yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1404円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。→初入店。

1,2・ミハイル・イリーン/エレーナ・セガール、袋一平訳、太田大八・絵『人間の歴史 1,2』岩波少年文庫 各¥108

3・ディック・ブルーナ、石井桃子訳『ゆきのひのうさこちゃん』福音館書店 ¥108

4・ディック・ブルーナ、石井桃子訳『うさこちゃんのたんじょうび』福音館書店 ¥108

5・瀬名恵子『あーんあん』福音館書店 ¥108

6・筒井頼子、林明子・絵『はじめてのおつかい』福音館書店 ¥108

7・末吉暁子、林明子・絵『もりのかくれんぼう』偕成社 ¥108

8・新藤悦子、牡丹靖佳・絵『トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く』福音館書店 ¥108

9・湯本香樹実、堀川理万子・絵『もりのとんとんバンド』福音館書店 ¥108

10・こわせたまみ、林静一・絵『さよならぼくのなつ』フレーベル館 ¥108

11・徳田雄洋、村井宗二・絵『はじめて出会うコンピュータ科学2 あいまいな文』岩波書店 ¥108

12・ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー、ベルナー・絵、丘沢静也訳『数の悪魔 算数・数学が楽しくなる12夜』晶文社 ¥108

13・谷内六郎『谷内六郎展覧会 秋』新潮文庫 ¥108

14・『フリージングで離乳食』ベネッセコーポレーション ¥0

 

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 水回りのショールーム見学をしたあとに、手頃な距離にあったa)へ寄ってみた。

 1,2:ミハイル・イリーンは本名をイリヤ・マルシャークと言って、なんと『森は生きている』などで有名なサムイル・マルシャークの弟ということだ。イリーンとセガールは夫妻の関係。1巻で原始社会から奴隷制発生まで、2巻では古代文明奴隷制の崩壊となるおおよそ3世紀までを書く。3巻目で近代まで書かれるのかな。それにしても児童文学とは思えない壮大な時間的スケールを持った作品だ。

 3:3,4ともリンクがエラーになってしまうが、このままとする。ディック・ブルーナの子どもがはじめてであう絵本シリーズは、各集4巻の全7集のシリーズで、3,4はそれぞれ第4巻と第17巻に相当。本作では、うさこちゃんの問題解決力に驚いた。風見鶏にも積もった雪がかわいらしい。

 4:おともだちは誕生日プレゼントを持って来ていないらしい。一緒に遊ぶことがプレゼントなのだとしたら、こういう誕生日会なら気も楽なので、催したいところ。

 5:極めて有名な本だけれどちゃんと読んだことがなかった。涙に溺れて魚になるとは驚いた。みんな元々来ていた服に合わせた体色になっているのがミソ。

 6:行商用。ある人に、このシリーズ?には、いつも登場するおじさんがいると聞いて、再読してそれを確認したく思っていた。他の作品もまた入手して、見比べて、どのおじさんなのか確認しよう。

 7:ストーリィに加えて、隠し絵のあるページでも遊べる作品。隠し方が実にうまい。

 8:月刊たくさんの不思議の2007年10月号(第271号)のもの。イスラム教徒におけるメッカに対する思いや態度、考え方にふれることができる。装飾性のほどよい絵もいい感じ。

 9:こどものとも年少版の2006年3月1日発行のもの。湯本香樹実氏が絵本の本文を書いている作品があるとは知らなかった。くまのとんとんはたいこを叩き、さるのさりーはギターを弾いて、という風に演奏できる動物が集まって、バンドを組む話。平和でのほほんとした感じが読んでいて和む。

 10:キンダーメルヘンの平成8年(=1996年)8月1日発行のもの。ペラペラの版。著者は、少なくとも出版当時、日本童謡協会副会長だった人物で、本書は、著者が作詞した童謡?を、林静一のイラストで見せる本になっている。巻末には、楽譜もついていて、作曲は岩河三郎氏。本書の絵を見て、今更ながら、小梅ちゃんが林静一の絵であることに気づいた次第。

 11:絵はほとんど安野光雅風。全8巻のシリーズ。本巻は自然言語について学ぶことができる。クレタ島の正直者と嘘つきへの質問の話など。前半は、あいまいな自然言語について再認識できる。

 12:算数・数学の面白い話が優しく読めそうな本。イラストも親しみやすい。

 13:行商用。

 14:ポイントを使って購入。

今日買った本

■今日買った本。計2698円。

 

a)ブックオフ徳島沖浜店にて。→初入店。

1・レズリー・ブルック・文/画、瀬田貞二・松瀬七織訳『金のがちょうのほん 四つのむかしばなし』福音館書店 ¥900

2・神沢利子、あべ弘士・絵『ぐうぐうごりら』福音館書店 ¥108

3・山田ゆみ子『おおきいかめちいさいかめ』福音館書店 ¥108

4・田村ゆう子『まんまるまんまる』福音館書店 ¥108

5・得田之久、山本尚明・写真、柿木原政広・AD『とまとさんのあかいふく』福音館書店 ¥108

6・ドゥシャン・ロール、千野栄一訳、ヘレナ・ズマトリーコバー・絵『ぼくのかぞく』福音館書店 ¥108

7・サムイル・マルシャーク、内田莉莎子訳、清水義博・絵『ころころくるくるオーリャのゆびわ』福音館書店 ¥350

8・みずうちさとみ『ちょっとそこまで』福音館書店 ¥108

9・松谷みよ子、金沢佑光・絵『つとむくんのかばみがき』偕成社 ¥108

10・ルース・クラウス、クロケット・ジョンソン・絵、覚和歌子訳『しあわせのちいさなたまご』あすなろ書房 ¥108

11・浅野庸子、浅野輝雄・絵『おかではたらくロバのポチョ』文化出版局 ¥108

12・殊能将之『子どもの王様』講談社文庫 ¥108

13・西園寺公望、国木田独歩・編集『陶庵随筆』中公文庫 ¥260

14・山本おさむ『どんぐりの家 1』小学館文庫 ¥108

 

