【ペルシャ猫の謎】有栖川有栖 講談社文庫 ★★★ 2007.11.17 国名シリーズ
何だかとても久しぶりに有栖川有栖作品を手に取る。職場に、本格や新本格という言葉を知っている上司がいたので、その影響は少しはあると思う。
「赤い帽子」。警察捜査の実際は知らないが、実直、着実な捜査展開がリアリティを感じさせる。
「わらう月」。シニックなわらい。月をわらわせるシチュエーションがいくつも示される。そこがちょいと贅沢。好み。
各作品、結構冒険している。氏にしては珍しいと思う。法月綸太郎「パズル崩壊」のような位置付けか。