yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計3504円

 

a)くまねこ書房にて。→店舗見つけられず(HP見るといつの間にか店舗販売はやめたそうだ)。

 

b)ワールドエンズ・ガーデンにて。

1・加太こうじ『サボテンの花』廣済堂文庫 ¥100

 

c)古本市場西神戸店にて。→初入店。

2・イチンノロブ・ガンバートル、津田紀子訳、バーサンスレン・ボロルマー・絵『こくこくこっくん』福音館書店 ¥86

3・広野多珂子『こねこがにゃあ』福音館書店 ¥86

4・得田之久『むしさんどこいくの?』童心社 ¥216

5・大橋歩・絵『したきりすずめ』日本ブリタニカ ¥87

6・和田誠・絵『さるかにかっせん』日本ブリタニカ ¥87

7・マージョリー・プライスマン・作/絵、穂村弘訳『エメライン、サーカスへゆく』フレーベル館 ¥86

 

d)ブックオフ徳島川内店にて。→児童書・雑誌半額セールをやっていた。

8・星野道夫・文/写真『森へ』福音館書店 ¥300

9・和田誠『ぬすまれた月』岩崎書店 ¥400

10・イチンノロブ・ガンバートル、津田紀子訳、バーサンスレン・ボロルマー・絵『まねっこビュンビュン』福音館書店 ¥54

11・タチヤーナ・マーヴリナ・絵、ユーリイ・コヴァーリ・文、田中泰子訳『ゆき』ブックグローブ社 ¥54

 

e)買取りまっくす徳島店にて。→初入店、古本販売無しを確認。

 

f)ブックオフ徳島沖浜店にて。→児童書・雑誌半額セールをやっていた。

12・ロイス・レンスキー、作間由美子訳『たのしいなつ』あすなろ書房 ¥175

13・ロイス・レンスキー、作間由美子訳『いまはあき』あすなろ書房 ¥175

14・岸田衿子、堀内誠一・絵『かにこちゃん』くもん出版 ¥200

 

g)ブックオフ徳島阿南店にて。→児童書・雑誌半額セールをやっていた。

15~17・山岸涼子『青青(あお)の時代 1~3』潮漫画文庫 各¥108

18・久生十蘭『内地へよろしく』河出文庫 ¥108

19・平岩弓枝『椿説弓張月』学研M文庫 ¥108

20・ナンシー・タフリ、当麻ゆか訳『みんなでおはよう』ベネッセ ¥54

21・森枝卓士・写真/文『干したから…』フレーベル館 ¥350

22・シャーロット・ゾロトウ、ハワード・ノッツ・絵、松岡享子訳『かぜはどこへいくの』偕成社 ¥250

23・イフェオマ・オニェフル、作間由美子訳『AはアフリカのA アルファベットでたどるアフリカのくらし』偕成社 ¥150

24・にしむらあつこ『みっこちゃん』福音館書店 ¥54

 

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 宿から歩いて行ける範囲の未踏の古本屋としてa)を目指したが、見つけられず。既に店舗販売をやめてしまったようだ。仕方がないので、a)のすぐ近くの神戸文学館に寄る。岡部伊都子さんの机と蔵書のあるコーナーがあって、そこでのんびり過ごした。入館無料で、また静かでとても良い時間を過ごせた。それから、JRの駅を目指しつつ、b)へ。何とか1冊を購入。明石で車を回収した後、高速道路に乗る前に、c)へ。年末に葉書で届いていたクーポンを持って行くのを忘れたのは痛かったが、絵本でなかなかの収穫を得た。海を渡った先でセールをやっている情報を得ていたので、ちょっと時間的に無理して、d),f),g)にも行った。e)は、もしかすると漫画なら古本を扱っているかもと思っていたのだが、扱っておらず。確認できたのは良かった。

 1:著者と奥さんとの話で、奥さんが亡くなるまでを書いた自伝的な小説みたい。題名からせつない感じがひしひしと伝わってくる。

 2:4種類の羊の母がいて、それぞれに子羊がいて、それぞれの乳をこくこくこっくんと飲むという話。母子で姿が似ていて、神経衰弱的にどれとどれが母子なのかを探せさせるような画面になっていたり、子羊が一匹ではなく二匹いる羊だけ、こくこくこっくんの言葉が2回繰り返されていたりと、ちょっとした気付きを生ませる仕掛けがあり、良い絵本と思う。本文と絵の2人は、モンゴル出身の夫妻らしい。

 3:母猫が呼んで、あちこちに隠れていた子猫がにゃあと鳴いて、姿を見せる、という作品。タオルの糸がほつれているところなど、実にリアル。5匹の子猫の毛の色・模様がいろいろ違うけれど、あの母猫から本当にこんなに雑多な見た目の子猫が生まれるのかな。

 4:てんとうむしさんどこいくの?、みんなとおはなしするんだね。といった感じで、さまざまな虫たちが順々に登場する絵本。著者プロフィールを読むと、作者は昆虫少年だったとか。

