yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1588円。

 

a)ブックオフonlineにて。

1・ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ、アイリーン・ハース・絵、ほしかわなつこ訳『あなただけのちいさないえ』童話館出版 ¥198

2・ベッティーナ・アンゾルゲ、とおやまあきこ訳『こぐまのプンメル お月さまをのんだ』福武書店 ¥0

3・北杜夫、和田誠・絵『みつばちぴい』フレーベル館 ¥398

4・イタガキノブオ『ネガティヴ』青林堂 ¥198

5・福永武彥『福永武彥画文集 玩草亭 百花譜(上)』中公文庫 ¥198

6,7・福永武彥『福永武彥画文集 玩草亭 百花譜(中・下)』中公文庫 各¥298

 

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 数日前に注文していた本が本日届いた。

 1:アイリーン・ハースの絵本で未読だった作品。題の意味するところは、一人になりたいときの居場所のこと。そこは誰にも邪魔されずに自由に過ごしていい場所。誰かがそんな場所にいるのを見かけても、そっとしておいてあげましょう、とも説く。こういうテーマの絵本は、国内作品には少ないのじゃないだろうか。国内の絵本は、科学には強いけれど、自由とか自立とか権利、といったテーマが絵本で採り上げられることが少ないと感じている。私の手が伸びる範囲での印象だが。

 2:少し説明不足気味の不思議な物語。オチも落ちきっているのかいないのか。池の水面に映ったお月さまを水と一緒にのんでしまったこぐまのプンメルが、皆から非難と迫害を受け、月をまた吐き出そうとしてあれこれ奮闘する話。月を呑み込んだことはプンメルの勘違いかと思ったが、何日も何日も月が出なくなってしまったというから、話としてはどうも本当に呑んでしまったことと考えて良いらしい。この本、表紙と裏表紙が、あんまり反り返っているので返品手続きをしたら、払い戻ししていただけることになった。

 3:怠け者でぐうすうぴいと寝てばかりいるようなみつばちのお話。あらすじ(言葉通り荒く)を自分なりに書くと、考えなしの行動で怖い目に遭い、どうにか巣に戻ってきたら、仲間にとても心配されていたので、申し訳なく思って改心するという話。

 4:タルホ的な短篇漫画。「コスモ・カプセル」には、for YUJI KAMOSAWA(鴨沢祐仁)との献辞?があり、その系譜の作家と捉えて良さそう。ネガティヴというタイトルから薄暗い心の闇のような重たいイメージで読み始めたのだが、通読してみて、平穏、冷静、低温、といった面をまとめたような意味でのネガティヴだと判明。物語を波立たせないような意識を強く感じた。from "The Catalog of Strange Lights"と題された、1コマの絵が、時々余白のページに登場し、これがまた奇妙な味があり、アイデアものなのでチョコレット的な甘美な刺激を楽しめた。

 5~7:行商用なのだが、全体にカバー折れがあったり、中巻には子どもがしたらしい鉛筆の落書きがあったり、状態が悪く残念。