yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計7356円。

 

a)泉堂書店にて。→初入店、本購入無し。

 

b)K文庫にて。

1・高田桂子・作、木曽秀夫・絵『あれからそれから』文研出版 ¥400

2・たかどのほうこ・作、杉田比呂美・絵『おとなりさんのひみつ』世界文化社 ¥67

3・遊子・文/絵『だんまりくらべ』すずき出版 ¥66

4・ワンダ・ガァグ・作/絵、むらなかりえ訳『なんにもないない』ブック・グローブ社 ¥400

5・中島宏章・文/写真『コテングコウモリを紹介します』福音館書店 ¥300

6・シャルル・ヴィルドラック・作、小沢正・文、北田卓史・絵『ライオンのめがね』チャイルド本社 ¥200

7・なかのひろたか・作/絵『おばあさんのいないまに』福音館書店 ¥500

8・ジェリー・アンダーソン・原作、柿沼秀樹・文『サンダーバードアニメ絵本1 国際救助隊出動』竹書房 ¥300

9・白石清春・作、いまきみち/西村繁男・絵『おとうさんといっしょに』福音館書店 ¥300

10・渡辺茂男・作、堀内誠一・絵『てつたくんのじどうしゃ』福音館書店 ¥300

11・寺村輝夫・文、梅田俊作・絵『どうぶつこうえんパトロール』偕成社 ¥67

12・石井桃子・文、中谷千代子・絵『くいしんぼうのはなこさん』福音館書店 ¥300

13・沢木耕太郎・文、内藤利朗・写真『ハチヤさんの旅』福音館書店 ¥300

14・北畠八穂・文、丸木俊・絵『明りになったかたつむり』岩波書店 ¥800

15・与田準一・作、安泰・画『ねことごむまり』童心社 ¥500

16・弓場紀知『海の正倉院 宗像沖ノ島 古代の旅3』平凡社カラー新書 ¥300

17・宮谷一彦『俺たちの季節』三崎書房 ¥500

18・木村嵐『ああ酒徒帰らず』大陸書房 ¥400

 

c)ブックオフ徳島川内店にて。→¥200以上の文庫3冊で半額セールをやっていた。

19・増田純子『かあーかあーからすさん』福音館書店 ¥108

20・廣野研一『かえるさんくわっくわっ』福音館書店 ¥108

21・原民喜『原民喜戦後全小説』講談社文芸文庫 ¥630

22・サキャ・パンディタ、今枝由郎訳『サキャ格言集』岩波文庫 ¥180

23・熊谷達也『いつかX橋で』新潮文庫 ¥130

24・野坂昭如編『けむりの居場所』幻戯書房 ¥200

 

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 書きかけ。

 1:みるみる絵本という文研出版のシリーズ。この著者と絵描きのコンビでは、シリーズ内でもう1作品ある。ナンセンス昔話といった風。絵のなかに仕掛けがあったり、シュールだったり画面の使い方が自由だったりして、アグレッシブな作品で大変気に入った。表紙絵でピンときたが、当たりだった。

 2:本好きのブックさんというのが登場するので、面白そうだと思って選んだ。おはなしワンダー第344号(2009年11月1日発行)のペラペラの本。お騒がせなお隣さんにあれこれ邪魔されて、本が読めないブックさん。可愛らしい絵ながら、ホラーなおはなし。

 3:リンク先はハードカバー版になっているが、実際購入したのは、こどものくにチューリップ版2月号第12巻第11号(1985年2月1日発行)の、ペラペラ版。作者名は「ゆうし」と読む。挟んであった付録のチューリップ通信という紙によれば、遊子はシュールリアリズム画家で、60歳にして初めてこの絵本作品を作ったということだ。水墨画風の絵で、昔話の世界にぴったり。木の板目の表現や、柔らかな着物の表現など目をみはるものがある。

 4:なんにもないないという名前の犬の話。作者は、芸術一家に生まれ、六人兄弟の長女だったそう。この作品を発表して4年後の1942年に亡くなった。なんにもないないが走り回ったときの破線で示される軌跡で、作者は結構遊んでいるなあと思う。

 5:月刊たくさんのふしぎ2012年3月号のペラペラ版。キクガシラコウモリ以外のコウモリの生物学的絵本というのは珍しいと思う。コテングコウモリに限らず、北海道に住むコウモリの写真を惜しげも無く見せてくれる本。北海道ではすでに18種類ものコウモリがいることが確認されているとか。そんなにいたのかという感じなのだが、実はコウモリは哺乳類中ではネズミに次いで種類が多く、世界で1150種いる言われているそうだ。p.22,23の藪の中の写真は、最近知って見分けがつくようになったばかりのイタドリの写真だとすぐ分かって、そんなタイミングの良さも嬉しかった。

 6:北田卓史の絵の未所有作品ということで購入。王様のライオンが生活に支障が出るほど目が悪くなったところに、たまたまめがねを手に入れて事なきを得たと思ったら、めがねを無くしてしまい、国中で探し回るという話。めがね紛失の辛さは身に沁みているので、かなり引き込まれてしまった。例えば表紙を見るとわかるが、めがねのつるに紐をつけてから耳に掛けている。普通の絵描きなら、直接つるを耳に掛けたライオンを描くのではないだろうか。この辺りの絵としての処理に感心する。

 7:1975年5月1日発行のこどものとものペラペラ版。おばあさんに飼われている白猫が、おばあさんのいないまに、あれこれ遊ぶ話。高いところから飛び降りて、宙返りして着地するのをカラスが感心して、それを猫にやって見せてと頻りに言う。それに応えるまでじらされる2場面分と実際に応える場面の流れが、猫とカラスのそれぞれの心情の味わいどころと思う。なかのひろたか作品は、もっともっと読んでみたい。

 8:結構古い本だと思っていたけれど、1992年7月20日発行で、それほどでもない感じ。図書館に架蔵があって、欲しく思っていた本。全3巻あって、まず1巻目を入手できた。国際救助隊が出来て初めての出動となった事件が、本書の内容で、今回の救助活動は、国際救助隊の持つマシンの技術力でぎりぎり事故を回避できるほどの難しい案件だった。思ったよりハラハラさせられて楽しめた。初回から法力を使う悪役フッドが登場し、長い戦いが予想される。

 9:1987年11月1日発行のこどものとものペラペラ版。1993年に特製版が出ていて、そちらをより入手したい。電動車椅子を使うお父さんの膝の上に乗って、保育園に行くまでのお話。お家の中の本棚に絵本がたくさん詰まっている。細部まですっきりしていながらもはっきりとした判りやすい絵で、いつも期待通りに楽しく読める、いまきみちさんの絵の絵本。

 10:1974年9月1日第2刷発行(初版は1969年10月1日発行)の普及版のこどものとも。特装版は、2004年に出ているみたい。自動車の部品が少しずつ集まってきて、最後にてつたくんの持っていたハンドルで、自動車が完成するという話。未だに、車軸の上に車体をどうやって乗せているのか、分からないでいる。

 11:のりもの絵どうわの8巻に相当。おそらくケニアの動物公園をパトロールするトヨタランドクルーザーが主人公。思慮の浅い観光ハイヤーが、動物公園内でしてはいけないことをいろいろ行動で示してくれる。どちらの車もフレームがヨレヨレなのだが、大丈夫なんだろうか。

 12:食べ過ぎによるガタイの良さでガキ大将的な地位に登り詰めるはなこさんだが、度を越した食べ過ぎによりピンチを迎える。中谷千代子さんの絵はどこまでも優しいが、話は童話ならではの過剰さがあって、本文と絵の距離感が良い。

 13:たまたま先日、細川剛・写真/文『ハチ屋さん ミツバチを飼う』あすなろ書房を借りて読んだばかりで、養蜂家のことであるハチヤさんとミツバチについて、詳しくなった。細川剛作品のほうでは、青森のハチヤさんが紹介されていたが、本書では鹿児島のハチヤさんが登場、真夏は北海道まで移動するというから驚く。ミツバチは暑さに弱く、トラックでの輸送中に蒸死といって、蒸し焼き状態で全滅することもあるとかで、気温の低い時間帯や都合の良い天候(雨の日や風のある日など)のときに移動する。ドライバーのハチヤさんにしてみれば、負担の大きい危険な状況下での運転になる。仕事はまず体力的に過酷で、自然相手の収入の不安定だけれども、各地を短期滞在しながら暮らす生き方は、憧れるものがある。蜜のとれる花として、レンゲやアカシアなどは知っていたが、みかんもそうであるというのは初めて知った。

 14:混沌から生を享ける際に、何に生まれようか悩み、明りになることを目指す(あえて言えば)魂。転生する際に、前世で失った体の一部が欠けた状態で引き継がれる。身を尽くしのど真ん中をいく物語。

 15:紙芝居。函欠だったので、安かった。表紙見ただけで一目惚れ。

 16:

 17:『夏の花』など収録。リンクを張ろうとしたが、NDLに所蔵がないらしい。バイクとジャズとボクシングが、しばしば登場する。写真を使うところは、1歳年下の石井隆と同じだと思った。真崎守よりももう少し分かり易い印象だけれど、この初期短篇の時代の後に、どのような変貌を遂げたのか、今後入手して読んでいくのが楽しみ。

 18:久しぶりに入手した酔っ払い関係本。新聞記者だった著者が出会った有名人であり酒徒である人々の人物伝。

 19:くっきりした絵に惹かれて購入。境界をよくよく見ると、この絵は切り絵だと思われた。リズムのある展開で、読み聞かせに良さそう。廃棄済。

 20:葉っぱの上で寝ていたかえるが目覚めて、一跳ねして水に飛び込み、這い上がって一鳴きするまで。かえるの仕草がリアルに描かれている。2024/3/31売却済。

 21:

 22:サキャはオー・ヘンリーみたいに短篇の名手と言われるサキのことだと勘違いしていた。表紙の著者紹介の一文を読んで、チベットの人ということを知り、俄然興味が湧いてきた。

 23:X橋は仙台で何度か見たことがあり、そこでこの小説を紹介する石碑も置いてあった。再訪する前に読んでおきたい。2024/3/E売却済。

 24:週刊文春の連載エッセイ「喫煙室」のアンソロジー

今日買った本

■今日買った本。計1977円。

 

a)日本市羽田空港店にて。→初入店、books+コトバノイエの古本が置いてある、本購入無し。

 

b)ブックオフ草加新田駅西口店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・馬場のぼる『ぶどう畑のアオさん』こぐま社 ¥568

2・ゼリーナ・ヘンツ・文、アロワ・カリジェ『フルリーナと山の鳥』岩波書店 ¥384

3・バーナード・ロッジ・文、モーリーン・ロッフィ・絵、前沢明枝訳『しかけえほん あそびにきてね』文化出版局 ¥304

4・アネット・チゾンとタラス・テイラー・作/絵、武鹿悦子訳『バーバパパたんけんんシリーズ2 こおりのはらっぱ』ひかりのくに ¥204

5・瀬名恵子『めがねうさぎ』ポプラ社 ¥86

6・ヤン・ヴァイス、深見弾訳『迷宮1000』創元推理文庫 ¥86

7・太田和彦編『今宵もウイスキー』新潮文庫 ¥86

8・佐々木マキ『ぼくがとぶ』福音館書店 ¥87

9・三田村信行・作、佐々木マキ・画『とけないゆきだるま』小学館 ¥86

10・中川正文・文、清水耕蔵・画『22ひきのかにのはなし』小学館 ¥86

 

