yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計2270円。

 

a)万年山文庫にて。→喫茶利用。本は閲覧のみ。

 

b)太陽と緑の会にて。→初入店。

1・代田昇・文、宮良貴子・絵『沖縄・八重山古謡 あんぱるぬゆんた』銀河社 ¥400

2・川崎大治・文、太田大八・絵『かじかびょうぶ』童心社 ¥291

3・櫻沢如一/櫻沢リマ『日本女性最初の中央アフリカ横斷記』日本CI ¥300

4・永島慎二『漫画家残酷物語 1』小学館文庫 ¥110

5・永島慎二『漫画家残酷物語 3』小学館文庫 ¥96

6・五味太郎『いろのいろいろ絵本 みどりのほん』文化出版局  ¥150

7・佐々木マキ・文/絵『ちょうになったぞう』フレーベル館 ¥160

8・しみずゆりこ・絵と文『エネルギー問題をかんがえる げんぱつのえほん2 げんぱつなんかいらないぞ!』宇宙はてない社 ¥132

9・ミハイル・ブラートフ・再話、タチヤート・マブリナ・絵、宮川やすえ訳『およめにいった三人のむすめ』岩崎書店 ¥291

 

c)ブックマーケット田宮店にて。→¥300以下の本全品半額セールをやっていた。

10・イタロ・カルヴィーノ、脇功訳『柔かい月』河出文庫 ¥40

11・村山知義・絵『うたの絵本4 たのしいリズム』リブロポート ¥150

12・竹久夢二・絵『うたの絵本8 とおいおもいで』リブロポート ¥150

 

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 a)は、本は閲覧のみだが、なかなか面白い本が置いてあって蔵書を見るだけでも楽しい。秋野亥左牟のエッセイが気になった。いろいろ持って行った本が読み進み充実した時間を過ごすことができた。b)は、NPO法人が運営するリサイクルショップで、本も少しくらいあるかなと思って行ったら、思ったより冊数があった。埃っぽいけれど、掘り出し物があれこれあって行った甲斐が大いにあった。本は定価の1/3の値段が基本価格となる。ただし最低価格が¥100に設定してある。c)は、タリーズコーヒーを利用しに行ったついでに、久しぶりに寄ったもの。運良くセールをやっていたので、割引対象の本の中からお得な買い物ができた。

 1:"あんぱるぬ"は"網張ぬ"と書く。重税の取り立てから逃げる農民を役人が網を張って捕えたという石垣島のあんぱるぬ浜というのが地名として残っている。お祝いの様子をさまざまな蟹が擬人化されて登場する古謡で、登場する蟹の種類は、なんと15種類。

 2:かじかはウシガエルのことだと思う。ぐうたらの主人公が、金策のためにかじか沢を含む山を売りそうになったところを、かじか達が何とか主人公を思いとどまらせ、ただ白いだけの屏風にかじか達が入り込む。そのかじか屏風が幸運をもたらしたのか、張り合いを付けさせることになったのか、主人公は一転真面目に働き財を成す。老年になって、どこぞの殿様が有名になっていたかじかびょうぶを買い取ろうとするが、主人公が金に変えられぬと断るも、殿様の使いたちは無理やりびょうぶを奪おうとする。すると屏風の中のかじか達が飛び出してきて、また元の白い屏風となる。主人公がぐうたらなうちのぐうたらさのにじみ出た様子が良く描けていて、くすっとしてしまう。

 3:昭和33年7月10日印刷、15日発行。アンカット。新書よりもう少し背が高い判型。副題が、平塚らいてう先生えの手紙、となっている。怪しげな本なので飛びついた。

 4,5:収集中の漫画。

 6:いろのいろいろ絵本のうちの1冊。このシリーズ、復刊ドットコムより復刊されたのだが、表紙がてんでダサいので、このオリジナルの統一感には全く敵わないのだ。今回みどりのほんを購入できたことで、全6冊が見事揃った。全6冊改めて読んでみたが、先の3冊『あか』『しろ』『くろ』のほうが、それぞれ本への関連が密で、説明しすぎかもとも思うけれど、ずっと工夫されていると思う。『ちゃいろ』『きいろ』『みどり』は、緩やかに共通点があったりなかったりといった感じ。

 7:ペラペラ版を入手していたが、オリジナルはハードカバー版だったとは知らなかた。いつもはくっきりはっきりの黒の輪郭線の入った絵が気に入っているのだけれど、本作品では全てに黒の輪郭線が入っていない。本作の中ではしかしその輪郭線のない花の絵が抜群に美しい。

 8:原発を稼働させるには大量の石油が必要。この本の出版された頃、すなわち石油ショック後4年ほど経った頃、やはり石油の値段が高さから建設費用が高騰し、火力発電のほうがよほど安く建設できると状況だったという。ウランやプルトニウムの再処理工場や、高速増殖炉MOX燃料工場、そして当の原発自身も、その周辺や施設内で放射性物質漏れが少なからずあり、それら施設がないとき以上の放射線被曝や生体や地理的条件による特定箇所への濃縮を引き起こす。原発輸出元のアメリカでは、そのようなさまざまな問題が明るみにされてきて、大きな建設反対運動につながったが、日本はそれに比べ大人しくいつまでも政府の言いなりになって、新しい原発建設計画が進むばかり。このような警告をちゃんとしていた人たちがいたというのに、現在の悲惨なありさまといったら。暗い気持ちになる。私が製造業で働いてきた経験からすると、人材が確保できないので、原発はもうとてもじゃないが稼働維持できないと感じる。

 9:三人の娘を太陽と月とカラスに嫁がせたじいさん。何か自然の摂理を説明する由来譚かと思わせておいて、全くのまぬけ話だったので驚いた。特殊な娘の婿の性質を目の当たりにし、じいさん自身もそれを持ち合わせていると勘違いして、合わせて3回の見事な失敗を披露する。

 10:川上弘美が某書で推していた本。

 11:カバー背が焼けているが、半額対象だったので購入。12曲の童謡を収めてあり、12枚プラス表紙と裏表紙の村山知義の絵が拝める。「ずいずいずっころばし」の絵が最も好み。まるまると膨らんだスカート?が可愛らしい。

 12:11と同様の状態。擬人化した虫を描いた表紙と、つばめの親子を描いた裏表紙の絵が、定番的な少女絵とは一線を画していて、構図もデザイン的だし素晴らしいと思う。