【妖精詩集】ウォルター・デ・ラ・メア 荒俣宏訳 ★★★★ ちくま文庫 2011.9.24
詩人とは知っていたが、小説ばかり邦訳されていて、なかなか著者の詩業に接することができなかったのだが、この度やっとそれが叶った。それでもやはり、小説じみた長詩の「サムの三つの願い、あるいは生の小さな回転木馬」が良かったことを考えると、小説ばかり邦訳されている状況も仕方ないのかな、という感じ。ドロシー・P・ラスロップの挿画が素晴らしい。他の著書の原書についても挿絵付きのものが多いのだろうか(あまりそこまで調べる気がないけれど)。