yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計3450円。

 

a)ブックendsにて。

1・永坂幸三『おかあさんのて』福音館書店 ¥200

2・天野祐吉・作、梶山俊夫・絵『くじらのだいすけ』福音館書店 ¥300

3・瀬田貞二・再話、梶山俊夫・画『おんちょろちょろ』福音館書店 ¥150

4・イヴァン・ガンチェフ・作/絵、クルト・バウマン・文、佐々木元訳『しまうまになったマルコ』フレーベル館 ¥500

5・『川上澄生版画展 南蛮情緒と回想の文明開化』福島県立美術館 ¥500

 

b)デフォーにて。

6・いまきみち『ふうちゃんとあげはちょう』福音館書店 ¥400

7・U・G・サトー『あめかな!』福音館書店 ¥100

8・レオン・ガーフィールド/エドワード・ブリッシェン・作、チャールズ・キーピング・絵、沢登君恵訳『金色の影』ぬぷん児童図書出版 ¥300

9・若菜珪・文/絵『おむすびころりん』新進 ¥100

10・穂積肇・画/文『原野の学校』草土文化 ¥300

11・中谷幸子・案、小野かおる・作/絵『ねずみおことわり』福音館書店 ¥100

12・レミイ・シャーリップ/バートン・サプリー・作、レミイ・シャーリップ・絵、内田莉莎子訳『カーニバルのおくりもの』福音館書店 ¥500

 

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 午前中に以前から行ってみたかった富山県イタイイタイ病資料館へ。気温が暑かったので、観覧後は同施設内の生命科学館でいろいろ遊びながら時間をつぶした。午後になって、a)とb)へ。a)は2階の本が格段に見易くなっていた。b)は、2階で展示をしていたようだが、時間がなくて確認できず。

 1:1980年11月1日発行の月刊予約・科学絵本「かがくのとも」通巻140号のペラペラ版。《はじめてであう科学絵本》。生活の中で忙しく働くお母さんの手についていろいろと描いた本。今読むと忙しすぎる家事に圧倒されるばかりだが、絵本の中でおばあちゃんがいてそのおばあちゃんはもっとたくさんの手働きがあったというから、忙しすぎにもほどがある昔の家事を知って卒倒しそうになる。折り込み付録の表紙絵が、本作の作者が描いた千手観音に模したおかあさんの絵で、各手にはさまざまな掃除道具や調理器具や裁縫道具やらが握られている。作者も、おかあさんの家事負担が減ることはすばらしいことだと言っているが、ただ一方で、荒ごなしからはじまるダイナミックな生活の知恵や技術が失われていくことについて気がかりだとしている。この折り込み付録に、謝恩カード(10点)というのが貼ってあった。1000点以上をまとめて福音館書店に送ると謝恩とするということだが、1点1円で還元するという意味だろうか。

 2:元々くじらは山にいたという創作話で、その設定がまず面白かった。あまりに大きい体をしているので、あるとき山でみんなに迷惑をかけたことで、海の向こうの島を目指すのだが、途中の海が快適なことに気付いて、海で生きていくことを選ぶ。その選択を、元の山の仲間たちが支持するところが泣かせる。

 3:1970年2月1日発行1982年1月1日普及版第2刷発行の月刊予約絵本「こどものとも」普及版のペラペラ版。坊主でなんでもない少年が、道に迷ってある老夫婦のおうちに泊めてもらうことになった際に、寺の坊主と勘違いされたので、目の端にいたねずみの動きにあやかりながら「おんちょろちょろ」なんてお経めいたことを言っておいたら、老夫婦がありがたいお経だと勘違い。翌日の晩にその偽お経を夫婦で唱えていたら、ちょうど泥棒がやってきていて彼らの動きを逐一描写するような文句を唱えているのでびっくりして去っていったという滑稽話。ぐにゃぐにゃぼわぼわとした絵で昔話に本当によく似合っている。