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 書きかけ。

 1:この本は、元々婦人之友社から出ていて、シリーズ3作あるのだが、こぐま社で出たのはこれだけで、婦人之友社版よりも判型も大きくなっている。青い馬のアオさん。のんびり屋風だけど芯がしっかりしていて、友達になりたい性格をしている。11匹のねこのうちの1匹みたいなねこも登場。

 2:新しい版だと、アロイス・カリジェ表記になっているが、今回入手の1989年11月6日発行第3刷だと、アロワ・カリジェ表記になっている。岩波こどもの本で、読んだはずの内容だがすっかり忘れていた。水晶の採れるその名も水晶山に登ったことを思い出す。カラーの右側の絵ももちろん素晴らしいが、本文のある左側の小さなカットも、見逃すにはあまりにもったいない絵。右側の絵に至るまでの助走のような役割を担っている。

 3:12軒のおうちの中が覗けるしかけ絵本。ページをめくると、時間帯や季節も変化するので、おうちのなかの様子も、パーティ中だったり出勤のタイミングだったりで場面のバリエーションが豊か。同じ登場人物を違うページで探しはじめるとより楽しめるが、根気がいる。

 4:バーバパパもので、たんけんとくれば買わずにはいられない。厚紙の絵本。シリーズは全4巻あるようだ。北極の氷原へ探検に行く話で、ダルメシアン犬?のロリータが、シロクマと一緒になって遭難騒ぎになったり、スノーモービルが壊れたりする。

 5:めがねうさぎの小さな絵本の1巻目なので、小さな判型のもの。めがねを紛失しためがねうさぎは目が悪いので、拾ってもらうのを手伝ってもらうおばけの怖さが分からない。怖さを分かってもらうおうとめがね探しを手伝うおばけは頑張り屋さん。

 6:行商用。2016年9月9日に出た再刊版なのだが、この値段ということは、古い定価と出版年を基準に値付けをしているとしか思えないこの店舗にしては珍しい例。古い名作絵本で現在も入手可能な本については、よく定価以上の中古価格が付いているのを見かけるのだが、その反対の例だ。

 7:ウイスキーにまつわる随筆と短篇小説を収めたアンソロジー。

 8:行商用。

 9:小学校2・3年生向としてある小学生の創作童話<上級版>のうちの7番目に相当する一冊で、佐々木マキ・画のこのような作品があるとは全く知らず、今日一番の掘り出し物。真っ黒の目をした表紙の雪だるまが何だか怖いなあと感じたのだが、内容的にもスリラー風。生を享けた雪だるまが、溶けてなくなりたくない一心から、ヒマラヤを目指すのだが、それがどこか分からないために、人々を脅してしまう話。その動機を知れば、同情者も出てくる。

 10:表2の作者よりママへの言葉が良いので、引用しておく。"わたしたちは、自分の仕事につい夢中になって、ほかのこともひとのことも、すっかり忘れてしまっていることがあります。じぶんの仕事だけが「世界のすべて」であるかのように思いこんでしまいます。わたしは人間のこういう傾向を、かならずしも否定はいたしませんが、それが、かにたちの世界になると……というのが、この物語なのです。" 子どもが20匹生まれた蟹夫婦が、これでは遊んでいられないと運送屋を開く。運送や引っ越しの仕事のお礼に、22個ずつものをもらって家に溜め込んでいるうちに、自分たちがだんだん家の中に住めなくなって、引越しを考えるが、それを引き受けてくれる別の運送業者が出てこない。なぜなら、真面目に働いた蟹の運送屋のおかげで、同業者がみんな潰れてしまったからというもの。この話を古本に置き換えると、たくさん自分では価値ある思う本を買い込んできて家族の空間を脅かすほどになる。いざ買取をお願いしようと業者を呼んでも、自分が思うほど値段がつかない、みたいな話になるだろうか。他にも、独占企業がその仕事を辞めるとき/経営破綻したときに、社会のどこに代替者を求めれば良いだろうか、といったことも想像を及ばせられる話。思いがけず風刺が利いた物語でためになった。

今日買った本

■今日買った本。計2680円。

 

a)ヤフオクにて。

1・シャーロット・ゾロトウ・文、ベン・シェクター・絵、みらいなな訳『ともだち絵本 けんか』童話屋 ¥279

2・エズラ・ジャック・キーツ、木島始訳『にんぎょうしばい』偕成社 ¥179

3・秋山とも子『やってきましたちんどんつばめや』福音館書店 ¥179

4・渡辺茂男、太田大八・絵『ひいおじいさんのたんじょうび』福音館書店 ¥279

5・中谷千代子・作/絵『まいごのちろ』福音館書店 ¥179

6・小出俊子、こやま・きょうへい・絵『ゴキブリを調べる』さ・え・ら書房 ¥279

7・佐藤春雄、薮内正幸・絵『とき』福音館書店 ¥179

8・デュ・ボウズ・ヘイワード、マージョリー・フラック・絵、羽島葉子訳『ふわふわしっぽと小さな金のくつ』PARCO出版 ¥459

9・三芳悌吉・文/絵『ひきがえる』福音館書店 ¥89

10・ハンス・クリスチャン・アンデルセン、リスベート・ツヴェルガー・絵、大畑末吉訳『アンデルセンコレクション』太平出版社 ¥579

 

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 先日落札していたものが本日届いた。落札していた期間中、落札額の何%かをTポイント還元してくれるキャンペーンをしていたのは僥倖だった。

 1:勘違いで気持ちのすれ違ってしまった友達との和解を描く。正面突破による解決は、しばしば採りたくないもので、勇気が要る。

 2:除籍印有。キーツが来日したときに見た、人形芝居公演のときの出来事をアレンジして作られた作品。無口のルイが芝居に登場してきた人形をいたく気に入るが、さすがに持って帰れない。悲しい夢をみるほどに寂しく思っていると……という話。ルイの心情を追って、ぐっと胸に迫るものがある。

 3:2001年9月1日発行の月刊かがくのとものペラペラ版。今は亡き先代の小鶴家親方を取材されて作られた作品だそうだ。私はたまたま身近にちんどん関係者がいるので、その準備やただ練り歩き演奏するだけでない仕事の部分までなんとなく知っていたのだけれど、多くの人はただ練り歩いて演奏するだけのところしか見ていないと思うので、こうしてチンドンマンの一日の仕事が全体的にわかるというのは、ちんどん屋さんへの理解を深めて良いと思う。おうちのいかにもおうち然とした様子が見ていて面白い。細部までじっくり読んで楽しめる。

 4:1981年3月1日発行、通巻144号の月刊かがくのとものペラペラ版。1984年に特製版が出ているようで、そちらをぜひ入手したい。米寿のお祝いの形式を説明する絵本かと思って読んでみると、ざっくり言えば親戚関係を理解する(おじさんとは親の兄弟である、など)ための物語だった。それにしても表紙のように、これだけの箱膳(18セットもある)を持つお家が今どのくらいあるだろう。表3の米寿の文字も太田大八氏によるものなのだろうか。

 5:初版は1965年3月1日発行だが、今回入手は1983年3月1日普及版第1刷発行の、普及版こどものとものペラペラ版。迷子の犬のちろが、街中で遭遇する危険は、同時に子どもにとっての危険でもある。最初のページの野菜の値段が、今の1/4くらいで安くて良いなあと思う。

 6:蔵書印有りだった。著者は、徳島市の元小学校教諭なので、年間のゴキブリ発見件数と徳島の平均気温を重ね合わせたりしている。どうも生徒を使ってゴキブリの生態をさまざま調べたようで、データが豊富に提示されていて、納得性の高い良書と感じた。表紙をよく見ると300匹くらいのゴキブリが描かれている。

 7:リンク先は特製版になっているが、1971年4月1日発行、通巻25号の月刊かがくのとものペラペラ版。タイトルデザインは堀内誠一と書いてある。この本が出版された頃は、まだときが10羽くらいいたそうだ。本土絶滅のニュースで受けたショックは、どこか記憶に残っている。「すこしずつでも、ときのかずがふえていくといいですね。」の締めの言葉が、とても辛い。

 8:4月頭にあるイースター(復活祭)というお祭りの話題になったときに、ぜひ紹介したくなる素晴らしい絵本。21人目の息子が実に思わせ振りだけれど、本当の主人公は……。賢さと思いやりとすばしっこさ、全部をどう見せたか。他の見所としては、表紙にも採られている絵で21匹みなが異なる服装をしているところや、21匹それぞれが仕事を与えられているときの雌雄と仕事の割り振りで、後者については雌だけがする仕事として裁縫と洗濯、雄だけがする仕事として庭仕事と椅子守という風になっているところなど。

 9:かがくのほん。除籍本で、シールや図書館の押印など装備跡多数有。日本にすむかえるとたまごとおたまじゃくしの比較図が載っているのだが、これを見ると、たまごで管状の袋に入っているのはひきがえるだけのようで驚いた。他のかえるのたまごは、塊状に集まっているものや泡状のものに包まれているものなど。

 10:翻訳は、岩波『完訳アンデルセン童話集』より転載したものということだ(注釈・ルビを追記し、一部常用漢字に転記したとのこと)。絵も素晴らしいが、アンデルセンのお話もまた素晴らしいと再確認。某図書館に架蔵している絵本を調べていると、グリムやイソップよりも断然アンデルセン童話の絵本が多いことがつい最近分かったのだが、お話そのものの魅力がそういう結果にさせているのだろうと思う。ツヴェルガーの絵には、いつもちょっとした遊びがあって、絵の前で必ず立ち止まって思案する時間が生まれる。

今日買った本

■今日買った本。計1490円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・マーヴィン・ピーク、浅羽莢子訳『タイタス・グローン』創元推理文庫 ¥355

2・マーヴィン・ピーク、浅羽莢子訳『ゴーメンガースト』創元推理文庫 ¥480

3・マーヴィン・ピーク、浅羽莢子訳『タイタス・アローン』創元推理文庫 ¥280

4・ペ・ヒョンジュ・絵と文、ピョン・キジャ訳『ソルビム お正月の晴れ着』セーラー出版 ¥375

 

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 この土日で本の半額セールの情報を得たものの、車検代が20万円超かかるということになり、ショックを受けていたので、あまり出掛けて、本に散財するものどうかと思っていたのだが、それでも別の用事ついでにa)の一軒だけ行った。狙っていたある単行本は既に無くなっていたが、その他で買えるものがあった。

 1~3:ゴーメンガースト三部作。特に1,2はページ数があり、読み応えありそうだが、あらすじを読んでいるだけでも実に面白そうで期待が高まる。カバーデザインはいずれも東京創元社装幀室による版。

 4:美しい絵で、気になっていた絵本。なんと、男の子のお正月の晴れ着を扱った、対になる作品も出ているようだ。晴れ着ソルビムは、袴とか上着とか小物など数種のもののセットになっていて、それらを順々に身に着けていく様子を描きながら、話が進行していく。装身具が凝っていて、一度現物を見てみたいところ。蝙蝠の柄は蝠の字が、福と音を同じにしていることから、ハレの日の柄として用いられるそうだ。

