yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計2000円。

 

a)あかしヒトハコ古本市にて。→初開催、初会場入り。

1・椎名誠『アイスプラネット』講談社 ¥0 koshofumido

 

b)ツインズにて。→営業時間外のためか入店できず。

 

c)サンコウ書店にて。

2,3・笹森儀助、東喜望・校注『南嶋探験 琉球漫遊記 1,2』東洋文庫 セットで¥2000

 

d)マルダイ書店にて。→初入店、本購入無し。

 

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 今週末はa)のイベントに遊びに行くついでに、神戸周辺を少しぶらっとするつもり。a)は、明石駅前の再開発ビルの2Fの広場が会場。ジュンク堂明石店と明石市民図書館の入っている建物でもあり、人通りはたいへんに多い。a)の出店者は、19店舗。イベントが終わって、予約しておいた宿のある神戸方面に移動。b)は、今月末で閉店と聞いていた店で、今日ぜひ行っておきたいと思っていたのだが、時間が遅すぎたのか、すでにシャッターが降りていた。来た道を引き返し、b)へ向かう途中にとりあえず素通りしたc),d)へ寄る。d)の店舗は新しくできたのだろうか。閉店間際の19:00前に入店したこともあって、気持ちが焦って本じっくり探すことができず、手ぶらで退店してしまった。

 1:イベント終了間際に、出店者からいただいてしまった本。小説のようでいて、自分の頭で考える練習をさせる本みたい。椎名誠は、ほとんど読んだことがないので、良い機会かも。2018/2/5読了。椎名誠版『君たちはどう生きるか』。少々説教くさいけれども、ものの見方や科学的な知識があれこれ披露され、知らないことも多く、楽しく読んだ。視点を自在に変えられるようになるには、多くの土地を訪れ、多くの人に会うことだと思う。

 2,3:学生の時に大学図書館で借りて少し触れたことのある本。古本で長らく探していたが、状態が良く手頃な価格で見つかって嬉しい収穫。探検ではなく、験の字を当てているところに、主観的な紀行文として面白く読めそうに予感している。

今日買った本

■今日買った本。計492円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・ホイチョイ・プロダクションズ『しろねこラム・ニャンおたのしみ.』小学館 ¥86

2・Joseph Jacobs・原作、Alan Booth、神宮輝夫/さくまゆみこ訳、司修・絵、訳『Tim Tit Tot & The Three Sillies』Labo Teaching Information Center ¥86

3・稲村哲也・再話、ハイメ・ロサン/ヘオルヒーナ・デ・ロサン・絵『マリアとコンドル』福音館書店 ¥320

 

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 昨日の取りこぼしを回収しに、a)へ。2が目的の本だったのだが、隙間のできた棚に品出ししてくれていたのか、他に2冊、昨日は目につかなかった本が出ていたのでそれらも購入。

 1:ラム・ニャンシリーズの2作目。単行本化したのは2作品だけみたいで、これで揃ったことになる。

 2:元々は4冊セットに加えてCD付だった英語学習のテキスト的な販売をしていた本みたいで、そのうちの1冊。司修氏の絵ということで購入した。英文と訳文というか日本語文が並記されている。Josephはイソップのこと。話2つとも、愚か者が主人公だけれども、それなりに安心を得て終わる。Tom Tit Totの話の主人公は、次の年の糸つむぎを課せられなかったのであろうか。

 3:世界昔ばなしの旅シリーズの第8巻に相当。ペルーの昔話。若い男性に化けたコンドルが、若い娘のマリアをさらって崖の上の巣にマリアを囲ってしまう。マリアは機転を利かし、川下に服を洗う名目で毎日降りて行くことでできるようになるが、コンドルはマリアをロープに結びつけたまま下すので、なかなか逃げ出す隙がない。が、あるとき川辺であったカエルの知恵を借りて、逃げ出すことに成功し、なんとか両親のいる自宅に逃げ帰る。素知らぬ風でまた若者に化けたコンドルを、今度は両親の知恵で殺すことに成功し、その後一家は幸せに暮らした、という話。コンドルの強引さやしつこさ、それにそれを懲らしめる人間の容赦なさ、それぞれに恐ろしいのだが、本当に自分達に悪を働く者が現れた時には、このくらい徹底的に反撃をしなければいけないのかもしれない。

今日買った本

■今日買った本。計4123円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・稲村哲也・再話、アントニオ・ポテイロ・絵『しろいむすめマニ アマゾンのいものはじまり』福音館書店 ¥320

2・ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ・原作、上田真而子、斎藤隆夫・絵『まほうつかいのでし』福音館書店 ¥320

3・谷川俊太郎、太田大八・絵『とき』福音館書店 ¥320

4・トミー・ウンゲラー、五味太郎訳『くつくつみつけた』架空社 ¥320

5・加古里子・絵と文『かこさとしの自然のしくみ1 地球のちからえほん やまをつくったものやまをこわしたもの』農山漁村文化協会 ¥400

6・加古里子『たっくんひろちゃんのちょうちょうとっきゅう』偕成社 ¥400

7・パット=ハッチンス・作、渡辺茂男訳『ベーコンわすれちゃだめよ!』偕成社 ¥400

8・アネット=チゾン/タラス=テイラー、山下明生訳『バーバズーのひつじかい』講談社 ¥160

9・宮武頼夫、得田之久・絵『むしたちのさくせん』福音館書店 ¥160

10・みやざきひろかず『りょうりちょうがしごとをやめたわけ』フレーベル館 ¥240

11・シャーロット・ゾロトウ、マーガレット・ブロイ・グレアム・絵、松井るり子訳『あらしのひ』ほるぷ出版 ¥240

12・エズフィール・スロボドキーナ・作/絵、松岡享子訳『おさるとぼうしうり』福音館書店 ¥85

13・ヘスス・バリャス、ミケル・シチャル・絵、立花香訳『きゅうなんたいのイバイ』新世界研究所 ¥84

14・ヘスス・バリャス、ミケル・シチャル・絵、立花香訳『せんすいふのイバイ』新世界研究所 ¥84

15・ホイチョイ・プロダクションズ『ラム・ニャンものがたり.』小学館 ¥85

16・福音館書店編集部・編、松本克臣/栗林慧・写真『こうちゅう カブトムシとそのなかまたち』福音館書店 ¥84

17・ 河合雅雄、薮内正幸・絵『クイズ どうぶつの手と足』福音館書店 ¥84

18・マリー・ホール・エッツ・文/絵、与田準一訳『わたしとあそんで』福音館書店 ¥84

19・小野かおる・作/絵『こぐまのむっく』福音館書店 ¥85

20,21・連城三紀彦『造花の蜜(上・下)』ハルキ文庫 各¥84

 

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 ●書きかけ。元旦の収穫が多かったので、4日前に下見しておいたa)は、行けなくても良いやというくらいの気持ちでいたが、別用でモール散策したついでに、なんだかんだ行くことにした。すると、チェックしていた本に加えて、3,4冊ほど別に買える本が見つかって、満足。帰宅して、メモを見ていたら、買うはずの本で見逃していたものがあることに気づき、ちょっと悔しい。

