【南極点】ローアル・アムンセン 中田修訳 朝日文庫 ★★★★ 2007.5.7
早く知ろうとすれば知ることができたいろいろなこと。犬は、人はもとより、犬の食餌にもなる。進行方向に対して長く垂直な道標は、見つけやすい。こういう付属的な、しかし練られた知恵もそう。北村氏の講義も有益だったが、予習復習それに独習できるテキストはいくらでも手に入ることを思い知るべきであった。
例えば“そこ”に行きたいと思ったとき、即適用できる実例がなく、手段から自由に“そこ”を目指せるなら、全く面白い。“そこ”は点である。点を目指す行為には、点からの強い求心力が働くように思う。点を多分に含んだエリアがあれば、なお面白かろう。