今日買った本

■今日買った本。計1588円。

 

a)ブックオフonlineにて。

1・ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ、アイリーン・ハース・絵、ほしかわなつこ訳『あなただけのちいさないえ』童話館出版 ¥198

2・ベッティーナ・アンゾルゲ、とおやまあきこ訳『こぐまのプンメル お月さまをのんだ』福武書店 ¥0

3・北杜夫、和田誠・絵『みつばちぴい』フレーベル館 ¥398

4・イタガキノブオ『ネガティヴ』青林堂 ¥198

5・福永武彥『福永武彥画文集 玩草亭 百花譜(上)』中公文庫 ¥198

6,7・福永武彥『福永武彥画文集 玩草亭 百花譜(中・下)』中公文庫 各¥298

 

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 数日前に注文していた本が本日届いた。

 1:アイリーン・ハースの絵本で未読だった作品。題の意味するところは、一人になりたいときの居場所のこと。そこは誰にも邪魔されずに自由に過ごしていい場所。誰かがそんな場所にいるのを見かけても、そっとしておいてあげましょう、とも説く。こういうテーマの絵本は、国内作品には少ないのじゃないだろうか。国内の絵本は、科学には強いけれど、自由とか自立とか権利、といったテーマが絵本で採り上げられることが少ないと感じている。私の手が伸びる範囲での印象だが。

 2:少し説明不足気味の不思議な物語。オチも落ちきっているのかいないのか。池の水面に映ったお月さまを水と一緒にのんでしまったこぐまのプンメルが、皆から非難と迫害を受け、月をまた吐き出そうとしてあれこれ奮闘する話。月を呑み込んだことはプンメルの勘違いかと思ったが、何日も何日も月が出なくなってしまったというから、話としてはどうも本当に呑んでしまったことと考えて良いらしい。この本、表紙と裏表紙が、あんまり反り返っているので返品手続きをしたら、払い戻ししていただけることになった。

 3:怠け者でぐうすうぴいと寝てばかりいるようなみつばちのお話。あらすじ(言葉通り荒く)を自分なりに書くと、考えなしの行動で怖い目に遭い、どうにか巣に戻ってきたら、仲間にとても心配されていたので、申し訳なく思って改心するという話。

 4:タルホ的な短篇漫画。「コスモ・カプセル」には、for YUJI KAMOSAWA(鴨沢祐仁)との献辞?があり、その系譜の作家と捉えて良さそう。ネガティヴというタイトルから薄暗い心の闇のような重たいイメージで読み始めたのだが、通読してみて、平穏、冷静、低温、といった面をまとめたような意味でのネガティヴだと判明。物語を波立たせないような意識を強く感じた。from "The Catalog of Strange Lights"と題された、1コマの絵が、時々余白のページに登場し、これがまた奇妙な味があり、アイデアものなのでチョコレット的な甘美な刺激を楽しめた。

 5~7:行商用なのだが、全体にカバー折れがあったり、中巻には子どもがしたらしい鉛筆の落書きがあったり、状態が悪く残念。

今日買った本

■今日買った本。計25140円。

 

a)ヤフオクにて。

1・シュチェパーン・ザブジェル・作/絵、大島かおり『いなくなったたいよう』佑学社 ¥25140/46=¥546.52

2・クルト・バウマン・作、ラルフ・ステッドマン・絵、長浜宏訳『いぬのオヤスミ、だいかつやく』佑学社 ¥25140/46

3・マイケル・フォアマン・作/絵、たけむらみちこ訳『まちへいったかばのホレーショ』佑学社 ¥25140/46

4・クラウス・ボーン・作、ヨゼフ・バレチェク・絵、いぐちゆりか訳『イグナツとちょうちょう』佑学社 ¥25140/46

5・ミッシャ・ダムヤン・作、ギアン・カスティ・絵、山室静訳『ごうじょっぱりのピエロ』佑学社 ¥25140/46

6・セレスティーノ・ピアッティ/ウルズラ・ピアッティ・作/絵、岡本浜江訳『ちびのざりがに』佑学社 ¥25140/46

7・ペーター・ブレンナー・作、アダム・ヴュルツ・絵、山室静訳『なみだのこうずい』佑学社 ¥25140/46

8・ラルフ・ステッドマン・作/絵、池本佐恵子訳『テオとディミトリとはし』佑学社 ¥25140/46

9・エレオノーレ・シュミット・作/絵、大島香訳『くろいひつじ』佑学社 ¥25140/46

10・サリー・シーダ・作、リータ・ヴァン・ビルゼン・絵、松代洋一訳『いしょうをぬいだおうさま』佑学社 ¥25140/46

11・ミッシャ・ダムヤン・作、スージー・ボーダル・絵、中山知子訳『はねはねはれのはねかざり』佑学社 ¥25140/46

12・ロビン・ワイルド&ジョセリン・ワイルド・作/絵、あしのあき訳『おしろのすきなかいじゅうたち』佑学社 ¥25140/46

13・クルト・バウマン・作、デヴィッド・マッキー・絵、松代洋一訳『おまわりさんのヨアヒム』佑学社 ¥25140/46

14・クルト・バウマン・作、デヴィッド・マッキー・絵、松代洋一訳『こっきょうけいびにんのヨアヒム』佑学社 ¥25140/46

15・ライナー・チムニク・作/絵、大塚勇三訳『くまのオートバイのり』佑学社 ¥25140/46

16・ミッシャ・ダムヤン・作、ヤーノシュ・絵、藤田圭雄訳『フィリポのまほうのふで』佑学社 ¥25140/46

17・フランク・ミュール・作、ジョーゼフ・ライト・絵、舟崎克彦訳『ぼくはめちゃ犬』佑学社 ¥25140/46

18・グリム・原作、バーナデット・ワッツ・文/絵、大島かおり訳『ラプンツェル』佑学社 ¥25140/46

19・ミッシャ・ダムヤン・作、マックス・ヴェルジュイス・絵、芦野あき訳『おおかみとちびやぎ』佑学社 ¥25140/46

20・クリスティナ・トゥルスカ・作/絵、遠藤育枝訳『きこりとあひる』佑学社 ¥25140/46

21・ライナー・チムニク/ハンネ・アクスマン・作/絵、大塚勇三訳『かしこいふくろう』佑学社 ¥25140/46

22・マルタ・コッチ・作/絵、長浜宏訳『ヤコブとリザのもり』佑学社 ¥25140/46

23・ミッシャ・ダムヤン・作、ラルフ・ステッドマン・絵、大島かおり訳『おおきなりすとちいさなさい』佑学社 ¥25140/46

24・ユルゲン・ヴルフ・作/絵、楠田枝里子訳『かなづちスープ』佑学社 ¥25140/46

25・ヘルメ・ハイネ・作/絵、矢川澄子訳『スーパーうさぎ』佑学社 ¥25140/46

26・ティツィアーノ・チペレッティ・作、ミシェル・サンバン・絵、安藤美紀夫訳『いるかのうみ』佑学社 ¥25140/46

27・ヘルメ・ハイネ・作/絵、矢川澄子訳『へんしんへんしん』佑学社 ¥25140/46

28・アンソニー・ブラウン・作/絵、谷川俊太郎訳『こうえんのさんぽ』佑学社 ¥25140/46

29・キキ・ラドヴィッツ・作、ヘルメ・ハイネ・絵、矢川澄子訳『けいとのつばさ』佑学社 ¥25140/46

30・ヘルメ・ハイネ・作/絵、矢川澄子訳『カタリンのなつやすみ』佑学社 ¥25140/46

31・フランク・ミュール・作、ジョーゼフ・ライト・絵、舟崎克彦訳『やったぜめちゃいぬ』佑学社 ¥25140/46

32・フランク・ミュール・作、ジョーゼフ・ライト・絵、舟崎克彦訳『めちゃいぬおうじ』佑学社 ¥25140/46

33・バルブロ・リンドグレン・作、エヴァ・エリクソン・絵、小野寺百合子訳『ママときかんぼぼうや』佑学社 ¥25140/46

34・デボラ・キング・作/絵、串田孫一訳『カラスの四季』佑学社 ¥25140/46

35・ヤーナ・シュトロブロバー・原作、ミルコ・ハナーク・絵、長浜宏・文『めんどりフィフィンのたび』佑学社 ¥25140/46

36・ヴィエラ・プロヴァズニコヴァー・文、ヨセフ・ラダ・絵、さくまゆみこ訳『森と牧場のものがたり』佑学社 ¥25140/46

37・ヘレナ・フヴォイコヴァー・文、イルジー・トゥルンカ・絵、小林陽子訳『夢みるイルジー』佑学社 ¥25140/46

38・フランチシェック・ネピル・文、オタ・ヤネチェック・絵、金山美莎子訳『鳥のうたにみみをすませば』佑学社 ¥25140/46

39・ミルコ・ハナーク・画、木島始・詩『もりのうた』佑学社 ¥25140/46

40・フランチシェック・ハラス・詩、オタ・ヤネチェック・画、イワン・クロウスキー/金山美莎子訳『おやすみなさいのうた』佑学社 ¥25140/46

41・ジュールジュ・レホツキー・絵、木島始・詩『木のうた』佑学社 ¥25140/46

42・ジョールジュ・レホツキー・絵、木島始・詩『鳥のうた』佑学社 ¥25140/46

43・ハインリッヒ・マリア・デンネボルグ・作、ホルスト・レムケ・絵、柏木美津訳『なまけもののくにたんけん』佑学社 ¥25140/46

44・テオドール・シュトルム・作、ヤン・クドゥラーチェク・絵、塩屋竹男訳『雨ひめさまと火おとこ』佑学社 ¥25140/46

45・ウィルヘルム・ハウフ・作、ウラジミール・マッハイ・絵、小林佳世子訳『小さなムックの物語』佑学社 ¥25140/46

46・佑学社編集部・編『ヨーロッパとアメリカの絵本 解説書 I(ヨーロッパ編)』佑学社 ¥25140/46

 

***

 

 a)で落札した本が本日届いた。1~46は、1つの段ボール箱に入った公式に販売されていたセットである。箱には「ヨーロッパとアメリカの絵本 Selection90 ヨーロッパセット 全45冊 解説書付 現金定価47,000円 佑学社」と書いてあった。この箱も初めて見る珍しいものだったが、ほこりっぽい上に、激しい濡れ跡があり、おそらくその濡れが原因で発生したカビもあって、もったいない(こんなに汚いのにもったいなく思うのも我ながらどうかしていると思う)が捨ててしまおう。濡れで段ボールの一番下にあったらしき本(よりによって44番に書いたクドゥラーチェクの絵本という不幸!)の本体の布装がカビているのが本当に惜しいが、それ以外は最高の、会心の買い物だったと思う。1~46は、同封してあった「ごあいさつ」なるB5の紙切れ(これも当時の公式のもの)に書いてあるタイトルの順番通りに並べた。「ごあいさつ」の収録書名一覧には、実際の各本のタイトル表記とは、カタカナ・ひらがな・漢字表記が異なるものがあり、当時の佑学社の、このあたりの仕事は結構テキトーだなあと思う。