 1:こどものとも世界昔ばなしの旅11に相当。マニオカと呼ばれるアマゾンで主食とされる芋の起源を説明する昔話。褐色の肌の人々が暮らしていた村の村長の息子のところに、突如白い娘マニが生まれた。マニは1年で死んでしまうのだが、死んだ後も暑いだの寒いだの水に濡れるだと言って人々の夢の中に出てきては、埋められていても快適なところに埋め直してもらうことを繰り返す。このことが、マニオカを育てる適地を説明する部分になっているのだろう。そうして最後に白いマニオカという芋ができて、マニがそれを使ったパンの作り方を教える。水にさらす必要があるというので、キャッサバのことだと気がついた。

 2:

 3:一度入手後手放した本だけど、これは保存用にとっておこう。

 4:絵の中にさまざまな靴を隠した、楽しい絵本。パッと見てわからないものもあれば、無理矢理すぎてすぐに分かって吹き出してしまうような絵もあって、本当に面白い絵本。うずまきを使った同様の本があってそちらも入手したい。

 5:

 6:見返しの電車の絵だが、車輪の隠れ具合から、その電車が出せるスピードの違いが想像できて、この辺も、さすが工学的な絵を描くなあと感心する。やかんやなべの台所列車と、洗面器や手桶のお風呂場列車とを連結して、それにたっくんとひろちゃん自身とぬいぐるみたちを乗せて、想像?の世界で思い切り列車の旅に出る話。大抵のページが、次ページにどうなるかを興味を持続させようとする、「〇〇すると−−」のような言葉で継いでいて、こういう工夫が、読み聞かせ相手の心を掴むのだよなと思う。孫のためにかいた手書き絵本が元になっているそうだ。

 7:ハッチンスの絵本らしい、論理的な作りの絵本。買い物を頼まれた男の子が、買うものを頭の中で繰り返し呟きながら道を行く。その時々に目にするものによって、買うものの記憶が入れ替わってしまい、ちょうど作品の中間あたりで全ての買うものの記憶が間違ったものに入れ替わってしまう。間違ったまま古道具屋で買い物をしてしまった帰りに、正しい記憶が順々に蘇ってきて、ちゃんと元の言いつけられていた買い物を済ませて帰宅する。払い戻しさせられた古道具屋のおじさんがちょっとかわいそうだけど、面白くて笑ってしまう。絵を読み解く力と物の名称の知識を必要とするけれど、どうして記憶がそのように入れ替わっていったのかを説明できるかは、小学生にできるだろうか、なかなか難易度が高そうだ。どのページにも一匹の蝶々がずっと飛び回っていて、これを各ページで見つけて遊ぶこともできる。

 8:バーバパパ・ミニえほんシリーズの19作目。各ページでバーバピカリがさまざまなアイデア吹き出しの絵で語っているのだけれど、そのアイデアが面白いので、ストーリーそっちのけで集中してしまう。バーバズーが霞むほど。

 9:2匹の虫が興味が湧いた。かくれんぼさくせんを採用する虫のうち、「どびんわり」と呼ばれたトビモンオオエダシャクという尺取り虫は、昔の人が枝と間違えて土瓶をかけて落として割ってしまうというところから来たそうだ。もう1匹は、アゲハチョウのまだ小さな頃の幼虫で、白黒まだらの模様は鳥のフンに擬態しているのだそうだ。

 10:

 11:

 12:ロシアシベリア出身で渡米して絵本作家になったという作家の絵本。限られた色遣いで、くっきり明確な画面を作っている。帽子売りの帽子の売り方がユニークだが、この作品の中では一つも売れないので、心配になる。帽子売りをからかう猿たちは、猿真似をしているだけだったというところ、読み手によってどの辺りで勘づくか、違いを比べて楽しめそう。

 13:イバイぼうけんシリーズの2巻目。

 14:イバイぼうけんシリーズの3巻目。

 15:

 16:

 17:この絵本中で、一番驚いたのは、象の前足は4本指、後ろ足は3本指で、前後の足で指の数が違うということ。この前、県立博物館に行ったら、クジラに足の骨の名残の骨があることを知ったのだが、本書のp.7あたりの指の骨ごと色分けの図が面白く、馬などの速く走る動物は、人差し指や薬指が足首の根元にわずかに名残があるだけとなっているのも初めて知った。また、速く走る動物はつま先だち、というのも、バレーボールでレシーブ側に回った時に、腰を落として爪先立ちでスタンバイするポーズがあったけれど、確かに理に適っているいたんだなと。

 18:バッタやかえると遊ぼうとして近づくと逃げられる。わたしとあそんでと近づくとことごとく逃げられるのだけど、私がじっと動かないで座っていると、さっきまで逃げていった生き物たちがみんな寄り添いにきてくれる。我を押し付けず、待つことはとても大事。特に異質な者同士ならばなおさらかも。でも、では仕事の上ではどうだろうか、なんて考えてしまうので、あーあ、大人になると面倒だな。

 19:冬眠するのがいやなこぐまのむっくが、雪の山に倒れて、山の番人のおじいさんの小屋で一冬過ごす。おじいさんは、こぐまのために、相当な食料を与えたのでは。太っ腹なおじいさん。p.21におじいさんがたばこをふかしている絵がある。

 20,21:連城三紀彦の長編ミステリはまだ触れたことがない。これが初接触作品になるかも。

今日買った本

■今日買った本。計11062円。

 

a)TSUTAYA BOOK GARAGE福岡志免にて。→¥108商品を除く本全品20%OFFセールをやっていた。

1・赤羽末吉・作/絵『おへそがえる・ごん 1 ぽんこつやまのぽんたとこんたの巻』福音館書店 ¥400

2・ピーター・シス『オーシャン・ワールド』ブックローン出版 ¥170

3・小林宗雄・作/染色工芸『Cat ねこ猫ネコ』有朋舎 ¥100

4・デイビッド・マッキー、安西徹雄訳『まほうつかいのにせものさわぎ まほうつかいメルリックのはなし(その6)』アリス館 ¥600

5・ジェニー・ワグナー・文、ロン・ブルックス・絵、大岡信訳『まっくろけのまよなかネコよおはいり』岩波書店 ¥820

6・ルース・エインズワース・作、河本祥子訳・絵『りすのクラッカー』福音館書店 ¥170

7・有吉佐和子・文、秋野不矩・絵『かみながひめ』ポプラ社 ¥400

8・黒柳徹子、武井武雄・絵『木にとまりたかった木のはなし』岩崎書店 ¥100

9・加古里子『あめのひのおはなし』小峰書店 ¥400

10・マーク・アラン・スタマティー、徳永里砂訳『3万冊の本を救ったアリーヤさんの大作戦 図書館員の本当のお話』国書刊行会 ¥410

11・東君平『くんぺいあかちゃんえほん 1 いないいないばあ』瑞雲舎 ¥100

12・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 1 はんしろうがわらった』グランまま社 ¥100

13・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 2 はんしろうがないた』グランまま社 ¥100

14・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 3 はんしろうがおこった』グランまま社 ¥100

15・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 4 はんしろうがねらってる』グランまま社 ¥100
16・野村昇司、阿部公洋・絵『あなもりのすな』ぬぷん児童図書出版 ¥170
17・ヒラリー=ナイト、木島始訳『ウォーレスはどこに?』講談社 ¥170

