yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

最後の瞬間のすごく大きな変化

【最後の瞬間のすごく大きな変化】グレイス・ペイリー 村上春樹訳 文春文庫 ★★★ 2008.6.16

 

 えらく読むのに苦労した。最近は、短篇集を次々に手に取り、その日その時の気分で適当に読んでいるのだが、その内の一冊であるこの本は、いつ読み始めたかもう忘れたけれど(普段なら記録しているんだけどなあ、偶(たま)に例外もある)、読み終えるのにものすごい期間を要した。

 最初から三篇程読めば、この読みにくさは意図的なものであること、或いは、作家の良いのか悪いのかは別としてある種の頑として動かしがたい才能を、大抵の人は確信するはず。高らかに掲げた絶対読破の意思表明の心の旗が、まさに折れそうになり、私には珍しく作品の味わいどころや癖をポジティブに評する解説を読み読み、何とか呼吸を整えながら、今日という日を遂に読破の日となした。そうして心安らかに(心の旗の)降納の儀を執り行ったのであった。何か不意に“突撃隊”を思い出した。

 続巻を読よむべきか否か。今はまだ読みたくない。

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