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 某所に滞在中なのだが、同行者が散髪に行きたいと言うので、その代わりに私はa)へ行かせてもらった。29日ということでポイント5倍デーだった。全棚しっかり検分したかったけれど、時間がなくてそれは叶わず。もう少し買える本があったのでは、と名残惜しんでいる。

 1:コルデコットの絵本を次に進化させた世代の作者とか。鮮やかな版画絵で古き良き絵本を大いに感じさせる。「金のがちょう」「三びきのくま」「三びきのこぶた」「親指トム」の4話を収録。

 2:リズムを意識した本文。ゴリラの親子の一日の過ごし方が簡単に描かれる。

 3:ここでのかめは英題が『A BIG TORTOISE AND A SMALL TORTOISE』ということで、海亀のタートルではなく、陸亀。まあ絵を見ると、ミドリガメらしい。子どもを亀好きにさせたい親御さんにはおすすめ。

 4:これも8と同じで、布で絵を描いた絵本。さまざまな色や模様のまんまるが提示されて、次のページでそれが何のまんまるだったかが解き明かされる。だんだんと登場するまんまるが大きくなっていくというのも工夫されている点。2~5のこどものとも0.1.2.作品の中では、これが最も良くできた作品と思う。

 5:白黒とカラーの写真のページを交互に使った、ちょっとした仕掛け絵本風に仕上げている。とまとさんの"さん"は要らないなと思った。

 6:チェコの絵描きの絵本で、そのズマトリーコバー氏のほうは、他にも邦訳が出ている。作者のほうは情報が無くて、ちょっとWebを調べた程度では、どんなかたなのかわからない。家の中にいる家族(両親、祖父母、兄姉)を紹介して、家のどこに部屋があって、家は四方それぞれから見て、こんな姿をしている、というふうに俯瞰的に示してくれる。花の配置などちゃんと矛盾せずに描いてある一方、煙突のレンガの組み方は各ページで変わっていたりして、徹底しているようなしていないような。

 7:リズムで読ませる絵本。指輪を庭に転がしてちょっと見失ってしまったオーリャ。いろいろな動物やらがその指輪を探してもいいけど、忙しいだのなんだのと探すのを渋る。最後にかささぎが見つけたらコレクションにいれちゃうよといったことで、オーリャが自分で探すスイッチが入って、無事に見つけるという話。にわとりも登場する。

 8:こどものとも年少版の2013年7月号。おばあさんが自転車でお出かけする話。布に刺繍や彩色した絵で絵本を作っている。この手の布絵本は大抵買ってしまう。

 9:絵の人の名前は、かなざわゆうこう、と読む。靴磨きの得意なつとむくんが、カバ磨きをする話。カバの皮は、革靴の磨き心地に似ているのかな。

 10:たまごは孵るまでに愛をいっぱい注いでくれていて、だから孵った後は自由に生きていけるのだ、といったような意味を込められているように感じる話。ちょっと説教臭さを感じるけれど、絵もメッセージもシンプルで良い。

 11:ぐにゃぐにゃゆがんでいる割に、稠密な画面で、不思議な見心地のする絵。ロバは、ひたすら働かされて、物語中盤で骨折してしまう。治ってまた働けて良かったね、というけれど、労働からもう少し解放させてあげたくも思う。

 12:講談社ミステリーランドから出ていたものの文庫版。2017/7/5読了。子どもも楽しめるように、比較的わかりやすいトリックが使われていたと思う。団地もののミステリ。作中に登場する特撮ヒーローものの設定やストーリィがやたら細かくしっかりしていて、そっちのほうに興味がいってしまうのは、意外な面白さを誘って良かった。

 13:定価の高い限定復刊のもの。

 14:読みたかった漫画。文庫本でも出ているとは知らなかった。全5巻なので、集めるのは大変そうだ。

今日買った本

■今日買った本。計500円。

 

a)メウ・テンポのチクタクイチにて。→初開催、初会場入り。

1・『民藝 昭和31年12月号』東京民藝協会 ¥500 yokowak

 

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 初開催のa)は、時計屋さんが会場。全体にシックで、落ち着きのある店内。常にざわざわとお客さんがおられて、あいにくの雨にしては、予想以上に盛況だったと思う。

 1:1956年12月号。時計特集。会場が時計屋だったということもあって、購入。この数日後に、たまたま柱時計のコレクションを持つお宅の見学に行く機会を、得たのは嬉しい偶然だった。

今日買った本

■今日買った本。計1468円。

 

a)ブックオフ魚津店にて。

1・ホルヘ・ルイス・ボルヘス、鼓直訳『創造者』岩波文庫 ¥108

 

b)ヤフオクにて。

2・『週刊漫画Times 1970年5月9日号』芳文社 ¥1360 a-thuill@

 

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 某所に集まるために車を走らせていると、集合相手が遅刻してくるとの連絡が入ったので、時間つぶしにさっとa)へ寄ったら、久々の収穫があった。b)は、実際は前日に受け取ったもの。

 1:行商用。

 2:単行本未収録の上村一夫の読み切り短篇「海鳴り」を収録。時代物で、瀬戸内海の海賊の話。この号に収録されている漫画の中では、唯一ちゃんと読める作品と思う。巻頭の、和田春馬・原作、やまおか玲二・画「熱血ニッポン野郎」は、本州四国連絡道路の建設が石川島播磨重工による1970年頃に始まった仕事であることを知れた点、ためになった。イスタンブールボスポラス海峡に架ける橋もIHIの仕事で、本作品はこれを描いたもの。