18・バーバラ・ヘイズン、トミー・ウンゲラー・絵、田村隆一/麻生久美訳『魔術師の弟子』評論社 ¥100
19・マーティン・ワデル、フィリップ・デュパスキエ・絵『ちゅうちゅう大こうしん』佑学社 ¥430
20・長田弘、大橋歩・絵『ねこのき』クレヨンハウス ¥410

21・戸口ツトム・絵『たのしい絵でおぼえよう あいうえお』むさし書房 ¥820

22・ミルドレッド・カントロウィッツ、ナンシー・ウィンスロー・パーカー・絵、瀬田貞二訳『あした、がっこうへいくんだよ』評論社 ¥100
23・森比左志、菊池俊治・絵『つきがみていたはなし』こぐま社 ¥610

24・ジャン・ド・ブリュノフ、矢川澄子訳『ババールのこどもたち』評論社 ¥1222

25・トミー・デ・パオラ、鈴木晶訳『ボンジュール、サティおじさん』ほるぷ出版 ¥170

26・ミシェル・ゲイ・作/絵、末松氷海子訳『どきどきドライブ』佑学社 ¥170

27・ピーター・コリントン『聖なる夜に』ブックローン出版 ¥170

28・クレメント・ムーア、トミー・デ・パオラ・絵、金関寿夫訳『あすはたのしいクリスマス』ほるぷ出版 ¥170

29・ビアンキ、内田莉莎子訳、片山健・絵『ごてんにすむのはだれ?』福音館書店 ¥170

30・長谷川摂子、沼野正子・絵『ひらひらころころあきまつり くさばなおみせやさんごっこ』福音館書店 ¥250

31・ジャヴァード・モジャービー、ファルシード・メスガーリ・絵、桜田方子/猪熊葉子訳『青い目のペサラク』ほるぷ出版 ¥170

32・きどのりこ、鈴木靖将・絵『ラーゲルレーヴの ともしび』日本基督教団出版局 ¥340

33・吉崎正巳、林公義・監修『ひがたでみつけた』福音館書店 ¥100

34・ゲイル・E・ヘイリー、芦野あき訳『グリーンマン』ほるぷ出版 ¥170

35・ミヒャエル・エンデ、マリー=ルイーゼ・プリッケン・絵、虎頭恵美子訳『がんばりやのかめトランキラ』ほるぷ出版 ¥170

36・菅原久夫、白根美代子・絵『おおばこ』福音館書店 ¥100

37・ペッツィー・バックス、野坂悦子訳『フィーンチェのあかいキックボード』ブックローン出版 ¥170

38・馬場のぼる『もん太と大いのしし』ポプラ社 ¥170

39・相笠正義『のこぎりくわがた』福音館書店 ¥170

40・老舎(ラオ・ショ)、陳永鎮(チェン・インチン)・絵、君島久子訳『まほうの船』ほるぷ出版 ¥100

41・張士傑(チャン・スージエ)、王治華(ワン・ジファ)・絵、漆原寿美子訳『ふしぎな皿の小さな漁師』ほるぷ出版 ¥100

42・ジャニナ・ドマンスカ、岩田みみ訳『パンをたべるのはだれですか?』ほるぷ出版 ¥100

 

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 ●書きかけ。去年の元旦も新聞折込チラシを見て、a)の店舗のセールに行っていた。今年も案の定チラシが入っていて、開店時刻を狙って行ってきた。珍しい本や欲しかった本が多数見つかって嬉しい収穫。昨年中にとある道路が開通したおかげで、この店舗までのアクセスが抜群に良くなった。

 1:おへそを押すと口から謎の雲が出てきて、人をくすぐったり、目をくらましたりできる忍術使いのごんという名のかえるの話。漫画のように読める絵本で、今時だとまるで一日一ページずつ更新されるウェブ漫画を読んでいるような感じ。人間の侍のけんと、ぽんこつやまの狸と狐のぽんたとこんたが仲間になるまでの話で、次回作がまた読みたくなる。ぽんたとこんたの化け姿も、よくよく色遣いに注意して見ると見分けられるようになっている。

 2:

 3:染色による布絵の絵本で、題名の通り猫づくし。一枚絵の連続、人間くさい猫がたくさん登場し、一コマ風刺漫画の趣。ネズミとの立場を逆転させた絵や、猫のことわざをもう一捻りした絵など。惜しいのは、表紙裏表紙はカラーなのに、中身は全てモノクロになっているところで、本当だったらカラフルで渋い配色の染め絵が拝めるはずだというところ。

 4:まほうつかいメルリックシリーズの6巻目。

 5:付録の紙切れが挟んであり、大岡信による「訳者のことば」が読める。オリジナルは1977年。スクリーントーンを使わない漫画家が陰影をつけるときのたくさん線を描く込むが、そのときと同様の描き方がなされている。その細部をじっくりと目で確認すればするほど、労作だなあという思いでいっぱいになる。老婆と一匹の犬で久しく暮らしている家に、黒猫が仲間入りしようとする変化を物語にしたもの。犬は老婆を独り占めにしたくて猫に反発するが、最後は老婆のことを好きだから猫を家に入れることを許す。好きな人を束縛せず、好きなようにさせてあげられるかどうか。

 6:河本祥子は、こうもとさちこ、と読む。りすのクラッカーが、ぬくぬくと居心地の良さそうなあるお家の子ども部屋に侵入する。棚に並んでいる人形たちの間に並ぶと、飼い猫の黒猫がやってきて、クラッカーはじってしていたが、苦しくなって息をしてしまい、猫に見つかりあわやというところで窓から逃げ出す。人形みたいにじっとしているより、元気いっぱい体ひとつで好きなところに行ける身の上がやっぱり良いな、というような教訓を引き出すことができそう。一つスリリングな体験で、学びを得ている。

 7:和歌山の道成寺の縁起として伝わるお話だそう。かみながひめは元々髪の生えない女の子だった。母親が海に見える「ひかりもの」のせいで荒れ狂う海を、命懸けで鎮めたときに拾ってきたその「ひかりもの」が、観音様で、その観音様をまもなく亡くなった母親の墓の上に祀ったところ、髪が伸びるようになったという。美しく伸びた髪の一本を、ツバメが咥えて藤原不比等(ふじわらのふひと)の住む屋敷に巣をかけたことで、不比等がこの髪の毛の長さを元にかみながひめを見つけ出す。この辺り、シンデレラのガラスの靴のようで面白い。最後に(文武・もんむ)天皇の妃(きさき)になり、先の観音様のところに立派な寺を建ててもらうまで。この本と同じく、藤原不比等が出てくるお話を、最近読んだような……。

 8:

 9:天気別のおはなしシリーズのうちの、雨の日の巻。雨の日におでかけしたお母さんを迎えに、さあちゃんとゆうちゃんが丘の上のバス停まで行く。途中でカエルやアヒルの同行者が4匹?(4頭?)増えて、それぞれが体色に沿った色の傘を持っている。そういえば、さあちゃんもゆうちゃんも服や靴の色と持っている傘の色がそれぞれ同系統色に統一されているのに気づく。バスから降りてきたお母さんの傘の色で、それぞれが持つ傘の色を集めるとなんとなく虹の配色を思わせるなあと思わせておいて、虹を登場させる。さあどの色が、虹の中にあって、どの色が虹の中にないか、確認したくなるような仕掛けと思う。また、さあちゃんとゆうちゃんの発言順と2人の位置関係なども、決まったルールが敷かれていて、論理的な構成というか工学的というか、さすが加古里子氏の作品だなと思う。

 10:イラク戦争時に勤務先の図書館の本を3万冊を救出した職員の実話を漫画で描いた作品。正攻法で本を救出できないときに、越権行為であっても自分の信念で個人とその仲間の力を借りてできる限りの行動をとる。3万冊は所蔵図書のすべてではないけれど、それでも決して少なくない冊数。戦争時には、図書館が自国の砦になるのだが、それは敵が図書館を攻撃すると非難の的になるから。文化的価値のある施設や場所が戦争に利用される、それだけでも戦争の非情さ、卑劣さがわかるというものだ。

 11:いい本だから買ってしまうが、2年前にも購入済。行商用かな。

 12:はんしろうの名の由来は、背中が半分白いことで"はんしろ"、これにおまけの"う"をつけてはんしろうということだ。帽子を買ってもらって嬉しくて笑うはんしろうの話。帽子が大きすぎて視界が遮られて、足元で粗相を繰り返す。

 13:あたまを洗ってもらうのがきらいで泣くはんしろう。年下らしきねずみの子からお兄ちゃん呼ばわりされて、格好つけて、本当は嫌いなあたま洗いをしてもらう。おにいちゃんはつらいよといったところ。

 14:ちびだと言われておこったはんしろうが、友だちの年上のうさぎさんたちに文字通り噛み付く。友だちはみんな自分のもとを去って寂しいはんしろうは、試しに自分の指をかじって、痛みを知る。仲直りできて良かったね、ということで、裏表紙のはんしろうの飛び跳ねる絵。このシリーズは、裏表紙の一枚絵までしっかり読めるところがまた良い。

 15:おかあさんがおいしいものを次々と買ってくるのでそれを都度奪おうとねらうはんしろう。最後は、それらを統合して付加価値をつけたケーキが出てきて、狙っていたことが失敗したけど大きなご褒美?が得られて嬉しいはんしろう。こういうことって、小さい時あったなあ。つまみぐいすればするほど、最終的な収穫が得られるのが遅くなったり、量が減ったり。

 16:ぬぷんふるさと絵本シリーズの2巻目。阿部公洋は、あべこうよう。羽田空港があった場所に要島(かなめじま)という島があったそうで、その島に伝わる昔話。あなもりとは、穴守りのことで、島にめぐらせた防波堤(土手)にあいてしまった穴のところを、暴風雨や高波から守ってくれていたお稲荷様のこと。表裏の表紙全体に描かれた島の様子を見ると、5軒しか家が建っておらず、本当に小さな島だったようだ。

 17:さるのウォーレスを、ウォーリーをさがせ的に探す絵本。飼育係のフランビーさんが、わざとウォーレスがあちこち脱走してしまうように仕向けていて、ウォーレスと一緒にあちこち行けるのを楽しんでいるのが面白い。

 18:

 19:ほとんど絵だけの作品で、訳者名無記載。

 20:おばあさんといつも一緒だった猫が亡くなって、その死体を庭に埋めたら木が生え、なった実が落ちたと思ったら、以前の猫そっくりの子猫になったという話。この猫には名前がないのかな。

 21:リンク先のものは、初版年のものだが、今回購入したものは定価が¥1942のもの。いつの版なのかは記載がなく分からない。カバー付。

 22:明日から小学校へ行く男の子が、くまのぬいぐるみのウィリーに話しかけながら話は進む。期待と不安で眠れないのは男の子自身なのに、男の子はそれをウィリーの人格に置き換えて、小さな明かりをつけてやったり、水を持ってきてやったりの世話をする。ウィリーの世話をしながら、自分自身の心のケアをしている様子がなんともいじらしい。朝の登校前の準備は万端、しっかりしたもので、夜に感じていた不安は随分と吹っ切れたよう。成長の一場面をよく捉えた作品と思う。

 23:山のふもとの小学校の校庭で、満月の夜、山の動物たちが遊んでいる。それを1年生たちが作った粘土の動物たちがいつも見ている。ある秋の満月の前日に、嵐になった。満月の晩に山の動物たちの姿が見えないので、粘土の動物たちが山へ様子を見に行くと、途中の橋が落ちていて、橋の向こうに立ち往生している山の動物たちがいた。そばにあった背の高い木を何とか倒して橋にして、元通り、満月の夜には校庭に遊びに来れられるようになったという話。きくちとしはる氏の簡潔と繊細の入り混じる木版画が素晴らしい。また、夜や夜の明けていく色の単純な表現に用いる絶妙な色の選びが良くて、色だけに着目してページを何度か繰ってみたりして楽しんだ。

 24:グランドアルバムで巻の4。

 25:

 26:筆ペンみたいな線で描かれた絵。車が渋滞に巻き込まれ帰れなくなった父と子、車中泊していたら、いろいろな動物が車にやってきて、男の子がとまどっているうちに、車が動き出してしまう。しまいにサーカスの舞台に飛び込むことになるのだが、そのとき画面が縦長になって、内容と合わせて読み手の気持ちが盛り上がる工夫がされている。夢オチかと思ったら、全てがそうではないようで、どこまでが夢だったかちょっと曖昧にしてある。

 27:

 28:訳者名は、かなせきひさお、と読む。

 29:御殿(ごてん)とは、森の中の一本の木に空いた穴のこと。最初は、きつつきがその穴を開けて住んだのだが、巣立っていったのちに、むくどりが住み、それを追い出してフクロウが住み、という風に住民がどんどん入れ替わりながら、少しずつ削れたり腐ったりして穴が大きくなっていき、最後は、くまが蜂蜜をとろうとしてばらばらに破壊してしまう。読み進むにつれて分かってくつみあげうたやきりなしうたと呼ばれる要素に気づいて、次を予想し始めさせるころあいに読んでいて俄然面白くなる。

 30:やまのふもとのどんぐりえんという保育園だか幼稚園の、15人の子どもたちと2人の先生が、あきまつりとして、枯葉などの草花や収穫した野菜や芋、枝や木の実などで、お店屋さんごっこをして遊ぶ。作中に出てくる工作物や遊びかたが、巻末に、丁寧な絵で解説されている。文章と子どもたちの絵をよく読み解いていくと、全員の識別ができるようになっている。私にはそういうのをせっせと確かめて読んでしまう癖がある。

 31:1973年国際アンデルセン賞受賞画家による絵本。桜田方子は、さくらだまさこ。 青い目の少年ペサラクは、何を見ても青色に見える(もちろん青にもさまざまな青がある)。本人はそれで全く困っていなかったのだが、それはおかしいという世間体を気にするおばさんが現れ、医者に連れて行き普通の人ように見えるよう治してもらうことになるが、目薬をさされたペサラクは、ひどい痛みと、見るものが黒く見えるようになってしまい、ひどく傷つけられる。最後に、流れる水で目を洗うように父に言われるのだが、目薬を洗い流して元の目に戻ったのかどうかははっきりとは書かれていない。本人にとって不本意な不可逆の治療行為になったとしたらと思うと、ゾッとする。美しい絵だが、その分、世間体による個性の抹殺という恐ろしさが際立って感じられる。