 1:ヨーロッパ創作絵本シリーズ1。

 2:ヨーロッパ創作絵本シリーズ2。

 3:ヨーロッパ創作絵本シリーズ3。

 4:ヨーロッパ創作絵本シリーズ4。

 5:ヨーロッパ創作絵本シリーズ5。

 6:ヨーロッパ創作絵本シリーズ6。

 7:ヨーロッパ創作絵本シリーズ7。

 8:ヨーロッパ創作絵本シリーズ8。

 9:ヨーロッパ創作絵本シリーズ10。前回入手は1986年9月30日第5刷発行のものだったが、今回入手は1980年12月20日第2刷発行のものだった。第5刷のものは、消費税3%が乗った価格のシールが貼ってあるのと、ISBNが振ってあるのと、背の「ヨーロッパ創作絵本シリーズ10」の文字が消されているところが違う。

 10:ヨーロッパ創作絵本シリーズ11。

 11:ヨーロッパ創作絵本シリーズ12。

 12:ヨーロッパ創作絵本シリーズ13。

 13:ヨーロッパ創作絵本シリーズ17。

 14:ヨーロッパ創作絵本シリーズ19。

 15:ヨーロッパ創作絵本シリーズ20。

 16:ヨーロッパ創作絵本シリーズ21。訳者は、ふじたたまお、と読む。

 17:ヨーロッパ創作絵本シリーズ23。

 18:ヨーロッパ創作絵本シリーズ24。以前、BL出版の福本友美子訳の同書らしきものを所有していたが、手放してしまっているので、すぐに両者を比較できないでいる。ということで、図書館で借りてきて比較してみた。佑学社版は1974年、BL出版版は2006年の作品で、絵も文章も新しいものになっている(文章については単に訳文による差ではなさそう)。前者は全体に暗い色調。ラプンツェルの長髪はそこまで前面に押し出されていないが、塔の窓から垂らすとき、二本の三つ編みを垂らしている。王子様は女性のような顔をしている。後者は、全体に春や秋のような明るい光を感じさせる雰囲気の絵で、ラプンツェルの顔色も良く、魅力が分かりやすく伝わってくるし、魔女を見てもそれほど性悪な感じがしない。塔の窓から垂らす髪は太い一本の三つ編みとなっていて、それをよじ登る王子が小さく描かれているので、髪のボリュームの普通でない感じがよく伝わってくる。最後に王子に再会する場面も、季節は春らしく花がいっぱいで、ハッピーエンドをもともと王子の住んでいたらしき城

 19:ヨーロッパ創作絵本シリーズ25。

 20:ヨーロッパ創作絵本シリーズ26。

 21:ヨーロッパ創作絵本シリーズ27。

 22:ヨーロッパ創作絵本シリーズ28。

 23:ヨーロッパ創作絵本シリーズ29。

 24:ヨーロッパ創作絵本シリーズ30。

 25:ヨーロッパ創作絵本シリーズ31。

 26:ヨーロッパ創作絵本シリーズ32。

 27:ヨーロッパ創作絵本シリーズ33。

 28:ヨーロッパ創作絵本シリーズ34。1~35の本は、背(と裏表紙)に「ヨーロッパ創作絵本シリーズ 番号」と書いてあるのに、この本だけは背にそのように書いていない。"谷川俊太郎訳"を強調したかったのだろうか。

 29:ヨーロッパ創作絵本シリーズ35。

 30:ヨーロッパ創作絵本シリーズ36。

 31:ヨーロッパ創作絵本シリーズ37。

 32:ヨーロッパ創作絵本シリーズ38。

 33:ヨーロッパ創作絵本シリーズ39。

 34:ヨーロッパ創作絵本シリーズ40。

 35:おはなし画集シリーズ1。

 36:おはなし画集シリーズ2。

 37:おはなし画集シリーズ3。

 38:おはなし画集シリーズ4。

 39:これはもしかしたら、四季のファンタジーシリーズの第3作目に相当するのかな。

 40:

 41:四季のファンタジー1。

 42:四季のファンタジー2。

 43:

 44:世界の名作童話シリーズ。

 45:世界の名作童話シリーズ。『ちびのムック』の邦題でモニカ・レイムグルーバーが絵の作品もある。

 46:巻頭に「ヨーロッパ絵本の流れ」という文章がある。そのなかで誤植でこのセットが全55冊と書いてある(正しくは45冊セット)。

今日買った本

■今日買った本。計236円。

 

a)ブックオフ高知高須店にて。→初入店。

1・ミルチャ・エリアーデ、直野敦/住谷春也・共訳『ホーニヒベルガー博士の秘密』福武文庫 ¥78

2・赤江瀑『海峡 この水の無明の真秀ろば』角川文庫 ¥78

3・林京子『祭りの場』講談社文庫 ¥80

 

b)猫目堂古本店にて。→定休日なのか入店できず。

 

c)昭和塚にて。→定休日なのか入店できず。

 

***

 

 岡上淑子(おかのうえとしこ)コラージュ展を観に、高知へ行った。その県立美術館のほんの少し南へ行ったところにa)はある。ちなみに、高知県立美術館の中の物販部は、金高堂書店美術館店であり、ここでこの美術館オリジナルの岡上淑子のコラージュ作品の絵葉書を3枚450円分買った。a)は、なかなか品揃えが良いのだが、隙がない印象。b),c)にも初入店を果たすべく足を伸ばしたが、どちらもシャッターが降りていて、入店することができなかった。

 1,2:行商用。

 3:第18回群像新人文学賞および第73回芥川賞の受賞作。講談社文芸文庫で、他の作品も併録したものはよく見かけるけれど、この黄色の講談社文庫版は初めて見た。カバー装画は、横溝洋。

今日買った本

■今日買った本。計3097円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。

1・シャルル・ペロー、クルト・バウマン・再話、スタシス・エイドリゲビシウス・絵、斉藤洋訳『ペロー童話 ながぐつをはいたねこ』ほるぷ出版 ¥97

2・ナンシー・チャーニン、ジェズ・ツヤ・絵、斉藤洋訳『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』光村教育図書 ¥97

3・仁木悦子『粘土の犬』講談社文庫 ¥97

4・武田百合子『日日雑記』中公文庫 ¥97

 

b)ブックオフ国府店にて。→初入店。

5・マージョリー・フラック・作/絵、瀬田貞二訳『アンガスとあひる』福音館書店 ¥98

6・加古里子・作/絵『みんなみんないらっしゃい』ベネッセ ¥97

7・大野允子、上野紀子・絵『げんさん』あすなろ書房 ¥97

8・鎌田暢子『おまめ』福音館書店 ¥97

9~10・寺村輝夫『ぼくは王さま 1,2』講談社文庫 各¥97

11・喜国雅彦『本棚探偵の冒険』双葉文庫 ¥97

12・清水一行『ぽるのどいっこう7 姦触時代』ケイブンシャ文庫 ¥97

13~15・白土三平『バッコス 1~3』小学館文庫 計¥1332(1,2巻各¥414,3巻¥504)

 

c)ブックマート国府店にて。→初入店。

16・柳原良平『船旅を楽しむ本』講談社現代新書 ¥100

17・アヌシュカ・ラヴィシャンカ、デュルガ・バイ他・絵、野坂悦子訳『猫が好き』グラフィック社 ¥500

 

***

 

 ●書きかけ。

 今月末までの10%引きクーポンを使い切るべく、退勤後に、a)とb)へ行くことにした。それぞれ行った甲斐があったといえるような本が見つかって良かった。b)の近くにあるc)への初入店も無事果たした。思ったよりも本が多くて見るのに時間を要した。小松左京の文庫のセット販売にはちょっと惹かれたが、さすがに冊数が多いので、買うのはやめておいた。

 1:

 2:

 3:黒背の講談社文庫版だったので購入。ちなみに、c)の店では、青背の同文庫版があった。2017年11月に、中公文庫から、表題作を含めた(もしかしたら収録作完全包含されているかもしれないが)短篇集が出ていた。

 4:行商用。

 5:スコッチ・テリアのアンガスシリーズは全5作品あるそうだ。これはそのうちでも代表作だと思う。好奇心旺盛なアンガスの好奇心を最も刺激するのが、垣根の向こうのガーガーいう音を立てている何か。それで、飼い主の隙を見て、垣根の向こうのアヒルに初対面する。ちょっかいを出していると、しまいに仕返しで追いたてられて、逃げ帰る。限られたカラーページの色遣い・色の重ね方がレトロな感じだけれど今もって魅力的。

 6:こどもチャレンジが2008年に迎える20周年を記念して、それまでにこどもチャレンジぷちで掲載した作品の中から、名作絵本セレクションとして、この作品と、いもとようこ作の『ふかふかてぶくろ』をペラペラ版で復刊したそうだ。どうぶつたちを呼んでみんなで楽器を鳴らす、擬音やリズムを楽しむ作品。

 7:あすなろ心の絵ぶんこ、というシリーズの一冊。同シリーズ内で、このコンビでの作品がもう一つある。ばくろう(馬喰)のげんさんを主人公とする話。ホシという特別お気に入りの馬を広島の原爆で失って、元来おしゃべりなげんさんがなきむしげんさんからだんまりげんさんになってしまう。原爆の爆発直後の惨状は、「ことばじゃあ、もう、だめなんです」、描写してもしきれない。胸につかえる話。

 8:こどものとも年少版の2015年5月号のペラペラ版。実豌豆(グリンピース)を植えて、育て、収穫して、グリンピースごはんを作って食べるまで。ちいさなかがくのともに入っていた方が適当かも。

 9~10:2巻で完結かと思ったら、3巻まであるみたい。和歌山静子さんの表紙絵と、ふんだんに盛り込まれた挿絵が嬉しい。

 11:本棚探偵シリーズの1作目。シリーズは全4作ある。未所有感を調べてメモしておいた。

 12:上村一夫が表紙絵を描いている。

 13~15:神話伝説シリーズで唯一未読未所有だった作品。黄色背のためヤケが進行しているし、割安感はなかったが、なかなか出会うこともなかろうと思って購入。

 16:柳原良平氏の書いた新書。流石にイラストも豊富に挿れてある。

 17:絵描きの"他"とは、具体的には、スワルナ・チトラカール、バジュ・シャム、プトリ・ガンジュ、チェリア・ハミール、バルー・ラリキア・ドマダ、ラーダーシャム・ラウト、マヤク・シャム、ラメシュ・ヘンガリ、マンシン・ヴィヤム、カラバ・シャム、エクナス・ガンガバナ、アナンド・シャム、モイナ&ジョイデブ・チトラカール、ロシャニ・ビャム、および不明画家。ハンドメイドによる函入り限定5000部の生産で、2509番が振られていた。付録の飾れるカードは、「(お祈り)しない猫」だった。箱の裏に説明があるけれど、手漉きの紙なので、不純物があれこれ混じっていて、最初戸惑った。濃厚な絵や力の抜けたような絵など、個性豊かな猫の絵ばかりを収めて、正直言って役に立たない本だが、とにかく全ページ一度は見ないと気が済まないような本になっている。

