yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計7808+1100+1960+432(+1000)+200+2748(+300)=14248(+1300)円。

 

a)ブックオフPLUS11号観音寺店にて。→初入店。

1・大川悦生・作、梅田俊作・絵『さるじぞうほいほい』ポプラ社 ¥260

2・多田ひろみ・作、柳生弦一郎・絵『なーちゃんとおおかみ』福音館書店 ¥360

3・シビル・ウェッタシンハ・作、松岡享子訳『ポッダとポッディ』福音館書店 ¥360

4・水野都喜子・絵と文、山本直英・監修『せっくすのえほん』あゆみ出版 ¥560

5・V・ベレストフ・原案、阪田寛夫・文、長新太・絵『だくちるだくちる はじめてのうた』福音館書店 ¥260

6・アヒム・ブレーガー・作、ギゼラ・カロフ・絵、虎頭恵美子訳『ブルーノのふしぎな電話』NTT出版 ¥510

7・五味太郎『からだのみなさん』福音館書店 ¥260

8・リチャード・スキャリー・作、奥田継夫訳『せかいいちさわがしいかばのヒルダさん』ブックローン出版 ¥560

9・リチャード・スキャリー・作、奥田継夫訳『せかいいちいそがしいぶたのしょうぼうし』ブックローン出版 ¥560

10・リチャード・スキャリー・作、奥田継夫訳『せかいいちはらぺこな3にんぐみ』ブックローン出版 ¥560

11・リチャード・スキャリー・作、奥田継夫訳『スモーキーはしょうぼうだいすき』ブックローン出版 ¥460

12・リチャード・スキャリー・作、奥田継夫訳『ハリーとラリーはりょうしがだいすき』ブックローン出版 ¥460

13・ハンス・クリスチャン・アンデルセン・原作、堀尾青史・脚本、いわさきちひろ・画『人魚ひめ』童心社 ¥1000

14・那須正幹・文、清水耕蔵・絵『ヤマトタケル』ポプラ社 ¥560

15・レギーネ・シントラー・文、エレオノーレ・シュミート・絵、上田真而子訳『ろばのナポレオン』福音館書店 ¥360

16・斎藤隆介、岩崎ちひろ・絵『ひさの星』岩崎書店 ¥200

17・菊池日出夫・作『さんねんごい』福音館書店 ¥410

18・見延典子『もう頰づえはつかない』講談社文庫 ¥108

 

b)ブックマーケットプラス善通寺店にて。→初入店。

19・太田大八『絵本タルタル10』ブックローン出版 ¥300

20・瀬名恵子・作/絵『さかなってなにさ』金の星社 ¥300

21・ウルスラ・ジェナジーノ・作、ヨゼフ・ウィルコン・絵、泉千穂子訳『ミンケパットさんと小鳥たち』セーラー出版 ¥500

 

c)ブックメイト郡家店にて。→初入店、本購入無し。

 

d)ブックオフ高松国分寺店にて。→初入店。

22・ジアン・パオロ・チェゼラーニ・文、ピエロ・ベントゥーラ・絵、吉田悟郎訳『北極探検』評論社 ¥500

23・グウィン・ビバース・文、サラ・プーリー・絵、小林登/中山知子・共訳『みんなのからだ』西村書店 ¥200

24・辻村益朗・作『本のれきし5000年』福音館書店 ¥200

25・大西暢夫『おばあちゃんは木になった』ポプラ社 ¥200

26・きどのりこ・文、鈴木靖将・絵『ハンネリおじさん』日本基督教団出版局 ¥200

27・佐々木マキ『おばけとどろぼう』教育画劇 ¥660

 

e)かまんよ書店にて。→店舗販売しておらず。

 

f)ブックオフ高松仏生山店にて。¥432+¥1000

28・中井英夫『人形たちの夜』講談社文庫 ¥108

29・中井英夫『幻想博物館』講談社文庫 ¥108

30・中井英夫『悪夢の骨牌』講談社文庫 ¥108

とらんぷ譚2

31・篠田真由美『ルチフェロ』学研M文庫 ¥108

+"教出の音楽鑑賞レコード(小学校用)"というLPレコードで、3年生向けのその1と、4年生向けのその1。各¥500

 