 32:岩波文庫の『キリスト伝説集』にも収録されている、セルマ・ラーゲルレーヴの書いた「ともしび」という作品を絵本にしたもの。そちらの文庫を入手して全編読んでみたいなと思わせる、とても惹きつける力の強い物語だった。乱暴者が、弱くてすぐにでも消えてしまいそうなともしびを、ろうそくを交換しながら辛抱強く故郷のマリア像の前まで運ぶ話。鈴木靖将氏のどこか不気味さをまとった絵が、主人公ラニエロや人間の卑しさを容赦なくあぶり出しているようにも思える。フィレンツェの青い丘の連なりが見えてきた場面、表紙・裏表紙のステンドグラスが特に好きな絵。また、各ページでのゆらめくともしびの表現を、それぞれを見比べるのも一興。

 33:干潟の穴を掘りまくって、いろいろな生き物を探す絵本。最後は、干潟上の小鳥などにも目を向ける。いそぎんちゃくに捕まっていて放り出された死んだ魚が、むしろがいという動物の死骸を餌にしている貝に群がられている絵は、なかなかぞっとするものがある。ほととぎすがいという名の貝が載っているのだが、からすがいのように、紫色をした貝。貝の名前に、鳥の名前が付いているものは、他にもありそう。

 34:グリーンマンとは、収穫とか豊穣の神様。グリーンマンにお供え物をする人々を見下している大地主の息子が、ひょんなことから神隠しのように森に住むグリーンマンのポジションを引き継ぐことになって、1年間?立派にグリーンマンの役を果たす。改心して元に家に帰る話。よくできた物語で、絵織物のような濃密な絵が素晴らしい。この作家の作品をもっと多く読んでみたい。

 35:

 36:

 37:キックボードを楽しんでいた女の子のフィーンチェが、街ゆくおじさんのフェルナンデスさんに衝突してしまう。その時、フェルナンデスさんが落した物のうちの一つをおじさんに返すべくフィーンチェは奮闘する。フェルナンデスはもう仕事を引退したのか、ただ仕事の休みの日だったのか、フィーンチェにちゃんとお礼ができるくらいに心の余裕があって、私も見習いたいところ。のびのびほのぼのとしたタッチの絵で、万人受けしそう。キックボードという比較的目新しい乗り物が登場するのは、さすがオランダ作家ならではと思う。

 38:1992年8月発行の16刷で、リンク先は2000年発行の改訂版になっているが、今回購入は改訂版ではない。馬場のぼるさんの絵のやさしいタッチに、本当にぴったりマッチしたほんわか平和な物語。いのししの体の硬さは、その食肉を見たら自然と頷かれる。背の脂の厚さのすごいこと。

 39:樹液を吸う、カブトムシがきたので避ける、そのまま木の枝を散歩、誤って墜落、仰向けからなんとか体を起こして去って行く。という、ごくごく簡単なストーリーのクワガタムシの絵本。

 40:北京・外文出版社の絵本の存在を知ったあとで、このほるぷ出版の絵本をあらためて見てみると、版型や画面の作り方など本当にそっくりで、中国ではよくこういう形式で絵本が出版されるのだろうなあと思う。仙人を助けた少年が、紙製のサイズが変化する携帯可能なまほうの船(原題は『宝船』)をもらうが、正直者過ぎて悪漢にだまされ船を奪われる。それを奪還する話。猫のおでこに渦を巻いているのはつむじだろうか。

 41:全体に図案的な絵で好み。漁師のおじいさんが網でとった小皿、子どもの漁師の絵が描かれている。金の粒を生み出す小皿で、これを狙って権力者が屁理屈をこねて卑怯な手段で奪い取ろうとするが、皿の小さな漁師がそれを撥ね付け、おじいさんと共に去ってゆく話。代官の机上にある黒と赤で半々に塗られた、棒磁石のような棒は何だろう……と思ってちょっと調べてみたら、どうやら算木という計算用の道具のようだ。

 42:一度手放してしまって惜しくてまた探していた本。背のタイトル文字が焼けて消えかかっているので、こうなると状態がより良いものがまた欲しくなる。

今日買った本

■今日買った本。計648円。

 

a)フタバ図書イオンモール福岡店にて。→初入店。

1・ユリー・シュルヴィッツ、瀬田貞二訳『よあけ』福音館書店 ¥648

 

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 映画の無料券をいただいたので、『オリエント急行殺人事件』を鑑賞したあと、モール内をぶらぶらしていたら、古本の取り扱いのあるa)を見つけた。

 1:今年最後に気に入りの本を購入。

今日買った本

■今日買った本。計3033円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。

1・加古里子『だるまちゃんとかみなりちゃん』福音館書店 ¥108

2・ジョナサン・スウィフト・原作、井上ひさし・文、安野光雅・絵『ガリバーの冒険』文藝春秋 ¥108

 

b)hontoにて。

3・『ツーリングマップルR 中国・四国 8版 2017』昭文社 ¥2817

 

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 帰省して、荷解きなど一段落したので、a)へ行ってみた。年明けセールを見越して、これだけは今買っておかなければ、と思われるものだけ購入。b)は数日前に注文していたもの。

 1:だるまちゃんとかみなりちゃんが、仲良くなって、あれこれ遊ぶお話なのだが、このシリーズの何だったかの続編みたいに、具体的な遊びの名称があるわけでもなく、ストーリー重視の話になっていた。余白も生かされていて、すんなり読める。

 2:最後の方のページで、黒縁メガネの井上ひさしがところどころに登場しているのを気づいたので、また冒頭からそれを探して楽しめた。全ページに登場しているのかと思ったらそうではないらしい。安野光雅氏の初期の仕事ということで、細部で少々荒っぽい絵になっている。

 3:このツーリングマップルのシリーズは、グルメ情報やビューポイントなどのオマケ情報が満載で気に入っている。もう3ヶ月くらいしたら、新版が出るかもしれないが、この度必要に迫られての購入。

今日買った本

■今日買った本。計1880円。

 

a)suruga屋にて。

1・瀬川康男『ねむくてこまった』福音館書店 ¥100

2・東公平『ヒガシコウヘイのチェス入門 定跡編』河出書房新社 ¥220

3・インド児童文学作家イラストレーター協会会員・作、鈴木千歳・編、太田京子・絵『トラの歯のネックレス インド現代児童文学ミステリー短編集』ぬぷん児童図書出版 ¥180