今日買った本

■今日買った本。計2150円。

 

a)PORTLANDヲMatinラシク―Detour(デトア)Vol.2にて。→初会場入り。

1・ロン=ブルックス、村松定史訳『ティモシーとおじいちゃん』偕成社 ¥500

2・奥井一満、松岡達英・絵『ごきぶり』福音館書店 ¥350

3・石井桃子、横内襄・絵『いろいろないぬ』福音館書店 ¥400

4・エドワード・アーディゾーニ・作/絵、瀬田貞二訳『チムともだちをたすける』福音館書店 ¥400

5・ボニー・ガイサート、アーサー・ガイサート・絵、久美沙織訳『ヘイスタック』BL出版 ¥500

 

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 ひらすまshoboが出店していると知って、a)の初日に行ってみた。a)のイベントは明日も開催するが、明日は行けないだろう。さすがの品揃えで、私が買ったのは絵本ばかりだが、悩まずすぐ買える本がたくさんあるのは嬉しい。

 1:著者紹介文を読んで『アニーのにじ』の作者だと思い出して、これは間違い良い絵本だと確信して購入。学校が苦手で、うまく友達のつくれないティモシー。おじいちゃんとの日々のお話のし合いっこが、実はクラスメイト相手にお話ししてもうけることが分かって、学校が少し好きになる。得意なことで社会に対すれば、道は開けると思う。

 2:かがくのとも通巻188号のペラペラ版。結構ごきぶりの肩を持った内容。こういう本を多くの人が読んで、大きくなっても偏見なくごきぶりに接することができる人間が、広く育って欲しいところ。

 3:紀州犬という犬種は知らなかった。セントバーナードの救助犬のページを開いた途端、バリーを思い出さずにはいられなかった。

 4:チムシリーズのたぶん2作目だと思う。古本屋巡りをしていると1作目ばかり流通しているように感じる。中川千尋訳で限定復刊されてもいるようだ。ともだちとはジンジャーとねこのことで、チムは人一人と猫一匹を助ける。読んでいると、船上では役柄怖い顔をしているマクフェせんちょうが好きになる。

 5:ヘイスタックの綴りは、HAYSTACK。干し草を丘状に固めたもので、北海道の牧草ロールを連想する。ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞ノンフィクション部門のオナー・ブックということだ。

今日買った本

■今日買った本。計3596円。

 

a)ブックオフ富山黒瀬店にて。

1・池内紀・編訳『ウィーン世紀末文学選』岩波文庫 ¥108

 

b)ヤフオクにて。5/12&15&17着 ¥1870

2・ロジャー・デュボアザン、松岡享子訳『おばかさんのペチューニア』佑学社 ¥510

3・ロジャー・デュボアザン、松岡享子訳『ペチューニアのだいりょこう』佑学社 ¥510

4・ローラ・ジェーン、工藤直子訳『まんまるいちにち木のそばで』トモ企画 ¥350

5・ベラ・ヘルド・原作、木島始・文、桂ゆき・絵『ぴちこちゃんのけっこん』福音館書店 ¥250 triangle

6・横溝英一・文/絵『しんかんせんでおいかけろ』小峰書店 ¥250 triangle

 

c)ブックオフonlineにて。¥1618

7・上村一夫『マリア(下)』ワイズ出版 ¥822

8・アントーニイ・ポゴレーリスキイ、栗原成郎訳『分身 あるいはわが小ロシアの夕べ』群像社 ¥598

9・カリール・ジブラン、船井幸雄・監訳『預言者』成甲書房 ¥198

 

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 ●書きかけ。

 月例の用事で街へ出たついでに、a)へ。海外文学棚に良い本があるけれど、高くて買えない。b),c)は、先月に届いたものだが、ここに記しておく。

 1:1900年を迎える頃のウィーンの文学選集。カバー原画のコーロ=モーザーを知らなかったので簡単に調べると、やはり同時代のポスターや装丁の作家であった。

 2:がちょうのペチューニアシリーズとして全7巻あるうちの第1巻。邦題は”おばかさんの”が付いていて、なんだかかわいそう。英語版で既読ではあるが、改めて読んで楽しめた。本を、字を読めないとおばかさんになるし、自分を人より偉いと思うのは、もっとおばかさんになる。

 3:これは第3巻。美容体操でスリムかつ筋肉もりもりになったペチューニアが空を飛んで、大都会にたどり着くのだけれど、周りの巨大な建築物やあれやこれやと自分を比べすぎて、自分を見失いそうになったところで、何とか親切な人に助けられて、また農場に戻ってくる話。いつのまにか夫と子どもがいるのには驚いた。

 4:朝六時から翌朝六時までの一日を、一本の木を画面の中心に据えて、描いた良質の絵本。こういう基本的に物語がない絵本が好み。一点、太陽と同じ方向に虹が出ているのは間違い。

 5:もてもてのねずみのぴちこちゃんが、5人のどうぶつに次々にプロポーズされる話。桂ゆき氏の絵が、頭の中でさらに広がりを持たせられるような絵で素晴らしい。初山滋をマイルドにした感じの印象。月刊予約絵本こどものとも180号。原作者の綴りは、Vera Held。どんなかたなのか、ちょっと調べてみたい。

 6:かつて東京から西鹿児島まで、はやぶさという名前の寝台特急があった。そのはやぶさに姉弟だけで乗って、両親の実家に帰る話。ひょんなことから、弟だけ、はやぶさに乗って行ってしまったのを、小学6年生の姉がどうにかこうにか新幹線を使って追いかけていく。子どもが懸命に努力している姿と、うまくいった直後に緊張の糸が切れて大泣きするなど、こちらもがんばったねと目が潤んでしまう。