 5:Britannica Children's Talesシリーズの2巻。文字無し絵本(たぶんこのシリーズは全部文字無しなのだろう)。したきりすずめの話の筋はいまいち覚えていないので、これを読んでも少々分からないところがあるが、おそらく人の良いおじいさんは、雀にお弁当を食べられて泣かされても、知人の助けを借りて何とか空腹をしのぐことができて、当の雀にお礼を言われたあとも謙虚でいたから、小判を得ることができた。おじいさんの奥さんらしき、人の悪いおばあさんは、鍋(料理)を雀に食べられて、しかし食べさせてやったのだと当の雀に恩着せがましく、不遜でいたから、化け物でいっぱいの箱をもらうことになった。舌を切るシーンがないけれど、たぶんおばあさんが雀に鍋を食べられた直後に、腹いせに抜いたんだと思われる。

 6:Britannica Children's Talesシリーズの8巻。文字無し絵本。5に対し、こちらは筋も分かっている上、絵がわかりやすくて、難なく読めた。泣きっ面に蜂のシーンがまた良い感じ。

 7:小学2年生のエメラインと、そのクラスの先生とクラスメートとで、サーカス見学に行く話。先生は、サーカスをチラ見するだけで、延々と学問的な解説をする。本文はその先生の言葉が続くのだけれど、絵を見るとエメラインが自由にサーカステントの中央で、団員や動物たちに混じって曲芸やら何やらで思いっきり参加している。本文と絵のギャップを楽しむ絵本だけに、絵をちゃんと読み解けるくらいの歳でなければ楽しめないだろう。

 8:アラスカの森を探検するような視点で編集された写真絵本。表紙にも採られテイルが、地衣類の発達は目を見張るものがある。無理やり森の中を突進すると、これらが粉状に舞って、喉を痛めそうなんて思ってしまう。藪漕ぎ中には、確かに倒木を数歩分のハイウェイとして使ったりする。懐かしく思い出された。

 9:1963年に岩崎書店から出版されたものの、2006年リニューアル版。月の満ち欠けなど科学的な説明をしながら、物語を挿し挟んであるちょっと変わった構造の絵本。背景が黒色で、くっきり分かりやすい絵。プラネタリウムの上映時に使われている(いた?)ところがあるらしい。

 10:馬の母子。母馬がやる動作を、子馬が真似る。母馬はパッカパッカ歩き、子馬はパカパカ歩く、そのようなちょっとした擬音の違いで、体格やらの違い含んだ表現がされていて面白い。後半、まねっこの順番が入れ替わって、子馬のまねを母馬がして、母子で大いに遊ぶ。

 11:冬を越すロシアの暮らしを描いた作品。初雪から雪解けまで。冬を描いた絵だからといって、白ばかりではなく、マーヴリナの絵は、いつものようにカラフルで目に楽しい。長い人生で何度も冬を越してきたアレーヒエヴナばあさんの、季節に対するしみじみした感じ方が味わいどころ。

 12:13の秋とは違って、さすがに夏編は、全部野外での遊びのシーンで構成されている。しかも1日通して遊びっぱなしの内容。巻末に「たのしいなつ」という曲の楽譜が載っていて、作詞ロイス・レンスキー、作曲クライド・ロバート・ブラとなっている。

 13:勉学、収穫、食欲の秋といった内容。12のような曲の掲載はない。

 14:かにのかにこちゃんの浜での一日のお話。カニ歩きするときの音がすこすこすこというのが良い。すっきりかつ大胆な絵も好ましい。

 15~17:全4巻の漫画。最終巻はいつ見つかるだろうか。

 18:コレクシォン・ジュラネスクの8作品目に当たる戦争小説。

 19:行商用。

 20:鳴き声ばかりの、斬新な絵本。これで名のある訳者名が載っているのだから、翻訳の仕事について考えさせられるものがある。鶏のコケコッコーで目覚めて、ひよこたちが農場というか家畜小屋(barn)を順に歩き回って、おはようと言って回る(そのように読める)話。

 21:乾物についての写真絵本。表紙に載っている野菜やフルーツだけではなく、肉や魚、チーズや穀物まで、乾物と認知されにくいものまで網羅してあって、勉強になる。ブータンの市場で見つけたという、がちがちにかたいチーズが格別気になる。

 22:「おしまいになってしまうものは、なんにもないの。べつのばしょで、べつのかたちではじまるだけのことなの。」自然界の摂理を説くお母さんの言葉は、わかりやすくすっと心に入ってくる。このようであれば安心して子は眠れるだろう。

 23:A,B,Cの英単語を辿りながら、アフリカの文化や風俗、生活について知ることができる写真絵本。1994年のケイト・グリーナウェイ賞次席の作品。RのRiverのところの訳注で、川が濁っているのは、アフリカの川は傾斜が緩やかなところを長い時間をかけて流れてくるため、泥をたくさん含んでいるから、という説明があってなるほどそうだったか納得した。

 24:小さな女の子のみっこちゃんが、遊んだり生活している各場面を描く。色のはっきりした絵が好ましい。