【はるかな国からやってきた】谷川俊太郎 童話屋 ★★★★ 2008.8.2
血縁者にいただいた一冊。詩華集。 漢字ばかりが目につく私は、ひらがなの簡単な感じを、簡単だけれど組み合わせ次第で見たこともないようなものが柔らかく現れてくる感じを、行使して、そういうものが鋭くも優しくすぐ友達になれそうな雰囲気をまとって寄り添ってくるように、図る谷川氏がとても眩しく思える。誰しもの感覚に対して、高い濡れ性と浸透圧を保ち得る術がある。
小学校の教科書にあったのだったか、「生きる」という一篇に突然の再会。ここにいたんだ……と。それはヨハン・シュトラウス。