【テーバイ攻めの七将】アイスキュロス 高津春繁訳 岩波文庫 ★★★ 2006.8.18
オイディプスの息子の悲劇。それにしても、オイディプスは、悲劇の生る木のようだ。
テーバイが攻められるのだが、七つの門から、七人の将が攻めてくる。それぞれに合ったテーバイ側の七将を選び、迎え撃たせるのだが、その選び方の文句が、それぞれで対比的で面白い。というか、そこが楽しめなければ、残るは省略された核心部のみなので、面白がるには難しい作品。
とても短い戯曲なので、これが演じられるとなると、一本ではお客さんは満足すまい。何本立てかにして、競演すると良いかな。