4・アイザック・B・シンガー、田内初義訳『敵、ある愛の物語』角川文庫 ¥100

5・秋山正美・編著『まぼろしの戦争漫画の世界』夏目書房 ¥200

6・アントニー・ポゴレリスキー、室原芙容子訳『黒いめんどりと地下のこびとたちの物語』新読書社・ラドガ出版所 ¥100

7・草野唯雄『甦った脳髄』角川文庫 ¥300

8・真樹日佐夫・原作、上村一夫・画『ゆーとぴあ 1』小学館 ¥330

 

b)ヤフオクにて。

9・マリー・トゥナイユ、ロジェ・チュルク・絵、渋沢道子訳『かえってきたこぎつねヤップ』ぬぷん児童図書出版 ¥350

 

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 少し前に注文していた本がa),b)よりそれぞれ届いた。

 1:いちばんぼしがでるころは、と始まって、これが延々最後まで続くかと思いきや、ろくばんぼしまででひとまず終わって、おつきさまの子守唄が最後数ページ続く。リズムが良くて、読み聞かせたら眠たくなりそう。

 2:表紙が東君平ということで購入。裏表紙の、著者からひとこと、が面白い。曰く「女性に読んでもらいたい本です」。他の、大内延介八段からひとこと、遠藤周作さんからひとこと、は当たり障りない感じ。

 3:心の児童文学館シリーズの別巻の1冊。作家は、作品収録順に、スレーカ・パナンディケール、ニリマ・シンハ、ラーマチャンドラ・K・ムルティ、ディーパ・アガルワル、スワプナ・ダッタ、マノラマ・ジャファー、イラ・サクセナ、シグルン・O・シュリーヴァスタヴァ、ニタ・ベリー、ギルジャ・ラニアスターナ、イラ・サクセナ。訳者は5人いて、百々佑利子、岩佐敏子、鈴木千歳、佐藤凉子、東野出。解説はインド研究家の小磯千尋。ということで、大変多くの人が関わってできた一冊になっている。途中まで読んだのだが、2024/3/E売却済。

 4:単行本で『愛の迷路』というだったものを、文庫化に際し改題したもの。映画化されたらしく、表紙はそのような写真が使われている。

 5:調子の良い戦争漫画から、政府の旗振りみたいな戦争漫画まで、さまざま収録。正直まんがそのものが面白さに欠け、読み通すのがしんどかった。「生かせ廃品(くづもの)展覧会」は、鉄や布やら不用品があれば供出するよう啓発する漫画なのだが、貧困な国力をひしひしと感じさせる。p.140の林田正による往復漫画「勇敢な少年伝令」は、パズルのような漫画でアイデアに脱帽。「勇敢なる水兵」という軍歌を、佐佐木信綱が作詞したことを知る。

 6:2つの出版社の共同出版。序文からの引用で書くと、1829年に出版された作品で、著者はプーシキンの友人。主人公アリョーシャは、のちのアレクセイ・トルストイ(『戦争と平和』のレフ・トルストイの又従兄弟)で『おおきなかぶ』が有名。鉛筆だかチョークだかで書いた絵が、博物画を思わせる美しさ。アリョーシャが、魔法の麻の種の力で、学問の天才のようになり、段々と驕慢になっていく。最後にこの麻の種に関する地下の王さまとの約束を破って、黒いめんどりのクロは罪人に、こびとの王国は全てを失って彼方の地に去っていく。破った時のリスクがあまりに大きいので、物語と分かっていてもハラハラドキドキして一気読み。クロとの別れのシーンには、涙をにじませずには読めない。

 7:日下三蔵の「偏愛する日本の異色作家短篇集20冊」のうちの1冊ということで、探していた本。表紙を見る限り、そのような情報がなければ、手にしなかったであろう。

 8:

 9:たのしい心の児童文学館シリーズの第4巻。サハラ砂漠に住むサハラギツネの生態を描いた作品。少年に引き取られるも、やがて自ら野生に帰っていく。絵がきれいで、文章とのレイアウトもある程度自由にされていて、編集のよい仕事を感じる。オリジナルはフランスで出版されたようだ。

 

今日買った本

■今日買った本。計108円。

 

a)ブックオフ徳島沖浜店にて。→ポイント5倍デーだった。

1・アントニー・ブラウン・作/絵、山下明生訳『すきですゴリラ』あかね書房 ¥108

 

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 今日がポイント5倍デーなのを朝気付いたので、折角だからと退勤後にa)へ行ってみたらなんとか1冊だけ買えた。

 1:1984年のケイト・グリーナウェイ賞受賞作品。アンソニー・ブラウンという表記で覚えていたので、アントニーと表記してあったから違う作者かと思ったが、表紙のゴリラで一目瞭然、同一作者だと分かった。素晴らしく精緻な絵。お得意に遊び心もふんだんに盛り込んである。どこにどれだけのゴリラが登場しているか、コンセントの顔、表紙のシルエットも凝視すべき。それにしても、猿類をよく登場させる作家だが、何かわけがありそうだ。今度、SATA(Something about the Auther)で調べてみよう。

今日買った本

■今日買った本。計1483円。

 

a)ブックオフプラス鴨島店にて。→初入店。

1・永井荷風『地獄の花』岩波文庫 ¥200

2~4・吉野朔実『ぼくだけが知っている 1~3』小学館文庫 各¥95

5・石部虎二、須川恒・監修『かいつぶり』福音館書店 ¥200

6・今森光彦・文/写真『かみきりむし』福音館書店 ¥200

7・吉行瑞子、山本忠敬・絵『こうもり』福音館書店 ¥498

8・椋鳩十、石田武雄・絵『しょうたとこぎつね』学習研究社 ¥100

 

***

 

 高松市周辺でうどん巡りツアーに混ぜてもらい、解散した後の帰路、未踏のa)へ寄った。漫画や絵本にもう少し欲しい本があったのだが、いくつかは見送ったものあり。

 1:1993年秋の復刊リクエスト版。たかだか本編106ページの作品。隙間時間を見つけてさっと読みたい。

 2~4:2巻で主人公の頼知(らいち)が、女装して尾行しているシーン、森博嗣がどこかで紹介していなかったか。要確認。これを読んで、森博嗣の特にVシリーズあたりは、少女漫画を小説化したような感じだなと、捉えることができた。少年心理はものすごくよく描けていると思う。胸がちりちりした。ただし大人の男性の描き方は、からっきし。どたばたがエスカレートする話が多いが、この手法はこち亀を連想させた。

 5:かいつぶりというと村上春樹の少なくとも初期の小説によく出てきた名詞で、最初はどういう生き物のことがさっぱり分からなかったが、いつしか鳥の名前だと知った。雛のほうが、縞模様がはっきりしているらしい。連続する瞬間を一枚の絵に描いたp.10やp.28の絵が素晴らしい。観察者であり絵描きの眼の鋭さを感じる。

 6:今住んでいる土地では、カミキリムシはみかんの木の天敵ということで、捕まえると一匹50円で役所で買い取ってくれる。この本の中でも、栗の木を食い破って倒してしまうということが書いてあった。表紙のタイトル文字にかみきりむしの触覚が重なっているが、触覚の方が上側にきている。おっという発見。また、髪切虫や紙切虫とも書くけれど、変換候補で知ったのだが、天牛とも書くようだ。

 7:洞窟関連本ということで長らく探していた絵本がようやく見つかった。乗り物絵本の作品が多い山本忠敬(やまもとただよし)氏だが、こういう生き物を描いた絵本も素晴らしい。白の使い方がクールである。キクガシラコウモリは鼻から超音波を出すが、ウサギコウモリは口から出すという違いは初めて知ることができて勉強になった。

