yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

魂の形について

【魂の形について】多田知満子 白水Uブックス ★★★ 2009.5.14

 

 近頃の新古書店巡りにおいては、ノベルス・新書の棚を検めるのが面白い。狙うは、ほとんどお目にかかれない白水Uブックスや中公クラシックス。白水Uブックスについては、海外小説ばかり狙っていて、本書のようにエッセイも多少発行があるが、把握している限りであまり買いたいタイトルはなかった。本書は、詩人によるエッセイだということを裏表紙の解説で知り、先頃より詩人の詩以外の仕事に興味を覚えているために、買い取ってみた。

 魂の専ら"形"についてのエッセイで、まさに随筆という感じ。深みはない(ごめんなさい)が、つい追い掛けたくなるチャーミングな足取り(筆取り)で綴られている。それこそ、古来各地よりの魂の一形象とされてきた蝶のような趣がある。蝶や鳥、蓮華や梯子と、今後実際にでも創作物にでもこれらを見れば、魂をタグ付けして、読みを捻(ひね)くり出したくなること頻りになりそう。

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