今日買った本

■今日買った本。計3504円

 

a)くまねこ書房にて。→店舗見つけられず(HP見るといつの間にか店舗販売はやめたそうだ)。

 

b)ワールドエンズ・ガーデンにて。

1・加太こうじ『サボテンの花』廣済堂文庫 ¥100

 

c)古本市場西神戸店にて。→初入店。

2・イチンノロブ・ガンバートル、津田紀子訳、バーサンスレン・ボロルマー・絵『こくこくこっくん』福音館書店 ¥86

3・広野多珂子『こねこがにゃあ』福音館書店 ¥86

4・得田之久『むしさんどこいくの?』童心社 ¥216

5・大橋歩・絵『したきりすずめ』日本ブリタニカ ¥87

6・和田誠・絵『さるかにかっせん』日本ブリタニカ ¥87

7・マージョリー・プライスマン・作/絵、穂村弘訳『エメライン、サーカスへゆく』フレーベル館 ¥86

 

d)ブックオフ徳島川内店にて。→児童書・雑誌半額セールをやっていた。

8・星野道夫・文/写真『森へ』福音館書店 ¥300

9・和田誠『ぬすまれた月』岩崎書店 ¥400

10・イチンノロブ・ガンバートル、津田紀子訳、バーサンスレン・ボロルマー・絵『まねっこビュンビュン』福音館書店 ¥54

11・タチヤーナ・マーヴリナ・絵、ユーリイ・コヴァーリ・文、田中泰子訳『ゆき』ブックグローブ社 ¥54

 

e)買取りまっくす徳島店にて。→初入店、古本販売無しを確認。

 

f)ブックオフ徳島沖浜店にて。→児童書・雑誌半額セールをやっていた。

12・ロイス・レンスキー、作間由美子訳『たのしいなつ』あすなろ書房 ¥175

13・ロイス・レンスキー、作間由美子訳『いまはあき』あすなろ書房 ¥175

14・岸田衿子、堀内誠一・絵『かにこちゃん』くもん出版 ¥200

 

g)ブックオフ徳島阿南店にて。→児童書・雑誌半額セールをやっていた。

15~17・山岸涼子『青青(あお)の時代 1~3』潮漫画文庫 各¥108

18・久生十蘭『内地へよろしく』河出文庫 ¥108

19・平岩弓枝『椿説弓張月』学研M文庫 ¥108

20・ナンシー・タフリ、当麻ゆか訳『みんなでおはよう』ベネッセ ¥54

21・森枝卓士・写真/文『干したから…』フレーベル館 ¥350

22・シャーロット・ゾロトウ、ハワード・ノッツ・絵、松岡享子訳『かぜはどこへいくの』偕成社 ¥250

23・イフェオマ・オニェフル、作間由美子訳『AはアフリカのA アルファベットでたどるアフリカのくらし』偕成社 ¥150

24・にしむらあつこ『みっこちゃん』福音館書店 ¥54

 

***

 

 宿から歩いて行ける範囲の未踏の古本屋としてa)を目指したが、見つけられず。既に店舗販売をやめてしまったようだ。仕方がないので、a)のすぐ近くの神戸文学館に寄る。岡部伊都子さんの机と蔵書のあるコーナーがあって、そこでのんびり過ごした。入館無料で、また静かでとても良い時間を過ごせた。それから、JRの駅を目指しつつ、b)へ。何とか1冊を購入。明石で車を回収した後、高速道路に乗る前に、c)へ。年末に葉書で届いていたクーポンを持って行くのを忘れたのは痛かったが、絵本でなかなかの収穫を得た。海を渡った先でセールをやっている情報を得ていたので、ちょっと時間的に無理して、d),f),g)にも行った。e)は、もしかすると漫画なら古本を扱っているかもと思っていたのだが、扱っておらず。確認できたのは良かった。

 1:著者と奥さんとの話で、奥さんが亡くなるまでを書いた自伝的な小説みたい。題名からせつない感じがひしひしと伝わってくる。

 2:4種類の羊の母がいて、それぞれに子羊がいて、それぞれの乳をこくこくこっくんと飲むという話。母子で姿が似ていて、神経衰弱的にどれとどれが母子なのかを探せさせるような画面になっていたり、子羊が一匹ではなく二匹いる羊だけ、こくこくこっくんの言葉が2回繰り返されていたりと、ちょっとした気付きを生ませる仕掛けがあり、良い絵本と思う。本文と絵の2人は、モンゴル出身の夫妻らしい。

 3:母猫が呼んで、あちこちに隠れていた子猫がにゃあと鳴いて、姿を見せる、という作品。タオルの糸がほつれているところなど、実にリアル。5匹の子猫の毛の色・模様がいろいろ違うけれど、あの母猫から本当にこんなに雑多な見た目の子猫が生まれるのかな。

 4:てんとうむしさんどこいくの?、みんなとおはなしするんだね。といった感じで、さまざまな虫たちが順々に登場する絵本。著者プロフィールを読むと、作者は昆虫少年だったとか。

 5:Britannica Children's Talesシリーズの2巻。文字無し絵本(たぶんこのシリーズは全部文字無しなのだろう)。したきりすずめの話の筋はいまいち覚えていないので、これを読んでも少々分からないところがあるが、おそらく人の良いおじいさんは、雀にお弁当を食べられて泣かされても、知人の助けを借りて何とか空腹をしのぐことができて、当の雀にお礼を言われたあとも謙虚でいたから、小判を得ることができた。おじいさんの奥さんらしき、人の悪いおばあさんは、鍋(料理)を雀に食べられて、しかし食べさせてやったのだと当の雀に恩着せがましく、不遜でいたから、化け物でいっぱいの箱をもらうことになった。舌を切るシーンがないけれど、たぶんおばあさんが雀に鍋を食べられた直後に、腹いせに抜いたんだと思われる。

 6:Britannica Children's Talesシリーズの8巻。文字無し絵本。5に対し、こちらは筋も分かっている上、絵がわかりやすくて、難なく読めた。泣きっ面に蜂のシーンがまた良い感じ。

 7:小学2年生のエメラインと、そのクラスの先生とクラスメートとで、サーカス見学に行く話。先生は、サーカスをチラ見するだけで、延々と学問的な解説をする。本文はその先生の言葉が続くのだけれど、絵を見るとエメラインが自由にサーカステントの中央で、団員や動物たちに混じって曲芸やら何やらで思いっきり参加している。本文と絵のギャップを楽しむ絵本だけに、絵をちゃんと読み解けるくらいの歳でなければ楽しめないだろう。

 8:アラスカの森を探検するような視点で編集された写真絵本。表紙にも採られテイルが、地衣類の発達は目を見張るものがある。無理やり森の中を突進すると、これらが粉状に舞って、喉を痛めそうなんて思ってしまう。藪漕ぎ中には、確かに倒木を数歩分のハイウェイとして使ったりする。懐かしく思い出された。

 9:1963年に岩崎書店から出版されたものの、2006年リニューアル版。月の満ち欠けなど科学的な説明をしながら、物語を挿し挟んであるちょっと変わった構造の絵本。背景が黒色で、くっきり分かりやすい絵。プラネタリウムの上映時に使われている(いた?)ところがあるらしい。

 10:馬の母子。母馬がやる動作を、子馬が真似る。母馬はパッカパッカ歩き、子馬はパカパカ歩く、そのようなちょっとした擬音の違いで、体格やらの違い含んだ表現がされていて面白い。後半、まねっこの順番が入れ替わって、子馬のまねを母馬がして、母子で大いに遊ぶ。

 11:冬を越すロシアの暮らしを描いた作品。初雪から雪解けまで。冬を描いた絵だからといって、白ばかりではなく、マーヴリナの絵は、いつものようにカラフルで目に楽しい。長い人生で何度も冬を越してきたアレーヒエヴナばあさんの、季節に対するしみじみした感じ方が味わいどころ。

 12:13の秋とは違って、さすがに夏編は、全部野外での遊びのシーンで構成されている。しかも1日通して遊びっぱなしの内容。巻末に「たのしいなつ」という曲の楽譜が載っていて、作詞ロイス・レンスキー、作曲クライド・ロバート・ブラとなっている。

 13:勉学、収穫、食欲の秋といった内容。12のような曲の掲載はない。

 14:かにのかにこちゃんの浜での一日のお話。カニ歩きするときの音がすこすこすこというのが良い。すっきりかつ大胆な絵も好ましい。

 15~17:全4巻の漫画。最終巻はいつ見つかるだろうか。

 18:コレクシォン・ジュラネスクの8作品目に当たる戦争小説。

 19:行商用。

 20:鳴き声ばかりの、斬新な絵本。これで名のある訳者名が載っているのだから、翻訳の仕事について考えさせられるものがある。鶏のコケコッコーで目覚めて、ひよこたちが農場というか家畜小屋(barn)を順に歩き回って、おはようと言って回る(そのように読める)話。

 21:乾物についての写真絵本。表紙に載っている野菜やフルーツだけではなく、肉や魚、チーズや穀物まで、乾物と認知されにくいものまで網羅してあって、勉強になる。ブータンの市場で見つけたという、がちがちにかたいチーズが格別気になる。

 22:「おしまいになってしまうものは、なんにもないの。べつのばしょで、べつのかたちではじまるだけのことなの。」自然界の摂理を説くお母さんの言葉は、わかりやすくすっと心に入ってくる。このようであれば安心して子は眠れるだろう。

 23:A,B,Cの英単語を辿りながら、アフリカの文化や風俗、生活について知ることができる写真絵本。1994年のケイト・グリーナウェイ賞次席の作品。RのRiverのところの訳注で、川が濁っているのは、アフリカの川は傾斜が緩やかなところを長い時間をかけて流れてくるため、泥をたくさん含んでいるから、という説明があってなるほどそうだったか納得した。

 24:小さな女の子のみっこちゃんが、遊んだり生活している各場面を描く。色のはっきりした絵が好ましい。

今日買った本

■今日買った本。計2000円。

 

a)あかしヒトハコ古本市にて。→初開催、初会場入り。

1・椎名誠『アイスプラネット』講談社 ¥0 koshofumido

 

b)ツインズにて。→営業時間外のためか入店できず。

 

c)サンコウ書店にて。

2,3・笹森儀助、東喜望・校注『南嶋探験 琉球漫遊記 1,2』東洋文庫 セットで¥2000

 

d)マルダイ書店にて。→初入店、本購入無し。

 

***

 

 今週末はa)のイベントに遊びに行くついでに、神戸周辺を少しぶらっとするつもり。a)は、明石駅前の再開発ビルの2Fの広場が会場。ジュンク堂明石店と明石市民図書館の入っている建物でもあり、人通りはたいへんに多い。a)の出店者は、19店舗。イベントが終わって、予約しておいた宿のある神戸方面に移動。b)は、今月末で閉店と聞いていた店で、今日ぜひ行っておきたいと思っていたのだが、時間が遅すぎたのか、すでにシャッターが降りていた。来た道を引き返し、b)へ向かう途中にとりあえず素通りしたc),d)へ寄る。d)の店舗は新しくできたのだろうか。閉店間際の19:00前に入店したこともあって、気持ちが焦って本じっくり探すことができず、手ぶらで退店してしまった。