g)仏生山温泉50m書店にて。→この店名?コーナー名?になってからは初入店。

32・柴田翔『されどわれらが日々--』文春文庫 ¥200

 

h)ソロー。→定休日で入店できず。

 

i)ブックオフ高松東バイパス店にて。→初入店。¥3048-300

33・イブ・スパング・オルセン・作/絵、山内清子訳『つきのぼうや』福音館書店 ¥360

34・みなみ信州農業共同組合・文、熊谷元一・絵『ふるさと見直す絵本 8 もらい風呂 農家のくらし2』農山漁村文化協会 ¥760

35・甲斐信枝・作、八木沼健夫・監修『こがねぐも』福音館書店 ¥360

36・ミッシェル=ゲ・作/絵、山下明生訳『ぺんぎんぼうやビブンデ』講談社 ¥560

37・梅棹忠夫『夜はまだあけぬか』講談社文庫 ¥108

38・大海赫・作/絵『ビビを見た!』ブッキング ¥200

39・ルース・クラフト・文、エリック・ブレッグバッド・絵、山田修治訳『ふゆのくまさん』アリス館 ¥200

40・鶴見正夫・文、清水耕蔵・作/絵『海神島』講談社 ¥200

+ざんげの値打ちもない¥300

 

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 書きかけ。

 1:大川悦生・子どもがはじめてであう民話の第2巻。このシリーズは全何巻なのだろう。特徴的な擬音語が多くて面白い。そばこが顔にほたほたついたり、山を登るのはえっちゃもっちゃ、畑はぼっくらさと耕すなど。畑仕事の後に昼寝している爺さんを猿たちが地蔵に見間違えて、自分たちのお堂まで運び、小判などお供え物をする話。例によって、悪い爺さんが、同じように儲けようとして、肝心要のところで不首尾となる。昼寝している爺さんが本当に地蔵に見えるように描いてあるのは絵描きのテクニックもあるけど、昔の爺さんはせむしだったりほっかむりの仕方だったりで本当に地蔵に見えたかもなあ、それでこんな民話が伝わっているのかもなあとも思う。

 2:なーちゃんという女の子が一人でお風呂に入っていると、赤ずきんよろしく、おおかみが窓からやってくる。おおかみはなーちゃんを捕まえて食べようとするが、なーちゃんはむじゃきに泡や水かけっこで遊んだりして、おおかみがこりゃたまらんという風に退散していく。おおかみは、一人でお風呂に入るときに感じる怖さとか孤独の象徴かな。そういうのを手玉にとって、しっかり一人で入れるように、この本を読んだ子どもたちを勇気づけるような絵本を目指したのかも。

 3:ポッダは怠け者の亭主で、ポッディはその奥さん。ポッディになけなしのお金を託されたポッダは、飢えているのにも関わらず、哀れな老婦人からたねにする玉ねぎだけを買ってくる。ポッディは怒って一時家を出て行くが、その玉ねぎを育てて、それを売ったお金で、さらに玉ねぎを植えて、そうして暮らしが遂に楽になったという話。それにしても、飢えに苦しんでいる間、何を食べて生きながらえたんだろう。

 4:

 5:ベレストフは1928年ロシア生まれの詩人で考古学者でもあるそうだ。プテラダクチルスというプテラノドンよりもずっと前の時代に生きていた恐竜が出てくるのだが、だくちる、というのはその恐竜が歌う、地球上で初めてのうた、という設定。火山の噴火音しか聞いたことのなかったイグアノドンが、プテラダクチルスのうたを聞いて、嬉しかった。その嬉しさをしっかりまっすぐに詩にして、伝えてくれる作品になっている。それにしても、この地球上で、初めて歌った生き物(鳴いたり、(移動のために出る足音などではなく)音を鳴らした生き物)は、何だったのだろう。

 6:NTT出版だけに、電話の話の本をいろいろ出しているのだろうか。TOTOによるトイレ関係図書の出版を連想する。ブルーノ青年(一人暮らしをしているようなので少年というと若すぎるかもと思い)が、寂しさを紛らわせるために電話交換手に電話をするのだが、何か特別なことをしたいということで、自分の体を縮めて電話線の中を伝い、電話交換手の女性に会いに行く。途中、迷子になったり、違った受話器から外に飛び出してしまったりして、すったもんだの冒険。子ども心に遠くの人と話ができる電話という機会の素朴な不思議さがあり、また、電話線が遥か遠くの祖父母や友人の家にまでつながっていて自分でも伝っていけば直接会いに行けるのではないかという思いつきも、多くの子どもが発想したものじゃないかと思うのだが、そういう子ども心に直球のお話で面白く読んだ。携帯電話が普及した現在でも、かろうじて固定電話が利用されていて、読み聞かせした今の子どもにも理解してもらえてほっとした。