 4:おじいさんとその孫娘がこなひき小屋に住んでいて、おじいさんが無理をして倒れたのをなんとかしようと、孫娘がロバのマルコをペンキでもってしまうまに見せかけ、サーカスに売られるのを助けてと街でお金を恵んでもらおうとする。しまうまを知っている先生とその生徒たちが通りかかり、事情を聞いてみんなで助ける、という話。ほとんどの見開きごとに鳥が描かれているのが何やら気になる。イヴァン・ガンチェフの偶然の模様やにじみを利用したぼわっとした絵が見所。それにしても、 "作"と"文"は、何が違うのだろう。"作"が物語の大筋を作って、"文"が清書担当という感じだろうか。 

 5:1986年末に福島県立美術館で催された版画展の図録。解説の冊子が付いていて、あとはおそらくその時の展示作品すべての版画が一枚一枚のカードになって収められている。展覧会に行って、観覧の後に物販ブースで本当に欲しい絵の絵葉書がないのを悔やむことがよくあるので、他の展覧会図録もこんな風に展示された全作品をカードにしてくれたらなあと。この図録は、2日後に知人に買った値段で譲ってしまった。

 6:ふうちゃんのにわシリーズの3作目。このシリーズを入手するのは初。アゲハチョウが卵を産んで、その卵から幼虫が生まれ、そして成虫となって飛んで行くまでを、ふうちゃんが生活しながら観察する話。最後、飛び去って行くときに、ふうちゃんの目から涙が垂れているが、いまきみち作品には涙は珍しいと思う。冒頭に「とればとるほどふえるものなーに?」と書いてある絵本が登場するが、『なぞなぞなーに ふゆのまき』ではないだろうか。一度確認しておきたいところ。

 7:色と形を楽しむ絵本。なんとなくあるようなないようなストーリーは、最初ポツポツと雨が降ってきて次第に強くなるが、やがて雨が止み、ぬくぬくと温かくなってきて花が咲く、といった感じ。個人的にはくっきりはっきりした色や形が好きだが、曖昧で入り混じったり滲んでいる絵にも、意識して触れてみようと思って買ったもの。

 8:心の児童文学館シリーズの10巻目。キーピングの挿絵の本ということもあって、ずっと気になっていた長編児童文学作品。

 9:月刊絵本フレンド・シリーズ、1977年3月1日発行第4巻第12号の、ペラペラ版。企画は、日本幼児センター。発行所は、株式会社新進。Webには本書に関する情報がないようだ。わるいおじいさんが、自分でもわるいじじいだと自称しているのには笑った。わるいおじいさんは、お化けの入ったお土産箱を地上で広げて腰を抜かす、というような結末かと思いきや、真っ暗なねずみの穴からいつまでも出られなくなって、遂にモグラになってしまうという、なかなかゾッとする結末であった。

 10:●

 11:1965年9月1日発行1976年9月1日並製版第2刷発行の月刊予約絵本「こどものとも」のペラペラ版。夏、人間の子どもたちが通うプールに、ねずみたちも入りたいのに、汚いからとか切符がないからとか水着でないからとか、受付ではねられる。そのような困難を乗り越えて最後にプールで遊ぶ話。それにしても、厳しい受付だなあ。

 12:道化の一種であるハーレキンがどうして風変わりな衣装を着ているかの由来を物語る絵本。表紙からその見返し、その次のページ(ここからさらにもう一枚めくるとようやく扉に至る)までで、もうこの絵本の素晴らしさが伝わってくる。小屋の中を覗く夜の衣装を着た人の影が、逆に小屋の中の床に夜を映している。小屋の石壁の細かさや市街の小石で埋め尽くされた道の描写は、柔らかくも鬼気迫る仕事。全体に淡いけれどもこれでもかというほどカラフルだ。線も配色も柔らかいので、人の体の線や布の質感が良い。裏見返しの花火の描き方は、ちょっと類を見ないもののように思う。