 1:イベント終了間際に、出店者からいただいてしまった本。小説のようでいて、自分の頭で考える練習をさせる本みたい。椎名誠は、ほとんど読んだことがないので、良い機会かも。2018/2/5読了。椎名誠版『君たちはどう生きるか』。少々説教くさいけれども、ものの見方や科学的な知識があれこれ披露され、知らないことも多く、楽しく読んだ。視点を自在に変えられるようになるには、多くの土地を訪れ、多くの人に会うことだと思う。

 2,3:学生の時に大学図書館で借りて少し触れたことのある本。古本で長らく探していたが、状態が良く手頃な価格で見つかって嬉しい収穫。探検ではなく、験の字を当てているところに、主観的な紀行文として面白く読めそうに予感している。

今日買った本

■今日買った本。計492円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・ホイチョイ・プロダクションズ『しろねこラム・ニャンおたのしみ.』小学館 ¥86

2・Joseph Jacobs・原作、Alan Booth、神宮輝夫/さくまゆみこ訳、司修・絵、訳『Tim Tit Tot & The Three Sillies』Labo Teaching Information Center ¥86

3・稲村哲也・再話、ハイメ・ロサン/ヘオルヒーナ・デ・ロサン・絵『マリアとコンドル』福音館書店 ¥320

 

***

 

 昨日の取りこぼしを回収しに、a)へ。2が目的の本だったのだが、隙間のできた棚に品出ししてくれていたのか、他に2冊、昨日は目につかなかった本が出ていたのでそれらも購入。

 1:ラム・ニャンシリーズの2作目。単行本化したのは2作品だけみたいで、これで揃ったことになる。

 2:元々は4冊セットに加えてCD付だった英語学習のテキスト的な販売をしていた本みたいで、そのうちの1冊。司修氏の絵ということで購入した。英文と訳文というか日本語文が並記されている。Josephはイソップのこと。話2つとも、愚か者が主人公だけれども、それなりに安心を得て終わる。Tom Tit Totの話の主人公は、次の年の糸つむぎを課せられなかったのであろうか。

 3:世界昔ばなしの旅シリーズの第8巻に相当。ペルーの昔話。若い男性に化けたコンドルが、若い娘のマリアをさらって崖の上の巣にマリアを囲ってしまう。マリアは機転を利かし、川下に服を洗う名目で毎日降りて行くことでできるようになるが、コンドルはマリアをロープに結びつけたまま下すので、なかなか逃げ出す隙がない。が、あるとき川辺であったカエルの知恵を借りて、逃げ出すことに成功し、なんとか両親のいる自宅に逃げ帰る。素知らぬ風でまた若者に化けたコンドルを、今度は両親の知恵で殺すことに成功し、その後一家は幸せに暮らした、という話。コンドルの強引さやしつこさ、それにそれを懲らしめる人間の容赦なさ、それぞれに恐ろしいのだが、本当に自分達に悪を働く者が現れた時には、このくらい徹底的に反撃をしなければいけないのかもしれない。

今日買った本

■今日買った本。計4123円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・稲村哲也・再話、アントニオ・ポテイロ・絵『しろいむすめマニ アマゾンのいものはじまり』福音館書店 ¥320

2・ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ・原作、上田真而子、斎藤隆夫・絵『まほうつかいのでし』福音館書店 ¥320

3・谷川俊太郎、太田大八・絵『とき』福音館書店 ¥320

4・トミー・ウンゲラー、五味太郎訳『くつくつみつけた』架空社 ¥320

5・加古里子・絵と文『かこさとしの自然のしくみ1 地球のちからえほん やまをつくったものやまをこわしたもの』農山漁村文化協会 ¥400

6・加古里子『たっくんひろちゃんのちょうちょうとっきゅう』偕成社 ¥400

7・パット=ハッチンス・作、渡辺茂男訳『ベーコンわすれちゃだめよ!』偕成社 ¥400

8・アネット=チゾン/タラス=テイラー、山下明生訳『バーバズーのひつじかい』講談社 ¥160

9・宮武頼夫、得田之久・絵『むしたちのさくせん』福音館書店 ¥160

10・みやざきひろかず『りょうりちょうがしごとをやめたわけ』フレーベル館 ¥240

11・シャーロット・ゾロトウ、マーガレット・ブロイ・グレアム・絵、松井るり子訳『あらしのひ』ほるぷ出版 ¥240

12・エズフィール・スロボドキーナ・作/絵、松岡享子訳『おさるとぼうしうり』福音館書店 ¥85

13・ヘスス・バリャス、ミケル・シチャル・絵、立花香訳『きゅうなんたいのイバイ』新世界研究所 ¥84

14・ヘスス・バリャス、ミケル・シチャル・絵、立花香訳『せんすいふのイバイ』新世界研究所 ¥84

15・ホイチョイ・プロダクションズ『ラム・ニャンものがたり.』小学館 ¥85

16・福音館書店編集部・編、松本克臣/栗林慧・写真『こうちゅう カブトムシとそのなかまたち』福音館書店 ¥84

17・ 河合雅雄、薮内正幸・絵『クイズ どうぶつの手と足』福音館書店 ¥84

18・マリー・ホール・エッツ・文/絵、与田準一訳『わたしとあそんで』福音館書店 ¥84

19・小野かおる・作/絵『こぐまのむっく』福音館書店 ¥85

20,21・連城三紀彦『造花の蜜(上・下)』ハルキ文庫 各¥84

 

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 ●書きかけ。元旦の収穫が多かったので、4日前に下見しておいたa)は、行けなくても良いやというくらいの気持ちでいたが、別用でモール散策したついでに、なんだかんだ行くことにした。すると、チェックしていた本に加えて、3,4冊ほど別に買える本が見つかって、満足。帰宅して、メモを見ていたら、買うはずの本で見逃していたものがあることに気づき、ちょっと悔しい。

 1:こどものとも世界昔ばなしの旅11に相当。マニオカと呼ばれるアマゾンで主食とされる芋の起源を説明する昔話。褐色の肌の人々が暮らしていた村の村長の息子のところに、突如白い娘マニが生まれた。マニは1年で死んでしまうのだが、死んだ後も暑いだの寒いだの水に濡れるだと言って人々の夢の中に出てきては、埋められていても快適なところに埋め直してもらうことを繰り返す。このことが、マニオカを育てる適地を説明する部分になっているのだろう。そうして最後に白いマニオカという芋ができて、マニがそれを使ったパンの作り方を教える。水にさらす必要があるというので、キャッサバのことだと気がついた。

 2:

 3:一度入手後手放した本だけど、これは保存用にとっておこう。

 4:絵の中にさまざまな靴を隠した、楽しい絵本。パッと見てわからないものもあれば、無理矢理すぎてすぐに分かって吹き出してしまうような絵もあって、本当に面白い絵本。うずまきを使った同様の本があってそちらも入手したい。

 5:

 6:見返しの電車の絵だが、車輪の隠れ具合から、その電車が出せるスピードの違いが想像できて、この辺も、さすが工学的な絵を描くなあと感心する。やかんやなべの台所列車と、洗面器や手桶のお風呂場列車とを連結して、それにたっくんとひろちゃん自身とぬいぐるみたちを乗せて、想像?の世界で思い切り列車の旅に出る話。大抵のページが、次ページにどうなるかを興味を持続させようとする、「〇〇すると−−」のような言葉で継いでいて、こういう工夫が、読み聞かせ相手の心を掴むのだよなと思う。孫のためにかいた手書き絵本が元になっているそうだ。

 7:ハッチンスの絵本らしい、論理的な作りの絵本。買い物を頼まれた男の子が、買うものを頭の中で繰り返し呟きながら道を行く。その時々に目にするものによって、買うものの記憶が入れ替わってしまい、ちょうど作品の中間あたりで全ての買うものの記憶が間違ったものに入れ替わってしまう。間違ったまま古道具屋で買い物をしてしまった帰りに、正しい記憶が順々に蘇ってきて、ちゃんと元の言いつけられていた買い物を済ませて帰宅する。払い戻しさせられた古道具屋のおじさんがちょっとかわいそうだけど、面白くて笑ってしまう。絵を読み解く力と物の名称の知識を必要とするけれど、どうして記憶がそのように入れ替わっていったのかを説明できるかは、小学生にできるだろうか、なかなか難易度が高そうだ。どのページにも一匹の蝶々がずっと飛び回っていて、これを各ページで見つけて遊ぶこともできる。

 8:バーバパパ・ミニえほんシリーズの19作目。各ページでバーバピカリがさまざまなアイデア吹き出しの絵で語っているのだけれど、そのアイデアが面白いので、ストーリーそっちのけで集中してしまう。バーバズーが霞むほど。

 9:2匹の虫が興味が湧いた。かくれんぼさくせんを採用する虫のうち、「どびんわり」と呼ばれたトビモンオオエダシャクという尺取り虫は、昔の人が枝と間違えて土瓶をかけて落として割ってしまうというところから来たそうだ。もう1匹は、アゲハチョウのまだ小さな頃の幼虫で、白黒まだらの模様は鳥のフンに擬態しているのだそうだ。

 10:

 11:

 12:ロシアシベリア出身で渡米して絵本作家になったという作家の絵本。限られた色遣いで、くっきり明確な画面を作っている。帽子売りの帽子の売り方がユニークだが、この作品の中では一つも売れないので、心配になる。帽子売りをからかう猿たちは、猿真似をしているだけだったというところ、読み手によってどの辺りで勘づくか、違いを比べて楽しめそう。

 13:イバイぼうけんシリーズの2巻目。

 14:イバイぼうけんシリーズの3巻目。

 15:

 16:

 17:この絵本中で、一番驚いたのは、象の前足は4本指、後ろ足は3本指で、前後の足で指の数が違うということ。この前、県立博物館に行ったら、クジラに足の骨の名残の骨があることを知ったのだが、本書のp.7あたりの指の骨ごと色分けの図が面白く、馬などの速く走る動物は、人差し指や薬指が足首の根元にわずかに名残があるだけとなっているのも初めて知った。また、速く走る動物はつま先だち、というのも、バレーボールでレシーブ側に回った時に、腰を落として爪先立ちでスタンバイするポーズがあったけれど、確かに理に適っているいたんだなと。

 18:バッタやかえると遊ぼうとして近づくと逃げられる。わたしとあそんでと近づくとことごとく逃げられるのだけど、私がじっと動かないで座っていると、さっきまで逃げていった生き物たちがみんな寄り添いにきてくれる。我を押し付けず、待つことはとても大事。特に異質な者同士ならばなおさらかも。でも、では仕事の上ではどうだろうか、なんて考えてしまうので、あーあ、大人になると面倒だな。

 19:冬眠するのがいやなこぐまのむっくが、雪の山に倒れて、山の番人のおじいさんの小屋で一冬過ごす。おじいさんは、こぐまのために、相当な食料を与えたのでは。太っ腹なおじいさん。p.21におじいさんがたばこをふかしている絵がある。

