yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

イノセント

【イノセント】イアン・マキューアン 宮脇孝雄訳 ハヤカワ文庫 ★★★★ 2009.4.20 絶版

 

 「アムステルダム」でも目立った分析的な筆が、今作でも充分発揮されていた。p.208の"本当はこれまで考えていた以上に面白みのある人間で、世馴れたところもあるらしい。"と、p.334の"将来、どういう容貌になるかを垣間見せているようだった。"の2箇所が特にピンときた。ただ少しスウィートな結末に違和感。告発から提案へ、という言葉を近頃聞き知ったが、ではどういう決着なら自身満足できたかと問われると答えられない。

 アンソニー・ホプキンス主演で映画化(邦題は「愛の果てに」)されている(そのために、本書の装幀ははっきり言ってしょうもないものになっている(ここでもやはり告発だけで終わるのかという声が聞こえる……))。いつか観てみたいが、アンソニーホプキンスと言えば「羊たちの沈黙」だろう、ということで、ちゃんと通して観たことのないこともありそちらを観た後に探してみたい。ただ未だVHS版しかなさそう。

広告を非表示にする