【自殺について 他四篇】ショウペンハウエル 斎藤信治訳 岩波文庫 ★★★ 2007.4.15
共苦という考え方と共に、氏の名を知り、何となく気になっていたのでとにかく一冊読んでみた。
とても全部は理解できようもないが、二篇目が詩的表現多く、気に入る。
一体我々の生命は極微、時間と空間という度の強いレンズで、極大化を強いて見ている。
「君が死んだ後には、君が生まれる前に君があったところのものに、君はなることだろう。」
未だこのあたりのアフォリズムに救われているようでは、おぼこいと言われても仕方ないのだろうか。