 7:少年のあたまや目や指先やらの「からだのみなさん」が、あれこれ言いながら進むお話。からだのどこを擬人化すると、どんなことを言っているだろうか、そんな想像力を刺激する絵本で、読み聞かせの後に、早速応用して遊べてしまう。少年が、暑さのために、調子に乗って裸になってしまうのも、タブーを振り切ったようなところが、子ども心を楽しませてくれる。画面の端々で、小物的な絵や読めるか読めないかというような文字で補足的な情報がちらちらしていて、そういったものの意味(例えば、腹痛になる可能性を考えた時に医者に診てもらうことになるかもと思ったから医者の絵が小さく描いてあるのだな、とか)を推理するのも面白い。

 8:

 9:

 10:

 11:「たすけてーェ かじーィ」「あそびましょ、キティちゃん」の2篇を収録。ねこの消防士のスモーキーとその彼女?のキティが登場。2篇とも火事が発生するのだが、鎮火のあとに、キティの作ったブルーベリーパイを食べて、みんなの口の周りがブルーベリー色に染まるという同じ終わり方で、まとまりました、という感じ。だから是非2篇連続して読みたいお話。

 12:「つれたひにはとくべつりょうり」「つれなかったひはなんにもない」の対照的な2篇を収録。前篇は、まず魚以外が容赦なく釣れて、最後にこういうのが釣りたかったという巨大魚が釣れて万々歳。後篇は、不幸な出来事ばかり起こって、「何かあったの」と言われればその通りなんだけど、全部説明できないくらいのことがたくさん起きたので「なんにもない」と答えざるを得なかったという反語的な落ちとなっている。過剰さをうまく話の面白さに用いていて、エスカレートしていく感じが読んでいて面白い。

 13:

 14:絵本にしては大長編。有無を言わさぬ無茶苦茶なストーリー展開で、終いには笑いが出てくるよう。オホタラシヒコオシロワケの天皇(すめらみこと)と、妃の一人のイナビノオホイラツメの間に生まれた、二人の太子(おほみこ)オホウスノミコトとその弟のヲウスノミコトがいる。それぞれ不遜だったり猛々し過ぎたり。ヲウスノミコトは天皇の言いつけに過剰に対応して兄を殺してしまうが、天皇はヲウスノミコトが怖くなって、何度も死ぬかもしれないとような困難な仕事を言いつけるが、ヲウスノミコトはそれをやり遂げてくる。その間、クマソタケル兄弟を殺した際に、その兄弟に強さを認められてタケルを差し上げられて、ヤマトタケルと名乗るようになったり、天皇に討伐命令ばかりされ実父に死んでもいいと思われているのだはないかと愚痴をこぼしに伊勢神宮にて叔母のヤマトヒメノミコトに会って守り刀として草薙剣を頂いたりしている。討伐討伐の果てに、油断をして草薙剣を置いて行った先で、山の神に負けてしまう。最後には名古屋と琵琶湖の中間のあたりの当芸野(たぎの)という土地で死ぬのだが、その後能煩野(のぼの、今の三重県亀山市)に妃や息子たちが墓をつくったところ、ヤマトタケルの魂が白い鳥になって飛び立ち、河内の国の志畿(しき)というところに降り立つ。そこにあらためて墓を作り、白鳥御陵(しらとりのみささぎ)と名付けられる。だがまた白い鳥は飛び立ち、いずことなく去っていたとか。行く先々のエピソードから、地名が生まれるところ、のちの時代の弘法大師を連想。

 15:

 16:未読と思ったら、過去に買っていて売却済みだった。再読したら行商用になるかも。

 17:のらっこの絵本シリーズの第1作。ページが1枚破れてなくなっているので、ちゃんと全ページ読めるものを見つけてこなければ。

 18:

 19:

 20:

 21:どうもミンケパットではなく、ミンパケットと誤読してしまうのだが……。いろいろな仕事をしてきて引退寸前のミンケパットさんは、最後に「森のえさばこがかり」になる。小鳥たちのための仕事で、段々小鳥たちのことが分かるようになり、しまいには長い努力の末、ミンケパットさんが自身のすみかである屋根裏部屋でピアノを弾くと、小鳥たちがピアノと一緒にさえずったり歌ったりするようになる。近所の人、とりわけ階下の菓子屋のおかみさんに、うるさがられてしまうのだが、あるときそのおかみさんの飼っていたカナリヤがどこかに行ってしまって、それをミンケパットさんがピアノを使って行方不明のカナリアを呼び寄せることに成功し、近所の人々に認められ尊敬されるようにまでなる話。口下手なおじいさんのミンケパットさんの人柄が、地域の人にわかる形でのその仕事振りによって、地域に認められる。それまでの仕事は、どこかすみかとは離れたところでのサラリーマンをしていたのかなと思う。引退した独り身男性の一つの成功譚としても読めた。2024.3.30売却済。

 22:

 23:

 24:

 25:

 26:

 27:

 28~30:行商用。29はとらんぷ譚1、30はとらんぷ譚2。 

 31:切り裂きジャック伝説を小説化した作品。カバー袖の著者紹介を読むと、このような西洋伝奇的作品として、『ドラキュラ公』や、青ひげの異名を持つジル・ド・レについての『彼方より』などがあるとのこと。2024/3/E売却済。

 32:この本が店名命名由来になっているブックカフェがある。古本が出てくる小説だと聞いたことがある作品なので、気になっていた。

 33:

 34:農村の労働提供による相互協力の"ゆい"、もらい風呂はその中の慣習の好例。農作業協力先の宅で、風呂をわかして、作業後に協力者たちに風呂に入って、労を労う。もらい風呂、呼んで呼ばれて、風呂上がりにお茶したり。水を大事にして、簡単に捨てない意味もある。ほのぼのした熊谷元一氏の絵が抜群に良い。

 35:

 36:漫画風のゆかいな絵本。ペンギン検査なるものがある。ペンギンが一列に並び、王様とお妃様が彼らの体が汚れていないかを調べる。汚れているペンギンがいると、氷の崖の端に海に向かって立たされて、王様がお尻をボカンと蹴る。それでその汚れたペンギンが海に落ちると、それを合図に他のペンギンたちも海に飛び込み、お風呂タイムとなる、というもの。ナンセンスだが、そこが面白い。ビブンデは海に苦手意識があって、ペンギン検査で海のお風呂に入ったことがないのだが、作中で冒険をして、苦手意識を克服する。最後は、遠慮がちな王様にお尻を蹴られて、海に飛び込む。

 37:

 38:

 39:ふゆのくまさんは、木の枝に引っかかっているのを見つけられることで、絵本の後半になってやっと登場する。くまさんを見つけるまでの、子どもたち三人の冬枯れの屋外遊びのぽつりぽつりとした描写を、じっくりゆっくり味わいたい絵本。どの絵も、『よあけ』のように紙面の周りには白紙のままの余白があって、ぼんやりと浮かぶような絵の配置になっている。絵は、『ぼくはねこのバーニーがだいすきだった』の絵を描いたエリック・ブレグバッドだったのは、あとで知った。

 40:近寄ってはならぬとされている魔神が住むという島に、辿り着いてしまったサブとハナ。島には大男がいて、足裏に刺さっていた魚の骨に苦しんでいる。抜いてやると、お礼に魚をごちそうになり、また元の浜辺へ返してくれた。あるとき、大きな地震が起こり、津波がサブとハナが住む村を襲うが、大男が津波の盾になって、村を救う。大男はそのまま岩のようになって、島になってしまう。村人たちに魔神と思われていたが、本当は海神だったと分かり、その島を海神島(かいじんじま)と呼んで、奉った。海の大男譚。創作なのか、伝承のある話なのか、判然としない。大男が、サブとハナに焼き魚をごちそうする洞窟での囲炉裏ばたの場面が、大男の懐の深さと我こそ美味いものを知っているぞという自信に満ち溢れていて、良い雰囲気が充満している。