 20,21:連城三紀彦の長編ミステリはまだ触れたことがない。これが初接触作品になるかも。

今日買った本

■今日買った本。計11062円。

 

a)TSUTAYA BOOK GARAGE福岡志免にて。→¥108商品を除く本全品20%OFFセールをやっていた。

1・赤羽末吉・作/絵『おへそがえる・ごん 1 ぽんこつやまのぽんたとこんたの巻』福音館書店 ¥400

2・ピーター・シス『オーシャン・ワールド』ブックローン出版 ¥170

3・小林宗雄・作/染色工芸『Cat ねこ猫ネコ』有朋舎 ¥100

4・デイビッド・マッキー、安西徹雄訳『まほうつかいのにせものさわぎ まほうつかいメルリックのはなし(その6)』アリス館 ¥600

5・ジェニー・ワグナー・文、ロン・ブルックス・絵、大岡信訳『まっくろけのまよなかネコよおはいり』岩波書店 ¥820

6・ルース・エインズワース・作、河本祥子訳・絵『りすのクラッカー』福音館書店 ¥170

7・有吉佐和子・文、秋野不矩・絵『かみながひめ』ポプラ社 ¥400

8・黒柳徹子、武井武雄・絵『木にとまりたかった木のはなし』岩崎書店 ¥100

9・加古里子『あめのひのおはなし』小峰書店 ¥400

10・マーク・アラン・スタマティー、徳永里砂訳『3万冊の本を救ったアリーヤさんの大作戦 図書館員の本当のお話』国書刊行会 ¥410

11・東君平『くんぺいあかちゃんえほん 1 いないいないばあ』瑞雲舎 ¥100

12・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 1 はんしろうがわらった』グランまま社 ¥100

13・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 2 はんしろうがないた』グランまま社 ¥100

14・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 3 はんしろうがおこった』グランまま社 ¥100

15・瀬名恵子『ちいさなうさぎはんしろう 4 はんしろうがねらってる』グランまま社 ¥100
16・野村昇司、阿部公洋・絵『あなもりのすな』ぬぷん児童図書出版 ¥170
17・ヒラリー=ナイト、木島始訳『ウォーレスはどこに?』講談社 ¥170

18・バーバラ・ヘイズン、トミー・ウンゲラー・絵、田村隆一/麻生久美訳『魔術師の弟子』評論社 ¥100
19・マーティン・ワデル、フィリップ・デュパスキエ・絵『ちゅうちゅう大こうしん』佑学社 ¥430
20・長田弘、大橋歩・絵『ねこのき』クレヨンハウス ¥410

21・戸口ツトム・絵『たのしい絵でおぼえよう あいうえお』むさし書房 ¥820

22・ミルドレッド・カントロウィッツ、ナンシー・ウィンスロー・パーカー・絵、瀬田貞二訳『あした、がっこうへいくんだよ』評論社 ¥100
23・森比左志、菊池俊治・絵『つきがみていたはなし』こぐま社 ¥610

24・ジャン・ド・ブリュノフ、矢川澄子訳『ババールのこどもたち』評論社 ¥1222

25・トミー・デ・パオラ、鈴木晶訳『ボンジュール、サティおじさん』ほるぷ出版 ¥170

26・ミシェル・ゲイ・作/絵、末松氷海子訳『どきどきドライブ』佑学社 ¥170

27・ピーター・コリントン『聖なる夜に』ブックローン出版 ¥170

28・クレメント・ムーア、トミー・デ・パオラ・絵、金関寿夫訳『あすはたのしいクリスマス』ほるぷ出版 ¥170

29・ビアンキ、内田莉莎子訳、片山健・絵『ごてんにすむのはだれ?』福音館書店 ¥170

30・長谷川摂子、沼野正子・絵『ひらひらころころあきまつり くさばなおみせやさんごっこ』福音館書店 ¥250

31・ジャヴァード・モジャービー、ファルシード・メスガーリ・絵、桜田方子/猪熊葉子訳『青い目のペサラク』ほるぷ出版 ¥170

32・きどのりこ、鈴木靖将・絵『ラーゲルレーヴの ともしび』日本基督教団出版局 ¥340

33・吉崎正巳、林公義・監修『ひがたでみつけた』福音館書店 ¥100

34・ゲイル・E・ヘイリー、芦野あき訳『グリーンマン』ほるぷ出版 ¥170

35・ミヒャエル・エンデ、マリー=ルイーゼ・プリッケン・絵、虎頭恵美子訳『がんばりやのかめトランキラ』ほるぷ出版 ¥170

36・菅原久夫、白根美代子・絵『おおばこ』福音館書店 ¥100

37・ペッツィー・バックス、野坂悦子訳『フィーンチェのあかいキックボード』ブックローン出版 ¥170

38・馬場のぼる『もん太と大いのしし』ポプラ社 ¥170

39・相笠正義『のこぎりくわがた』福音館書店 ¥170

40・老舎(ラオ・ショ)、陳永鎮(チェン・インチン)・絵、君島久子訳『まほうの船』ほるぷ出版 ¥100

41・張士傑(チャン・スージエ)、王治華(ワン・ジファ)・絵、漆原寿美子訳『ふしぎな皿の小さな漁師』ほるぷ出版 ¥100

42・ジャニナ・ドマンスカ、岩田みみ訳『パンをたべるのはだれですか?』ほるぷ出版 ¥100

 

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 ●書きかけ。去年の元旦も新聞折込チラシを見て、a)の店舗のセールに行っていた。今年も案の定チラシが入っていて、開店時刻を狙って行ってきた。珍しい本や欲しかった本が多数見つかって嬉しい収穫。昨年中にとある道路が開通したおかげで、この店舗までのアクセスが抜群に良くなった。

 1:おへそを押すと口から謎の雲が出てきて、人をくすぐったり、目をくらましたりできる忍術使いのごんという名のかえるの話。漫画のように読める絵本で、今時だとまるで一日一ページずつ更新されるウェブ漫画を読んでいるような感じ。人間の侍のけんと、ぽんこつやまの狸と狐のぽんたとこんたが仲間になるまでの話で、次回作がまた読みたくなる。ぽんたとこんたの化け姿も、よくよく色遣いに注意して見ると見分けられるようになっている。

 2:

 3:染色による布絵の絵本で、題名の通り猫づくし。一枚絵の連続、人間くさい猫がたくさん登場し、一コマ風刺漫画の趣。ネズミとの立場を逆転させた絵や、猫のことわざをもう一捻りした絵など。惜しいのは、表紙裏表紙はカラーなのに、中身は全てモノクロになっているところで、本当だったらカラフルで渋い配色の染め絵が拝めるはずだというところ。

 4:まほうつかいメルリックシリーズの6巻目。

 5:付録の紙切れが挟んであり、大岡信による「訳者のことば」が読める。オリジナルは1977年。スクリーントーンを使わない漫画家が陰影をつけるときのたくさん線を描く込むが、そのときと同様の描き方がなされている。その細部をじっくりと目で確認すればするほど、労作だなあという思いでいっぱいになる。老婆と一匹の犬で久しく暮らしている家に、黒猫が仲間入りしようとする変化を物語にしたもの。犬は老婆を独り占めにしたくて猫に反発するが、最後は老婆のことを好きだから猫を家に入れることを許す。好きな人を束縛せず、好きなようにさせてあげられるかどうか。

 6:河本祥子は、こうもとさちこ、と読む。りすのクラッカーが、ぬくぬくと居心地の良さそうなあるお家の子ども部屋に侵入する。棚に並んでいる人形たちの間に並ぶと、飼い猫の黒猫がやってきて、クラッカーはじってしていたが、苦しくなって息をしてしまい、猫に見つかりあわやというところで窓から逃げ出す。人形みたいにじっとしているより、元気いっぱい体ひとつで好きなところに行ける身の上がやっぱり良いな、というような教訓を引き出すことができそう。一つスリリングな体験で、学びを得ている。

 7:和歌山の道成寺の縁起として伝わるお話だそう。かみながひめは元々髪の生えない女の子だった。母親が海に見える「ひかりもの」のせいで荒れ狂う海を、命懸けで鎮めたときに拾ってきたその「ひかりもの」が、観音様で、その観音様をまもなく亡くなった母親の墓の上に祀ったところ、髪が伸びるようになったという。美しく伸びた髪の一本を、ツバメが咥えて藤原不比等(ふじわらのふひと)の住む屋敷に巣をかけたことで、不比等がこの髪の毛の長さを元にかみながひめを見つけ出す。この辺り、シンデレラのガラスの靴のようで面白い。最後に(文武・もんむ)天皇の妃(きさき)になり、先の観音様のところに立派な寺を建ててもらうまで。この本と同じく、藤原不比等が出てくるお話を、最近読んだような……。

 8:

 9:天気別のおはなしシリーズのうちの、雨の日の巻。雨の日におでかけしたお母さんを迎えに、さあちゃんとゆうちゃんが丘の上のバス停まで行く。途中でカエルやアヒルの同行者が4匹?(4頭?)増えて、それぞれが体色に沿った色の傘を持っている。そういえば、さあちゃんもゆうちゃんも服や靴の色と持っている傘の色がそれぞれ同系統色に統一されているのに気づく。バスから降りてきたお母さんの傘の色で、それぞれが持つ傘の色を集めるとなんとなく虹の配色を思わせるなあと思わせておいて、虹を登場させる。さあどの色が、虹の中にあって、どの色が虹の中にないか、確認したくなるような仕掛けと思う。また、さあちゃんとゆうちゃんの発言順と2人の位置関係なども、決まったルールが敷かれていて、論理的な構成というか工学的というか、さすが加古里子氏の作品だなと思う。

 10:イラク戦争時に勤務先の図書館の本を3万冊を救出した職員の実話を漫画で描いた作品。正攻法で本を救出できないときに、越権行為であっても自分の信念で個人とその仲間の力を借りてできる限りの行動をとる。3万冊は所蔵図書のすべてではないけれど、それでも決して少なくない冊数。戦争時には、図書館が自国の砦になるのだが、それは敵が図書館を攻撃すると非難の的になるから。文化的価値のある施設や場所が戦争に利用される、それだけでも戦争の非情さ、卑劣さがわかるというものだ。

 11:いい本だから買ってしまうが、2年前にも購入済。行商用かな。

 12:はんしろうの名の由来は、背中が半分白いことで"はんしろ"、これにおまけの"う"をつけてはんしろうということだ。帽子を買ってもらって嬉しくて笑うはんしろうの話。帽子が大きすぎて視界が遮られて、足元で粗相を繰り返す。

 13:あたまを洗ってもらうのがきらいで泣くはんしろう。年下らしきねずみの子からお兄ちゃん呼ばわりされて、格好つけて、本当は嫌いなあたま洗いをしてもらう。おにいちゃんはつらいよといったところ。

 14:ちびだと言われておこったはんしろうが、友だちの年上のうさぎさんたちに文字通り噛み付く。友だちはみんな自分のもとを去って寂しいはんしろうは、試しに自分の指をかじって、痛みを知る。仲直りできて良かったね、ということで、裏表紙のはんしろうの飛び跳ねる絵。このシリーズは、裏表紙の一枚絵までしっかり読めるところがまた良い。