 8:捕まえたこぎつねを家の前に鎖でつないでおいたら、親ぎつねがやってきてこぎつねに乳をあげたり鎖の繋がれた木杭を噛み切ろうとする。どこか教科書かで読んだことのある話。

今日買った本

■今日買った本。計2850円。

 

a)第13回天神さんでヒトハコ古本市にて。

1・『SOMA TIMES(創刊1号から10号までのセット)』 ¥500 horikinoko

2・関川夏央『豪雨の前兆』文春文庫 ¥100 yukarib yanagi

3・Charles Keeping『The Spider's Web』OXFORD ¥400 manoaa

4・久田恵『サーカス村裏通り』文春文庫 ¥300 sugosho sudakar

5・坂口安吾、高木彬光『樹のごときもの歩く』東京創元社 ¥800 yomusha

6・火野十成・再話、本間利依・絵『ぶすのつぼ』福音館書店 ¥100 harekum

7・『SとN』佐賀・長崎観光振興推進協議会 ¥0 suiren

8・加古里子『だるまちゃんのともだち だるまちゃん・りんごんちゃん』エツコ・ワールド ¥400 SUS

9・『本と本屋とわたしの話 13』 ¥250 ramda

 

b)ヨドニカ文庫にて。→本購入無し。

 

***

 

 ●書きかけ。

 1:

 2:

 3:リンク先は表紙画像が出てこない。

 4:サーカスの舞台裏に取材したノンフィクション。

 5:カバーの影絵や題字が藤城清治で、そこにピンときて購入。坂口安吾が連載で書いていたが未完のままとなっていた作品を、高木彬光が書き継いで完結させたもの。文庫では、『復員殺人事件』として角川文庫から出ている。という話を売り手のかたに教えていただいた。

 6:2013年1月1日発行のこどものとものペラペラ版。お寺で水飴を隠し持っていた和尚さんと、機転のきく小僧さんたちの日本の昔話。ぶすは、附子と書いて、狂言でもこの話があるようだ。

 7:

 8:すっかり福音館書店発行だと思っていたら、聞いたことのないエツコ・ワールド発行、販売が瑞雲舎という本であった。だるまちゃん"と"、ではなくて、中点になっているのは、その辺を意識してかもしれない。飯田市が舞台なのだが、ここが竹田人形座の本拠地だそうで、作中に竹田人形座を意識した人形劇もある。りんごん村のりんごは、むちゃくちゃな色や柄・形に富んでおり、加古さんの発想の自由さには驚かされる。お地蔵さんの頭部がりんごになっているのも見逃せないところ。エツコとは、宮腰悦子というかたのことらしい。調べてみると、人形劇や絵本の読み聞かせなどの活動を盛んにされていたかただった。2017年1月1日に亡くなられたそうだ。

 9:

今日買った本

■今日買った本。計0円。

 

a)徳島県立図書館にて。

1・飯原一夫『徳島県立図書館開館百周年記念画文集 図書館百年ものがたり』徳島県立図書館 ¥0

 

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 買った本ではないが、1を、個人用として関係職員に配っているものとしていただいた。ざっと図書館百年の歴史をまとめておくと、1917年(大正6年)に光慶図書館が徳島城を含む現在でいう徳島中央公園内にできて、これが県立図書館の創立とされる。1945年7月4日(昭和20年)の徳島大空襲でこれが消失。終戦後の1949年(昭和24年)5月3日の憲法記念日に、光慶図書館跡地に県立図書館機能を含む憲法記念館が開館するも、翌1950年(昭和25年)3月13日に、失火によりまたも焼失。懲りずに、1953年(昭和28年)、同跡地に県立図書館が開館。1990年(平成2年)に、現在の八万町に移転して、今に至る。2度も焼失しているとは驚きであるが、よく建設や図書のための資金・予算を確保したものだと思う。飯原一夫氏の絵は、谷内六郎にやや似て、くっきりはっきりした色遣いの絵。黒の輪郭線を入れてあるのも特徴。

今日買った本

■今日買った本。計1350円。

 

a)POP UP LIBRARYにて。→初接触、無人のTAKE FREEの本棚がある、本もらわず。

 

b)イコトコLIBRARYにて。→初接触、1冊提供すれば1冊の本と交換できる無人の本棚がある、本もらわず。

 

c)愛媛堂書店にて。→初入店。

1・チャールズ・キーピング、渡辺茂男訳『めすのこやぎとおそろしいいぬ』ほるぷ出版 ¥300

2・エルンスト・ユンガー、今村孝訳『砂時計の書』講談社学術文庫 ¥300

 

d)RICO Sweets & Supplyにて。→初入店、喫茶利用、本購入無し。

 

e)東雲書店にて。→初入店。

3・大矢真一『日本科学史散歩 江戸期の科学者たち』中央公論社 ¥500 

 

f)浮雲書店にて。→初入店。

4・ジョン・スタインベック、中野好夫訳『ピピン四世三日天下』角川文庫 ¥250

 

***

 

 今日は帰宅日。宿を出て、3時ごろまで松山に滞在していた。まずは街中をぶらぶらしようと思って、アーケードを歩いていると、a)とb)を偶然発見。それぞれ企画者は同じところかも。アーケードを抜けて、その先にc)とd)とe)があることが分かっていたので、欲張って行ってみた。c)とe)は、しっかりした品揃えの老舗と言ってよさそうな古本屋。棚の本の密度があるので、見応えがある。d)は、f)の店の古本が売っているとの情報を得ていたお店で、私が買える本はなかったものの、とりあえず確認できて満足。f)の古本だけでなく、店内の黒板を見ると、BOOK WEDNESDAYとPETICA BOOKSという方の古本もあったようだ。お昼はここのカレーを食べた。最後が本命のf)の店で、昨日のイベントの初日にも出ていたとか。古い岩波文庫が店内各棚に挿してあったのが印象的。若い常連のお客さんがちらほら。

 1:いぬを恐れていためすのこやぎが、一年して成長して、いぬを圧倒する話。おそろしさは、いぬが登場してもしなくても画面全体から感じられる、そんな威圧的な色彩の絵なのだが、他に誰にも描けないだろうと思わせる独特の絵で、見応えあり。

 2:砂時計の本。なんとなく『蠟燭の炎』的な語りがありそうで興味が湧き購入。

 3:自然選書の一冊。著者は小学校の教員をされていたようだ(p.229)。和算天文学などの日本の科学者の人物を調べ紹介し、その顕彰碑やお墓等ゆかりの地を訪ねる内容。その探訪の記述が、著者の人柄がよく表れており面白い。気になった箇所をいくつかメモしておく。貝原益軒が数えで6歳のとき母が亡くなり、それから益軒の世話をしたのが、福岡の地行生まれらしい通称地行婆(じぎょうばば)だったそうな。地行の地名には私的な馴染みがあるので。もう一つ、千葉の佐原では、風月堂伊能忠敬にちなんだ、忠敬羊羹というものがあるとか。今もあるだろうか。科学者にちなんだ菓子は、他にもあるのだろうか。

