yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計4561円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。

1・ウルフ・ニルソン・作、エヴァ・エリクソン・絵、石井登志子訳『やんちゃがらすとさくらんぼ』佑学社 ¥108

2・羽場徳蔵『たのしい図画工作14 こすりだし・すりだし』国土社 ¥108

3・いわさゆうこ/大滝玲子・作『ひろってうれしい知ってたのしい どんぐりノート』文化出版局 ¥108

4・安野光雅・作/絵『おおきなもののすきなおうさま』講談社 ¥108

5・グリム童話、バーナデット・ワッツ・絵、ささきたづこ訳『ブレーメンの音楽隊』西村書店 ¥108

6・田島征彦『じごくのそうべえ 桂米朝・上方落語・地獄八景より』童心社 ¥108

7・結城昌治、日下三蔵・編『あるフィルムの背景 ミステリ短篇傑作選』ちくま文庫 ¥108

 

b)ヤフオクにて。

8・竹内健『世界でいちばん残酷な話 薔薇の天使』新書館 ¥3697

 

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 散髪しに行ったついでに久しぶりにa)へ。本当に久しぶりだったので、在庫に変化があってそれなりの収穫があり、嬉しかった。b)は3日前に届いたもの。

 1:スウェーデン南部のスコーネという地方の農家が舞台。庭に1本の大きなさくらの木があって、さくらんぼが鈴成りなのだが、そこにやんちゃなからすがやってきて、滅多やたらについばむので、それを阻止しようと子ども二人が奮闘する。しまいには網に掛かったからすが、地面に落下し、死んだかと思われたが、実際は気絶していただけのようで、流石に殺す気まではなかった子どもたちはほっとする。子どもに読み聞かせていて、からすが死んだかと思われたシーンは、これは読み聞かせるには早かったかな、重たい話だな、と思い失敗した感に苛まれたが、読み進んでいくとからすが意識を取り戻したので、親子共々本当にほっとした。

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 7:2019/8/20読了。第二部のラスト2篇が鋭利で気に入った。確率の犯罪を扱った「葬式紳士」、読了した瞬間には理解できなかったが、そういう運に賭ける犯罪が成立しえることに目から鱗。「温情判事」は裁判における情状酌量刑事罰の軽重の難しさを痛烈にあぶり出す。第一部は、一昔前というか社会派といった感じの推理小説で、トリックや犯人の意外性よりも、いかにも現実にありそうな設定と描写に重きを置いた作品群と感じられた。その点、私は物足りなさを覚えたが、文体の明快な描写力の読み心地は良い。漁夫の利的な「蝮の家」は、気に入った。

 8:1969年12月5日初版のもの。この作品は副題の「薔薇の天使」が、その後のメインタイトル化して宇野亜喜良装画で再刊行されていて、そちらは持っているのだが、今回入手の藤本蒼装画がどうしても欲しかった。ようやくの落手に喜びもひとしお。2020/4/1読了。5編のうち、後半4篇が何やら連作短篇のように、禍々しい特定のキーワードや事物を共通に出入りさせている。そのせいで、一篇のどこにまた同様の残酷な落とし穴が用意されているかもと想像させられる身震いするような怖さがあり、深入りしないよう警戒しながら読んだ気もしている。最も残酷な最終篇では、著者の劇作家らしさと、その後オカルトに関する文章を多く書くようになった著者のこれからを感じさせた。