 15:おかあさんがおいしいものを次々と買ってくるのでそれを都度奪おうとねらうはんしろう。最後は、それらを統合して付加価値をつけたケーキが出てきて、狙っていたことが失敗したけど大きなご褒美?が得られて嬉しいはんしろう。こういうことって、小さい時あったなあ。つまみぐいすればするほど、最終的な収穫が得られるのが遅くなったり、量が減ったり。

 16:ぬぷんふるさと絵本シリーズの2巻目。阿部公洋は、あべこうよう。羽田空港があった場所に要島(かなめじま)という島があったそうで、その島に伝わる昔話。あなもりとは、穴守りのことで、島にめぐらせた防波堤(土手)にあいてしまった穴のところを、暴風雨や高波から守ってくれていたお稲荷様のこと。表裏の表紙全体に描かれた島の様子を見ると、5軒しか家が建っておらず、本当に小さな島だったようだ。

 17:さるのウォーレスを、ウォーリーをさがせ的に探す絵本。飼育係のフランビーさんが、わざとウォーレスがあちこち脱走してしまうように仕向けていて、ウォーレスと一緒にあちこち行けるのを楽しんでいるのが面白い。

 18:

 19:ほとんど絵だけの作品で、訳者名無記載。

 20:おばあさんといつも一緒だった猫が亡くなって、その死体を庭に埋めたら木が生え、なった実が落ちたと思ったら、以前の猫そっくりの子猫になったという話。この猫には名前がないのかな。

 21:リンク先のものは、初版年のものだが、今回購入したものは定価が¥1942のもの。いつの版なのかは記載がなく分からない。カバー付。

 22:明日から小学校へ行く男の子が、くまのぬいぐるみのウィリーに話しかけながら話は進む。期待と不安で眠れないのは男の子自身なのに、男の子はそれをウィリーの人格に置き換えて、小さな明かりをつけてやったり、水を持ってきてやったりの世話をする。ウィリーの世話をしながら、自分自身の心のケアをしている様子がなんともいじらしい。朝の登校前の準備は万端、しっかりしたもので、夜に感じていた不安は随分と吹っ切れたよう。成長の一場面をよく捉えた作品と思う。

 23:山のふもとの小学校の校庭で、満月の夜、山の動物たちが遊んでいる。それを1年生たちが作った粘土の動物たちがいつも見ている。ある秋の満月の前日に、嵐になった。満月の晩に山の動物たちの姿が見えないので、粘土の動物たちが山へ様子を見に行くと、途中の橋が落ちていて、橋の向こうに立ち往生している山の動物たちがいた。そばにあった背の高い木を何とか倒して橋にして、元通り、満月の夜には校庭に遊びに来れられるようになったという話。きくちとしはる氏の簡潔と繊細の入り混じる木版画が素晴らしい。また、夜や夜の明けていく色の単純な表現に用いる絶妙な色の選びが良くて、色だけに着目してページを何度か繰ってみたりして楽しんだ。

 24:グランドアルバムで巻の4。

 25:

 26:筆ペンみたいな線で描かれた絵。車が渋滞に巻き込まれ帰れなくなった父と子、車中泊していたら、いろいろな動物が車にやってきて、男の子がとまどっているうちに、車が動き出してしまう。しまいにサーカスの舞台に飛び込むことになるのだが、そのとき画面が縦長になって、内容と合わせて読み手の気持ちが盛り上がる工夫がされている。夢オチかと思ったら、全てがそうではないようで、どこまでが夢だったかちょっと曖昧にしてある。

 27:

 28:訳者名は、かなせきひさお、と読む。

 29:御殿(ごてん)とは、森の中の一本の木に空いた穴のこと。最初は、きつつきがその穴を開けて住んだのだが、巣立っていったのちに、むくどりが住み、それを追い出してフクロウが住み、という風に住民がどんどん入れ替わりながら、少しずつ削れたり腐ったりして穴が大きくなっていき、最後は、くまが蜂蜜をとろうとしてばらばらに破壊してしまう。読み進むにつれて分かってくつみあげうたやきりなしうたと呼ばれる要素に気づいて、次を予想し始めさせるころあいに読んでいて俄然面白くなる。

 30:やまのふもとのどんぐりえんという保育園だか幼稚園の、15人の子どもたちと2人の先生が、あきまつりとして、枯葉などの草花や収穫した野菜や芋、枝や木の実などで、お店屋さんごっこをして遊ぶ。作中に出てくる工作物や遊びかたが、巻末に、丁寧な絵で解説されている。文章と子どもたちの絵をよく読み解いていくと、全員の識別ができるようになっている。私にはそういうのをせっせと確かめて読んでしまう癖がある。

 31:1973年国際アンデルセン賞受賞画家による絵本。桜田方子は、さくらだまさこ。 青い目の少年ペサラクは、何を見ても青色に見える(もちろん青にもさまざまな青がある)。本人はそれで全く困っていなかったのだが、それはおかしいという世間体を気にするおばさんが現れ、医者に連れて行き普通の人ように見えるよう治してもらうことになるが、目薬をさされたペサラクは、ひどい痛みと、見るものが黒く見えるようになってしまい、ひどく傷つけられる。最後に、流れる水で目を洗うように父に言われるのだが、目薬を洗い流して元の目に戻ったのかどうかははっきりとは書かれていない。本人にとって不本意な不可逆の治療行為になったとしたらと思うと、ゾッとする。美しい絵だが、その分、世間体による個性の抹殺という恐ろしさが際立って感じられる。

 32:岩波文庫の『キリスト伝説集』にも収録されている、セルマ・ラーゲルレーヴの書いた「ともしび」という作品を絵本にしたもの。そちらの文庫を入手して全編読んでみたいなと思わせる、とても惹きつける力の強い物語だった。乱暴者が、弱くてすぐにでも消えてしまいそうなともしびを、ろうそくを交換しながら辛抱強く故郷のマリア像の前まで運ぶ話。鈴木靖将氏のどこか不気味さをまとった絵が、主人公ラニエロや人間の卑しさを容赦なくあぶり出しているようにも思える。フィレンツェの青い丘の連なりが見えてきた場面、表紙・裏表紙のステンドグラスが特に好きな絵。また、各ページでのゆらめくともしびの表現を、それぞれを見比べるのも一興。

 33:干潟の穴を掘りまくって、いろいろな生き物を探す絵本。最後は、干潟上の小鳥などにも目を向ける。いそぎんちゃくに捕まっていて放り出された死んだ魚が、むしろがいという動物の死骸を餌にしている貝に群がられている絵は、なかなかぞっとするものがある。ほととぎすがいという名の貝が載っているのだが、からすがいのように、紫色をした貝。貝の名前に、鳥の名前が付いているものは、他にもありそう。

 34:グリーンマンとは、収穫とか豊穣の神様。グリーンマンにお供え物をする人々を見下している大地主の息子が、ひょんなことから神隠しのように森に住むグリーンマンのポジションを引き継ぐことになって、1年間?立派にグリーンマンの役を果たす。改心して元に家に帰る話。よくできた物語で、絵織物のような濃密な絵が素晴らしい。この作家の作品をもっと多く読んでみたい。

 35:

 36:

 37:キックボードを楽しんでいた女の子のフィーンチェが、街ゆくおじさんのフェルナンデスさんに衝突してしまう。その時、フェルナンデスさんが落した物のうちの一つをおじさんに返すべくフィーンチェは奮闘する。フェルナンデスはもう仕事を引退したのか、ただ仕事の休みの日だったのか、フィーンチェにちゃんとお礼ができるくらいに心の余裕があって、私も見習いたいところ。のびのびほのぼのとしたタッチの絵で、万人受けしそう。キックボードという比較的目新しい乗り物が登場するのは、さすがオランダ作家ならではと思う。

 38:1992年8月発行の16刷で、リンク先は2000年発行の改訂版になっているが、今回購入は改訂版ではない。馬場のぼるさんの絵のやさしいタッチに、本当にぴったりマッチしたほんわか平和な物語。いのししの体の硬さは、その食肉を見たら自然と頷かれる。背の脂の厚さのすごいこと。

 39:樹液を吸う、カブトムシがきたので避ける、そのまま木の枝を散歩、誤って墜落、仰向けからなんとか体を起こして去って行く。という、ごくごく簡単なストーリーのクワガタムシの絵本。

 40:北京・外文出版社の絵本の存在を知ったあとで、このほるぷ出版の絵本をあらためて見てみると、版型や画面の作り方など本当にそっくりで、中国ではよくこういう形式で絵本が出版されるのだろうなあと思う。仙人を助けた少年が、紙製のサイズが変化する携帯可能なまほうの船(原題は『宝船』)をもらうが、正直者過ぎて悪漢にだまされ船を奪われる。それを奪還する話。猫のおでこに渦を巻いているのはつむじだろうか。

 41:全体に図案的な絵で好み。漁師のおじいさんが網でとった小皿、子どもの漁師の絵が描かれている。金の粒を生み出す小皿で、これを狙って権力者が屁理屈をこねて卑怯な手段で奪い取ろうとするが、皿の小さな漁師がそれを撥ね付け、おじいさんと共に去ってゆく話。代官の机上にある黒と赤で半々に塗られた、棒磁石のような棒は何だろう……と思ってちょっと調べてみたら、どうやら算木という計算用の道具のようだ。

 42:一度手放してしまって惜しくてまた探していた本。背のタイトル文字が焼けて消えかかっているので、こうなると状態がより良いものがまた欲しくなる。

今日買った本

■今日買った本。計648円。

 

a)フタバ図書イオンモール福岡店にて。→初入店。

1・ユリー・シュルヴィッツ、瀬田貞二訳『よあけ』福音館書店 ¥648

 

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 映画の無料券をいただいたので、『オリエント急行殺人事件』を鑑賞したあと、モール内をぶらぶらしていたら、古本の取り扱いのあるa)を見つけた。

 1:今年最後に気に入りの本を購入。

今日買った本

■今日買った本。計3033円。

 

a)ブックオフ福岡トリアス久山店にて。

1・加古里子『だるまちゃんとかみなりちゃん』福音館書店 ¥108

2・ジョナサン・スウィフト・原作、井上ひさし・文、安野光雅・絵『ガリバーの冒険』文藝春秋 ¥108

 

b)hontoにて。

3・『ツーリングマップルR 中国・四国 8版 2017』昭文社 ¥2817

 

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 帰省して、荷解きなど一段落したので、a)へ行ってみた。年明けセールを見越して、これだけは今買っておかなければ、と思われるものだけ購入。b)は数日前に注文していたもの。

 1:だるまちゃんとかみなりちゃんが、仲良くなって、あれこれ遊ぶお話なのだが、このシリーズの何だったかの続編みたいに、具体的な遊びの名称があるわけでもなく、ストーリー重視の話になっていた。余白も生かされていて、すんなり読める。

 2:最後の方のページで、黒縁メガネの井上ひさしがところどころに登場しているのを気づいたので、また冒頭からそれを探して楽しめた。全ページに登場しているのかと思ったらそうではないらしい。安野光雅氏の初期の仕事ということで、細部で少々荒っぽい絵になっている。

 3:このツーリングマップルのシリーズは、グルメ情報やビューポイントなどのオマケ情報が満載で気に入っている。もう3ヶ月くらいしたら、新版が出るかもしれないが、この度必要に迫られての購入。