 7:収集中の漫画。これで読み始められる。

 8:ロシア名作ライブラリーのうちの一冊。ロシアといえば群像社

 9:●

今日買った本

■今日買った本。計2000円。

 

a)第6回海の見えるヒトハコ古本市にて。→初会場入り。

1・ローラン・ビネ、高橋啓訳『HHhH プラハ、1942年』東京創元社 ¥400 STAY BOOKS

2・埴谷雄高『埴谷雄高準詩集』水兵社 ¥800 小鳥舎

3・ノニー・ホグローギアン、金井直訳『やぎのびりいとふとったなかまたち』文化出版局 ¥100 ryuseido

4・落合恵子、すずき大和・画『めぐちゃんの赤いかさ』小学館 ¥100 ryuseido

5・小沢正、北田卓史・画『はらぺこのとこやさん』小学館 ¥100 ryuseido

6・ウィリアム・フォークナー、高橋正雄訳『響きと怒り』講談社文芸文庫 ¥100 ヌルガンガ

7・本田リサ『本田リサレポ1』 ukiwa ¥500

 

b)BOOK MARÜTEにて。→初入店、本購入無し。

 

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 2015年9月に第1回開催して以来、好評ばかりを耳にするa)のイベントへ、たまたま行く機会を得たので行ってみた。さすがの人出で、出店者もハイセンスな人が多い印象。主催をされているb)へも寄って、植本一子写真展「家族最後の日の写真」を鑑賞。

 1:いつぞやの翻訳本の本屋大賞を獲った本。題名が読めない点も、注意を引いて随分気になっていた。

 2:この本の存在は知らなかった。『闇のなかの黒い馬』みたいなやはり黒い本。準詩集というところが、埴谷雄高氏らしいなと思う。

 3:このサイズの本は、三木卓訳の作品は多く目につくが、金井直訳の作品はあまり目につかないように思う。ということでお試しに購入。人間に食べられるために太らされた動物たちが仲間を集めて、自分たちの住処を求めていく話。

 4:小学館の創作童話シリーズの12。某古本屋で、おすすめされてずっと気になっていた作品。細やかな線と点と色の絵で、さすがに魅了された。傘の話かと思いきや、悲しみについての話だった。

 5:小学館の創作童話シリーズの28。北田卓史氏の絵なのだが、乗り物の絵は一切ない。それでもさすがにほのぼのして期待通りの良い感じ。腹ペコの床屋さんは、その大食いでとある村を救うことになる。

 6:出店者に勧められて購入した本。購入後、くじ引きをさせていただいたら、次のお買い物に使えるという¥50引き券が当たったが、結局使わずに会場を辞してしまった。

 7:著者の赤裸々な恋愛経歴を綴ったエッセイ。本人について思っていた人物像とは、だいぶギャップがあって驚いた。ついていたおみくじは末吉だった。

今日買った本

■今日買った本。計6300円。

 

a)マヤルカ古書店にて。

1・佐藤ジュンコ『月刊佐藤純子』ちくま文庫 ¥1026

2・松田道雄『おやじ対こども』岩波新書 ¥324

 

b)古本オヒョイにて。→初開催、初会場入り。

3・辰巳ヨシヒロ『人生なすび』ナポレオンブックス ¥2600 saba

4・飯沢匡『飯沢匡刺靑小説集』立風書房 ¥500 sitisan

5・飯沢匡『飯沢匡諷刺小説集』立風書房 ¥500 sitisan

 

c)ほんとレコードにて。

6・かこさとし・絵/文『かこさとしあそびの大宇宙9 ほしひかるねがいごとあそび 遊びの銀河ひこうせん』農山漁村文化協会 ¥300 

7・かこさとし、赤星亮衛・イラスト『おはなしきかせて!』草土文化 ¥350

8・リチャード・ヒューズ、矢川澄子訳、井上洋介・絵『岩波ようねんぶんこ4 まほうのレンズ』岩波書店 ¥200

9・ウィリアム・サロイヤン、酒井孝子訳、奥津理・絵『冬を越した蜂鳥』朝日新聞出版サービス ¥200

10・角野栄子、鴨沢祐仁・絵『ズボン船長さんの話』福音館書店 ¥300

 

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 本日も昨日に続いて、素人参加型の古本イベントであるb)をやっていたので、行ってきた。最初にざっと並んでいる本を確認した後、a)へ。少し置いてある新刊書に買えるものがあった。それからb)へ戻り、それぞれの出品者が片付けをし始めるギリギリのタイミングで欲しかった3冊を購入。順番が前後するが、c)へは、b)の購入前に行き、2日前に欲しくても荷物の関係で買えなかったものを総ざらい。良い収穫が多くほくほくの日となった。

 1:この日の朝だかにa)のお店に入荷したばかりの新刊書。旧版は既に所有しているが、文庫化に際し未収録号と描き下ろしを増補し、また再編集もされているとかで、どこかで購入したかったので、ちょうどいいタイミングで出会えて良かった。a)の店も、本書の中に登場する。100頁以上の未読分があったので、納得の買い物&読書となった。

 2:見ない新書なのと、内容的に今の自分にちょうど向いているようなので、購入。コラム風なので、トントン拍子で読み進められそうな感じ。

 3:何故かなすびが出てくる漫画には、名作が多いように思うが、これは茄子漫画の中でも最も古書価が張るもの。少し財布に余裕が出てきたのと、本書を初めて生で見ることが叶った記念に、出会いものとして購入。既読の『TATSUMI Definitive Collection of YOSHIHIRO TATSUMI』との収録作品の重複は「地獄」「さそり」の2篇だった。期待していた表題作は、救いようのない中年男の寂しさ、遣る瀬なさを追求して、読んでいてなんともつらかった。

