【秘密結社の手帖】澁澤龍彦 河出文庫 ★★★ 2008.7.8
秘密結社も時代の流れと共に、このような300数ページに亘る本が書かれる程に、その秘密は暴かれてきたわけである。まあとにかくこの河出文庫の澁澤龍彦コレクションは、知らない知識・情報が大変密に盛り込まれているので、「世界ふしぎ発見!」的な面白さ――それももっと濃くしたもの――で、病みつきものである。手の空いた小時間に、ちょいちょい読めるのも良いし。
グノーシス派異端のアダム派のユートピア的世界観を描いたとされるボッシュの絵は、同澁澤龍彦コレクションの内の「幻想の肖像」でお目にかかれる(確認済)。