2005-06-23 退職刑事2 読んだ本 【退職刑事2】都筑道夫 創元推理文庫 ★★ 2005.6.23 二年振りに読むシリーズ2作目。 そもそもがマンネリズムだというこの安楽椅子探偵的なシリーズを、ストイックに持続しているが、そのスタイルも遂に「四十分間の女」で幾分か破られてしまう。しかし、面白いものが読みたいという一読者の立場からしてみれば、このような些細な破格・変化こそが嬉しかったりする。 これもパズラーだろう。退職刑事の推理は、虚構の空しさと自由を多分に含んでいる。 裸で死ぬ女性被害者が多い。