 4,5山藤章二の絵で、ビニルカバーでの装幀が洒落ている。こういうのはセットで買いたいものだけに、嬉しい。出品者は、値札に簡単なイラストを添えていて、それが本の題名や内容に合わせてそれぞれにカスタマイズされていた。こういう誠実な出品者さんは好き。

 6:遊びの図鑑の未所有巻。6~10はいずれも、もしもし堂のスリップが付いていた。

 7:かこさとし氏の珍しい短篇集。読みきかせを想定したもの。

 8:岩波ようねんぶんこには数冊読んでみたいものがあるが、これもその一つだった。矢川澄子訳というのが本書を気にしていた理由。レンズで覗くと、ものが生き物に変わり、生き物はものになるというまほうのレンズをめぐるお話。

 9:サロイヤンの短篇に触れてみたくて購入。本文を読むと、内容に正確に題を付け直すとしたら『冬を越したであろう蜂鳥』となる。ときに良いように解釈して機嫌よく暮らしていくことも大事。

 10:鴨沢祐仁氏が絵を描いているということで購入。1989年8月10日発行の新版の初版。旧版は1981年7月10日が初版。未読未所有のクシー君ものも幾つかあって、まだまだ気になる絵描きさん。

今日買った本

■今日買った本。計1950円。

 

a)第12回天神さんでヒトハコ古本市にて。

1・坂井基樹/浅野靖菜/諸岡なつき・編集『素掘りのトンネル マブ・二五穴 人間サイズの土の空間』LIXIL出版 ¥800 rotou

2・千葉省三『千葉省三童話全集6 無人島漂流記』岩崎書店 ¥100 momoya

3・マザキオオヤ『一箱の想い』 ¥300

4・古本ハレクモ『古本ハレクモの冊子 おみぞ筋』 ¥500

 

b)ヨドニカ文庫にて。

5・ゴットホルト・エフライム・レッシング、小宮曠三訳『ミンナ・フォン・バルンヘルム』岩波文庫 ¥250

 

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 本日は一日a)を楽しんだ。若干財布の紐は固く締めて臨んだので、会場では4冊購入。終わって、恒例のb)へ。やはり何か買える本がある。

 1:本日一番の収穫。以前、現住所の最寄りの図書館で借りて読んだ冊子状の本。実際に、上越のほうで車を走らせていると、素掘りのトンネルがちらりと見えることがある。マブは、間歩と書く。歩ける程度の大きさ、くらいの意味だろう。二五穴(にごあな)は、横幅二尺、縦幅五尺、で、やはり歩ける程度の大きさの穴を指す。

 2:ほるぷの復刻版の『トテ馬車』はよく目にするけれど、千葉省三の名は全く記憶できていなかった。好きな漂流譚ということで購入。

 3:出店者が書いた一箱古本市についての小説。Webで公開していたものを加筆訂正したものと聞いて書いたいと思っていた。

 4:2017/5/1発行。著者名は、ここではあえて屋号で記しておく。3篇のエッセイを収録。「本を運ぶ」はお話を運んだ馬のスースを連想する。

 5:1994年秋の復刊リクエスト。1763年作のドイツの喜劇。

 

今日買った本

■今日買った本。計100円。

 

a)ほんとレコードにて。→初入店。

1・筒井敬介、安野光雅・画『かさじぞう』小学館 ¥100 もしもし堂

 

b)ホホホ座三条大橋店にて。→本購入無し。

 

c)レボリューションブックスにて。→初入店、呑み利用、本購入無し。

 

d)京都天狼院にて。→初入店、本購入無し。

 

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 今日から3日間京都入り。夕方にa)へ行くと、看板が出ていて、遂に初入店を果たした。3度目の正直ではなかったか。レコードには暗いので、本のみ見る。もしもし堂というかたの委託の児童書や絵本の委託棚があって、そこの品揃えに大興奮。欲しい本が複数あったが、この日は荷物が上限に達していて、1冊だけ購入。明後日の日曜日に再訪を誓う。それから、南に下っていって、b)を軽く確認。ひうち棚氏の作品が置いていないか期待したが、未所有のものはなかった。c)は、飲食関係の新刊書を購入できる呑み屋。プレミアムフライデーだからか、私が入ったことでカウンターが全席埋まった。ハイボールを呑んで、棚を見て、退店。チーズの本で知らない新刊が出ていたがa)のときと同様の理由で購入できず。天狼院書店のd)は、池袋と福岡に続いて入店する店舗としては、3店目。文庫X的な謎の漫画のBOXセットがあり、気になったものの、やはり荷物的限界で買えず。階上の喫茶スペースは未確認。

 1:裏表紙の地蔵さんの数は7体で、本文は6体というふうに数が異なっているのが妙に気になる。本書での安野さんの描くおじいさんとおばあさんの絵は、はじめてであうすうがくの小人を和風に置き換えたような感じ。

今日買った本

■今日買った本。計1879円。

 

a)ブックオフ富山山室店にて。

1,2・日向康、本田克己・画『果てなき旅(上・下)』福音館日曜日文庫 各¥180

3・上村一夫『同棲時代 1』双葉社 ¥522

4・なかのひろたか・作/絵『もうおおきいの』福音館書店 ¥97

 

b)Gラーメンブックスにて。

5・『モモイトリ 2017年春蘭号』古書モンガ堂 ¥600

6・『女と本のあるふうけい』 ¥300

 

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 月一回の用事で街へ出たついでに、少し本を買いに。a)では、1枚だけ持っていた10%オフの割引券を使っての購入。b)は、今月の初め頃に本の取り置きをしていただいていたので、早く行きたく思っていたのだが、それが今日叶った。

 1,2:田中正造の伝記と思う。彼の人の生き方が気になっていたので、いいタイミングでいいものを見つけた。

 3:収集中の漫画。ガラスケースの中に入っていた商品で、他の本に比べると、値付けが割高になっているけれど、まあこの値段なら買いと思って買った。10%オフの割引券が効いたのには驚いた。対象外かと思ったので。