 4:装画および挿絵は、関根義人。背のタイトル文字が太いタイプの角川文庫で、見たことのない文庫だったのので購入。薄いのでスタインベック作品初挑戦にちょうど良さそうだ。

今日買った本

■今日買った本。計150円。

 

a)シアターねこフェスタ2017ヒトハコ古本市にて。→初会場入り。

1・Pat Hutchins『TIDY TITCH』RED FOX ¥50

2・今井眞利子、多田多恵子・絵『ひかりをめざすのやまのつるしょくぶつ』福音館書店 ¥100 BOOKS ISHIKAWA

 

***

 

 a)のヒトハコ古本市は、2回目だそうだ。今年の開催は、昨日11/11と今日11/12の2日間で、今日のみ行くことができた。出店数は7箱ほど。観覧無料の劇だが見応えのある劇もやっていた。会場にはさまざまなチラシが置いてあったが、その中に「長田ルンバ」があって、懇意にしていた古本屋でよくもらって読んでいたので懐かしく思った。

 1:『きれいずきティッチ』の邦題で知られる作品。文庫サイズ。姉と兄の要らないおもちゃや雑貨をもらって、せっかくきれいに片付いていたティッチの部屋が、ごちゃごちゃになってしまう話。ティッチものは、これまで読んだことがなく、初めて読んだ。ティッチは勝手なイメージで女の子と思っていたが、実は男の子だったのにはびっくりした。

 2:2006年8月1日発行の月刊かがくのとものペラペラ版。サルトリイバラというつる植物があるのを初めて知った。

今日買った本

■今日買った本。計200円。

 

a)ナガヤ縁日懐かしタイムスリップ編にて。→初会場入り。

1・ドニ・ディドロ、本田喜代春・平岡昇訳『ラモーの甥』岩波文庫 ¥100 たつのこ

2・秋本治『平和への弾痕』集英社 ¥100 ワイルドサイド

 

***

 

 イレギュラーな休日出勤のために行けないと思っていたa)だったが、出勤時間が通常より早まったため、早上がりとなり、その結果ラスト1時間ほど遊びに行くことができた。思った以上に古本の出店者が多くて楽しめた。

 1:売っていたかたが言うには、作家の佐藤亜紀氏が何かで薦めていた本なのだそうだ。対話形式なので読みやすいかも。

 2:表題の作品は、秋本治がデビューする前に描いた作品だとか。ベトナム戦争に取材した作品。

今日買った本

■今日買った本。計2250円。

 

a)はりまや橋商店街ヒトハコ古本市にて。→初開催、初会場入り。

1・●『漂流』 ¥0 小松商店

2・龍胆寺雄『風ーに関するEpisode』奢㶚都館 ¥500 タブレ?

3・アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ、オーブレー・ビアズレー・挿絵、生田耕作訳『ビアズレーの墓 副題 支那風ダンディ』奢㶚都館 ¥200 タブレ?

 

b)はりまや橋商店街古本まつりにて。→初会場入り。

4・加古里子『かこさとしあそびの大星雲4 かがくのぼうけんあそび アトム化学の変身世界』農山漁村文化協会 ¥200

5・ハリス・ペティ、渡部洋子訳『りすがたねをおとした』ペンギン社 ¥250

6・ミラ・ギンズバーグ、ロジャー・デュボアザン・絵、新井有子訳『ねぇ、キティおしえてよ』ペンギン社 ¥250

7・アレクセイ・トルストイ・再話、エフゲーニ・TM・ラチョフ・絵、宮川やすえ訳『ちいさなお城』岩崎書店 ¥250

8・『おじいさんがかぶをうえました 月刊絵本「こどものとも」50年の歩み』福音館書店 ¥500

9・加古里子『いろいろおにあそび』福音館書店 ¥100

 

***

 

 ●のところ書きかけ。

 今日は、休日出勤の予定だったが、前々日にその必要が急遽なくなったので、ありがたく古本活動に一日を充てた。何とか日帰り圏内で、初開催で気になっていたa)の初日へ。このイベントは明日もやっている。物量で勝負する出店者が多い印象。そんな中、2,3の本を出していた方は、人物のこれまでの人生が見えるような品揃えでとっても良かった。値付けが安かったので、終了間際までぶらぶらしてからそれでも残っていたら買おうと思って、結果買うことになった。

 1:原作吉村昭の映画パンフレット。これは一度DVDをレンタルするなりして観てみたいものだ。

 2:奢㶚都館の本で見たことのなかった本。龍胆寺氏の作品は未だに一作も読んだことがないので良い機会となりそう。

 3:白水Uブックスで読める作品ではあるが、憧れの奢㶚都館版ということで購入。2,3は同じサイズ。また、どちらもオリジナルについていたビニルカバーが剥がされていて、そこは残念。

 4:大宇宙と大惑星のシリーズは端本で持っているものもあるが、この大星雲シリーズを入手するのは初。情報量がみっちりあるので、読むのに相当な時間を有した。玉ねぎを煮たり炒めたりして出した甘さは、砂糖の50倍も甘いそうだ(同molでの比較か、同じ重さでの比較か分からないが)。巻末、化学のぼうけんの意味を説き、「化学はキケン」ではなく「無謀な人がキケン」だと諭している。

 5:積み上げ歌形式で進む話。りすが落とした種は、さくらんぼの種で、最後に男の子がさくらんぼのタルト(「スペンサーのさくらんぼタルト」という名前)を焼いて食べるのだが、そのレシピが載っている。最後にレシピを載せている絵本として、ルース=オーバックの『りんごまつりにいらっしゃい』を連想した。この手の本、他にもないかな。

 6:がちょうとにわとりが、どこが一番居心地がいいかを議論し、口論になって、いろいろな他の生き物に意見を聞きに行く。キティは、最後に登場する女の子だが、ずっと寝たままセリフ無しというのがニクい演出。それぞれ眠れる環境が最も居心地がいい場所なんだね。

 7:ラチョフは、絵を見てすぐに『マーシャとくま』の絵の人だと判別できた。また、この作品は滝平二郎の絵で出版されているので、本作と比べて読んで見たいところ。トルストイトルストイでも、このアレクセイ・トルストイは、『戦争と平和』のレフ・トルストイとは違う人物。親戚ではあるようだが。巻末解説を読むと、ラチョフは動物の絵を描くとき、必ず服を着せていたそう。ストーリィは、落ちていた空の壺をお城に見立てて、蚊、蝿、鼠、という風にどんどん住人が増えていく。前の住人を食べてしまいそうな次の入居希望者が現れるところにハラハラするのだけど、何の問題もなく同居していくのが面白い。最後にどう見ても入りきれない大きな熊が来て、壺を押しつぶしてしまい、みんなは散り散り、という話。

 8:巻末に蔵書印が押してあるので、この価格だったのだと思う。辞書的な使い方をするための本と思う。

 9:1999年8月1日発行の月刊かがくのとものペラペラ版。加古里子の未読作品ということで購入。おうち蔵書という印が押してあった。いろおに・つながりおに・しまおに、は遊んだことがあったと思う。くつとりおには、ちょっとルールが難しいが、面白そう。