yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1880円。

 

a)suruga屋にて。

1・瀬川康男『ねむくてこまった』福音館書店 ¥100

2・東公平『ヒガシコウヘイのチェス入門 定跡編』河出書房新社 ¥220

3・インド児童文学作家イラストレーター協会会員・作、鈴木千歳・編、太田京子・絵『トラの歯のネックレス インド現代児童文学ミステリー短編集』ぬぷん児童図書出版 ¥180

4・アイザック・B・シンガー、田内初義訳『敵、ある愛の物語』角川文庫 ¥100

5・秋山正美・編著『まぼろしの戦争漫画の世界』夏目書房 ¥200

6・アントニー・ポゴレリスキー、室原芙容子訳『黒いめんどりと地下のこびとたちの物語』新読書社・ラドガ出版所 ¥100

7・草野唯雄『甦った脳髄』角川文庫 ¥300

8・真樹日佐夫・原作、上村一夫・画『ゆーとぴあ 1』小学館 ¥330

 

b)ヤフオクにて。

9・マリー・トゥナイユ、ロジェ・チュルク・絵、渋沢道子訳『かえってきたこぎつねヤップ』ぬぷん児童図書出版 ¥350

 

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 少し前に注文していた本がa),b)よりそれぞれ届いた。

 1:いちばんぼしがでるころは、と始まって、これが延々最後まで続くかと思いきや、ろくばんぼしまででひとまず終わって、おつきさまの子守唄が最後数ページ続く。リズムが良くて、読み聞かせたら眠たくなりそう。

 2:表紙が東君平ということで購入。裏表紙の、著者からひとこと、が面白い。曰く「女性に読んでもらいたい本です」。他の、大内延介八段からひとこと、遠藤周作さんからひとこと、は当たり障りない感じ。

 3:心の児童文学館シリーズの別巻の1冊。作家は、作品収録順に、スレーカ・パナンディケール、ニリマ・シンハ、ラーマチャンドラ・K・ムルティ、ディーパ・アガルワル、スワプナ・ダッタ、マノラマ・ジャファー、イラ・サクセナ、シグルン・O・シュリーヴァスタヴァ、ニタ・ベリー、ギルジャ・ラニアスターナ、イラ・サクセナ。訳者は5人いて、百々佑利子、岩佐敏子、鈴木千歳、佐藤凉子、東野出。解説はインド研究家の小磯千尋。ということで、大変多くの人が関わってできた一冊になっている。

 4:単行本で『愛の迷路』というだったものを、文庫化に際し改題したもの。映画化されたらしく、表紙はそのような写真が使われている。

 5:調子の良い戦争漫画から、政府の旗振りみたいな戦争漫画まで、さまざま収録。正直まんがそのものが面白さに欠け、読み通すのがしんどかった。「生かせ廃品(くづもの)展覧会」は、鉄や布やら不用品があれば供出するよう啓発する漫画なのだが、貧困な国力をひしひしと感じさせる。p.140の林田正による往復漫画「勇敢な少年伝令」は、パズルのような漫画でアイデアに脱帽。「勇敢なる水兵」という軍歌を、佐佐木信綱が作詞したことを知る。

 6:2つの出版社の共同出版。序文からの引用で書くと、1829年に出版された作品で、著者はプーシキンの友人。主人公アリョーシャは、のちのアレクセイ・トルストイ(『戦争と平和』のレフ・トルストイの又従兄弟)で『おおきなかぶ』が有名。鉛筆だかチョークだかで書いた絵が、博物画を思わせる美しさ。アリョーシャが、魔法の麻の種の力で、学問の天才のようになり、段々と驕慢になっていく。最後にこの麻の種に関する地下の王さまとの約束を破って、黒いめんどりのクロは罪人に、こびとの王国は全てを失って彼方の地に去っていく。破った時のリスクがあまりに大きいので、物語と分かっていてもハラハラドキドキして一気読み。クロとの別れのシーンには、涙をにじませずには読めない。

 7:日下三蔵の「偏愛する日本の異色作家短篇集20冊」のうちの1冊ということで、探していた本。表紙を見る限り、そのような情報がなければ、手にしなかったであろう。

 8:

 9:たのしい心の児童文学館シリーズの第4巻。サハラ砂漠に住むサハラギツネの生態を描いた作品。少年に引き取られるも、やがて自ら野生に帰っていく。絵がきれいで、文章とのレイアウトもある程度自由にされていて、編集のよい仕事を感じる。オリジナルはフランスで出版されたようだ。