 4:1979年出版のペーパーバック絵本。これは初めて見た。内容も、すこぶる気に入った。おねしょを卒業したくらいの男の子が、もうおおきいからなんでもできるよと言いながら、あれこれ失敗を撒き散らしながら元気に過ごす話。自慢げな様子とのギャップが、距離をおいてみると簡単に笑いに変わる。これが、彼の親だとそうもいくまい。

 5:これの購入理由は6と同じ。p.15、アルコールは体内温度と同じ温度で吸収されるので、酒を冷やで呑むと急激に酔いがまわるのに対し、燗で呑むと、呑むことと酔いの間のタイムラグが短くなり、ほどよく呑めるとか。p.34~35、高階杞一の詩が2篇紹介されているが、どちらもハッとして目が醒めるような詩。p.41、たまたま今読んでいる小説の未読部分にあたる文章(『読み解かれるD』新潮文庫)の紹介があり、ピンポイントでネタバレを食った。でもこういう偶然も面白い。

 6:発行者と出版元情報は明記されていない。知人の文章が収録されているので購入。感性を生かし続けるために本を読むのかもしれない。ちょうどいいものを見つけたり、作るのは難しいとは常々思っていること。極端なものは目を引くし、ちょうどいいものに比べたら簡単に用意できると思う。

今日買った本

■今日買った本。計3725円。

 

a)ブックオフ中条店にて。→本20%OFFセールをやっていた。

1・大友克洋『SOS大東京探検隊』講談社 ¥40

2・近藤ようこ『水鏡綺譚』ちくま文庫 ¥288

3・エルサ・ベスコフ、石井登志子訳『ウッレのスキーのたび』フェリシモ出版 ¥568

4・永坂幸三『うかい』福音館書店 ¥86

5・大沼鉄郎、ながさわまさこ・絵『ぼくがねているあいだに』福音館書店 ¥86

6・菅原久夫、石部虎二・絵『がいろじゅ いちょうのきのいちねん』福音館書店 ¥86

7・トーマス・ティードホルム、アンナ-クララ・ティードホルム・絵、外山真理訳『おじいちゃんをさがしに』ほるぷ出版 ¥87

 

b)suruga屋にて。
8・ライサ・アダモヴナ・クダショワ、マイ・ミトゥーリチ・絵、吉田知子訳『おんどりコッコちゃん、ふゆの一日』新読書社 ¥150
9・加古里子『かこさとししゃかいの本 やさいのだいりょこう』童心社 ¥400
10・舟崎克彦『それでも夜は明ける』秋書房 ¥100
11・笹沢左保・原作、小島剛夕・影丸穣也・上村一夫『木枯し紋次郎ベストコレクション 地獄を見た紋次郎』リイド社 ¥480
12・『月刊マンガ少年 1977年10月号』朝日ソノラマ ¥210

 

c)ブックオフonlineにて。
13・筒井敬介、東君平『ぺろぺろん』あかね書房 ¥0
14・アンソニー・ブラウン、久山太市訳『ボールのまじゅつし ウィリー』評論社 ¥198
15・東君平『魔法使いのおともだち』サンリオ ¥398
16・永島慎二『旅人くん 第2集 出逢いと別れ』道出版 ¥548

 

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 山形行の帰りの日。高速道路に乗る前に、本当に久しぶりにa)へ寄る。今年のGWは、セールの最終日にようやくこの1店舗のみを行けたことになる。絵本と、文庫漫画と大型漫画のみをさっと見て退店。b),c)が届いたのは、本当は次の日だけど、今日付で書いておく。

 1:

 2:

 3:少年ウッレが、これまでよりも立派なスキーを買ってもらって、日帰りの旅に出る話。冬王さまの両脇にそれぞれセイウチが侍っているのには笑ってしまった。春の女王はペルセポネーかな。

 4:鵜は根室のあたりで生まれて、茨城の海岸沿いで捕まえられ、岐阜の長良川の鵜飼に送られてくるとか。このわざわざそこまでといった風の流通への違和感は、かつては長良川以外でも盛んに鵜飼による鮎漁があったことをやはり意味するものだろう。

 5:特製版も出ている。夜勤の仕事をしている父母らの話が、ぼくとクラスメートらとで会話される。友人の親がどんな仕事をしているのか、強く興味を持ったことがなかったように思う。想像の埒外だった。

 6:特製版も出ている。いちょうの木のほか、街路樹によくある木々が掲載されていて、それらの花の時期も書いてある。そこをみると、今の時期は松の花粉が飛んでいるのかもしれないななどと思う。このところいがらっぽい喉なので。

 7:豆一粒食べるのに1年かかるなどの大げさなのかナンセンスなのか、そういった表現がちりばめられた絵本。子どもの感覚で、おじいちゃんのいどころを突き止める探検・探索の楽しさを描いている。ドイツ児童文学賞受賞作らしいが、私にはいまいちピンとこない作品だった。

 8:姉さんめんどりのいいつけを守らずスケートに行ったコッコちゃんが、氷が割れて水の中に落ちてしまい風邪をひいて寝込むのだが、みんなが美味しそうなものをピロシキを食べているのを安静にしている隣の部屋から聞きつけて、ベットを飛び出してくる話。話は単純だけれど、とにかく絵がカラフルで画面いっぱいに遊んでいて目に楽しい。訳者は『お供え』などを書いた小説家の吉田知子とは同名異人(ただ訳者の吉田氏は、土に口の"つちよし")。

 9:野菜の流通に関する社会の教科書的な絵本。野菜は、植物であって食べ物であり商品である、ということ。

 10:阪神淡路大震災を受けての創作。ねずみと猫という天敵同士が、大地震に遭い、お互いを気遣って助け合う。

 11:上村一夫が絵を描いた「中山峠に地獄をみた」を読みたくて購入。上村作品だけ、木枯らし紋次郎ものではない。佐渡金山の水替人足のまさに地獄の労働環境について、知ることとなった。ストーリーは、紋次郎ものの方が吸引力があって面白い。

 12:水木しげる「悪魔時計」という特別ゲスト作品の短篇が読みたくて購入。開かずの間の時計と憑き物の話。巻末近くのページが10ページ分ほど切り取られいる不完全な商品だった。

 13:398円だったものが、何やら商品に不具合があるとか書いた栞が挟まれていて、無償でいただくかたちとなったもの。へびの女の子が主人公。舌を出しながら歩く?姿など、他の生き物たちに馬鹿にされてショックを受けたり、別の生き物の優しい言葉に立ち直ったり。見た目で判断してはいけないということ。

 14:チンパンジーのウィリーのシリーズの第二作と思う。緻密な絵によって語らせる場面がいくつかあって、そういう箇所に気づけば気づくほど、また最初から何か見落としがなかったか、目を皿のようにして再読してしまう。パジャマのシャツのシワの描き方など本当に美しい。

 15:

 16:行商用。

 

今日買った本

■今日買った本。計5200円。

 

a)山形ヒトハコ古本市。→初会場入り。

1・エルンスト・クライドルフ、佐々木田鶴子訳『バッタさんのきせつ』ほるぷ出版 ¥300 arukanananika

2・チャールズ・モンロー・シュルツ、谷川俊太郎訳『SNOOPYのちいさな恋物語』角川mini文庫 ¥100>

3・チャールズ・モンロー・シュルツ、谷川俊太郎訳『SNOOPYのしあわせ恋物語』角川mini文庫 ¥100 kamane

4・デビッド・マッキー、前沢明枝訳『ミスター・ベンとおおきなえもの』朔北社 ¥500 rainbow

5・マルティン・ハイデガー、原佑/渡邊二郎訳『存在と時間1』中公クラシックス ¥300 matob

6・バーニー・ボス、ハンス・デ・ビア・絵、かじたえいいち訳『みどりのヘルガ』ノルドズッド・ジャパン株式会社 ¥300 kamupanerura

 

b)紙月書房にて。→初入店。

7・ちばてつや『ちばてつや短編集1 螢三七子』講談社 ¥400

8・ちばてつやちばてつや短編集2 テンカウント』講談社 ¥400

9・小沢正、佐々木マキ・絵『キツネはかせのへんなはつめい』秋書房 ¥300

10・加古里子『あなたのいえわたしのいえ』福音館書店 ¥300

 

c)香澄堂書店にて。→初入店。

11・三好悌吉・絵、矢島稔・指導『はじめてであうずかん1 こんちゅう』福音館書店 ¥200

12・相笠昌義・絵、小森厚・指導『はじめてであうずかん2 けもの』福音館書店 ¥200

13・安徳瑛・絵、高野伸二・指導『はじめてであうずかん3 とり』福音館書店 ¥200

14・笠木實・絵、久田迪夫・指導『はじめてであうずかん4 さかな』福音館書店 ¥200

15・高森登志夫・絵、古矢一穂・指導『はじめてであうずかん5 しょくぶつ』福音館書店 ¥200

16・鶴見俊輔、佐々木マキ・絵『言葉はひろがる』福音館書店 ¥200

17・ハーマン・メルヴィル、坂下昇訳『タイピー ポリネシヤ綺譚』福武文庫 ¥500

18・山口昌男『道化的世界』ちくま文庫 ¥400

 

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 書きかけ。

 1:ほるぷ出版からは2012年に出たクライドルフの未読絵本。春夏秋冬全季節に渡って、見開きごとにバッタのあれこれの過ごし方が、短い詩とともに紹介される。オリジナルは1930年に出版。

 2,3:角川mini文庫は普通の文庫本の半分よりちょっと大きいくらいのサイズ。どちらの巻も、スヌーピーは脇役で、ほとんどはチャーリー・ブラウンほか人間の登場人物の恋模様がネタ。片思いばかりで、いずれもいくらも進展しない雰囲気がごくごく安定してして、ある意味安心して読める。他の角川mini文庫の中では、たぶんシリーズ17番に相当する桜井和寿福山雅治草野マサムネほかが寄稿している『私のいちばんすきな本』がちょっと気になる。

 4:全4巻のシリーズ。この著者はシリーズものが得意なのかな。収集開始。

 5:

 6:スイスの絵本と思われる。今年は酉年なので酉の絵本を気にかけているが、これも酉の絵本。緑色の鶏であるヘルガが、その特異な色を以って、自分は仲間とは違って偉いんだと言って、仲間といざこざを起こしてやんややんやする話。結局みんな産む卵の色は白色だったので、みんな同じ鶏で誰かが特別偉いわけでは無いと納得する。巻末に紙工作のおまけつきだけど、私はこういうのを思い切りよく切り取ってしまうことができないたち。

 7:

 8:

 9:キツネはかせシリーズの第1作。一つの発明で話を膨らませるのではなく、一つの発明がまた次の発明の動機になり、その繰り返しでどんどん話が進む。パターン化するとみせて、ちょっと肩透かしを食わせてきたりして、なかなか面白い。第2作の『キツネはかせのへんなカレーライス』は図書館で借りて読んだ。そちらは、ダンジョンもののRPGみたい。ぶたのブタノ君が、食べ物と戦いながら宝を入手して行く、きつねはかせが買い取ったお化け屋敷にだんだんと惹かれていく話。課金すると有利に進めることができるというのも、今時のゲームみたい。

 10:家に必要なもの、屋根、壁、玄関などをそれぞれどうして必要なのかいちいち説明して、家という大きな道具を説明する絵本。屋根の上の鳥やその後にやってくる犬にも、ページを繰るごとに物語が展開している。こういうところは、見逃せない。

 11:はじめてであうずかんシリーズ全5巻のうちでも、最も数多くのものを掲載している巻。昔カブトムシを飼っていた時に、いつの間にか虫かごに中に入ってきていたバッタのような虫がいたけれど、あれはカマドウマだった。ヒシバッタというのは、胴体が菱そっくりなので、なるほどなあという名前。オトシブミという虫がいることを初めて知った。

 12,13:失念していたが、以前購入したことがあった。

 14:サクラマスはやまめと同一の種だとは驚いた。一生川の中で過ごす個体がやまめと呼ばれるそうだ。

 15:はじめてであうずかん全5巻の中で、もっとも鬼気迫る絵であるのが、本書と思う。薔薇や白菜、いちごなど、花びらの繊細な柔らかさ、葉脈や果実表面の凹凸とその周辺の照りの表現など、吸い込まれるようである。素晴らしい絵。

 16:月刊たくさんのふしぎ1998年3月号(通巻36号)のもの。通巻数からして初期の頃だから「かがくのとも」小学生版と書いてある。1991年に特製版も出ているみたい。鶴見俊輔氏の初めての絵本らしい。アイソタイプやロコスといった絵文字のことは知らなかったので、勉強になった。

 17:『白鯨』のメルヴィルの処女作。私の記憶回路では、ネルヴァルとメルヴィルがごっちゃになっている。

 18:サーカス本を積極的に収集していた時期から気になっていた道化論の本。

今日買った本

■今日買った本。計982円。

 

a)ブックオフ更埴店にて。→初入店。

1・岸本佐知子編訳『変愛小説集』講談社文庫 ¥108

 

b)ブックオフ川中島店にて。→初入店。

2・マルキ・ド・サド、澁澤龍彥訳『悪徳の栄え』角川文庫 ¥108

3・マリオン・ジマー・ブラッドリー、細美遙子・宇井千史訳『ダーコーヴァ年代記 ダーコーヴァ不時着』創元推理文庫 ¥108

4・ヒュー・ロフティング、井伏鱒二訳『ドリトル先生航海記』講談社文庫 ¥108

5・アルフレッド・ロイチャー、コリン・スレッドゴール・絵、大島康行訳『水の中のせいぶつ』福音館書店 ¥250

6・松谷さやか・再話、ナタリー・バラン・絵『まほうつかいバーバ・ヤガー』福音館書店 ¥300

 

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 書きかけ。

 某所からの帰宅途中に、行きに見かけて寄れなかったa)へ寄った。初入店の期待もあったが、1冊しか買えず。更に帰路を行くと、たまたまb)の前に通りかかったので、入店。こちらの店舗はノーマークだったので、嬉しい発見。高木彬光の文庫など、びっくりする冊数が在庫していた。一昔前のミステリ好きの蔵書だと思う。古い創元推理文庫なども同一人物の売ったものじゃないかな。

 1:翻訳者による編訳の短篇集というところで、内容に大変期待できる。この本の単行本で初訳だった短篇がほとんどだと思うけれど未確認。

 2:河出文庫の分冊版を所有しているが、ふと本書の表紙を見たところ、レオノール・フィニイ(表記はこの文庫本に従った)の装画であったので即買い。こうなると、今まで興味のなかった他の角川文庫のサド作品の表紙も気になってくる。

 3:本編よりも、実は巻末の「大森望・アメリカSFの旅③ ニューヨークSF専門書店探訪」という3段組8ページに亘る記事が目的。

 4:岩波少年文庫版を底本とした講談社文庫本。岩波から他社に展開された本というのは珍しいのでは。アフリカ行きを飛ばして、ドリトル先生シリーズ第2作のこの航海記が出たようだ。調べてみると、アフリカ行きはこの2年後に同文庫から出たみたい。装画含めて挿絵は宮田武彦。

 5:●

 6:ロシア民話だけれど、という点が2点あって、一つはフランスに移住した絵描きによるフランス傑作絵本シリーズであること、もう一つは日本民話の山姥ものにそっくりだということ。それぞれに驚きだった。バーバ・ヤガーについては、思い出せないがもっと頻繁に見かける絵本があるので、そちらと内容を読み比べしたい。

今日買った本

■今日買った本。計768円。

 

a)ブックオフ草加新田駅西口店にて。

1・藤宮史『黒猫堂商店の一夜』青林工藝舎 ¥360

2・グリム兄弟・原作、ナニー・ホグロギアン・再話/絵、あしのあき訳『あくまの三本のかみの毛』ほるぷ出版 ¥300

3・赤坂三好『ど・ど・ど・ど・ど』金の星社 ¥108

 

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 有楽町での情報収集活動を続ける日々。今日はわずかに時間ができたので、手頃なa)へ行ってみた。少しでも収穫があってほっとした。

 1:木版画で作られた漫画。味わい深く、一コマずつゆっくり眺めるように読みたい。尾形亀之助の著作など、古本好きを刺激するような要素がちらほら。128ページにある、夭逝者の墓標が、誰のことを指しているのかが気になる。1882生まれで1912年?まで生きた文学周辺か版画周辺の人物…1912年沒だと石川啄木だけれど、生年が一致しないしなあ。

 2:ホグロギアンは今までホグロアギンだと思っていた。こうして購入本を手入力していると、作者名などの誤解が修正されることがあるのは良いことだ。無茶で難癖を付ける王さまに運の良さと賢さで困難を乗り越える青年の話。

 3:牛が群れで駆けて行く話。勢いがあって愉快快哉