yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計5250円。

 

a)suruga屋にて。

1・井上こみち・文、広野多珂子・絵『いぬのかんごふさん ベッツとタンクル』教育画劇 ¥200

2・関根榮一・文、横溝英一・絵『ブルートレインほくとせい』小峰書店 ¥450

3・得田之久・文、薮内正幸・絵『シジュウカラととりたち』福音館書店 ¥200

4・牧野夏子・文、佐々木マキ・絵『クイクイちゃん』絵本館 ¥200

5・ウェンディ・ケッセルマン・文、トニー・チェン・絵、八木田宜子訳『きしゃがはしるよ、まどのそと』ほるぷ出版 ¥200

6・ウルスラ・フォン・ヴィーゼ・作、ジタ・ユッカー・絵、ウィルヘルム菊江訳『ねむれない王女さま』太平社 ¥700

7・村野守美『まんが昔ばなし どっぺんぱらり 1』筑摩書房 ¥200

8・村野守美『まんが昔ばなし どっぺんぱらり 3』筑摩書房 ¥300

9・村野守美『まんが昔ばなし どっぺんぱらり 4』筑摩書房 ¥200

10・村野守美『まんが昔ばなし どっぺんぱらり 5』筑摩書房 ¥200

11・宮下充正・監修、加古里子・絵、武藤芳照/八田秀雄・文『じょうずになろう はしること』評論社 ¥200

12~16・聖千秋『すすきのみみずく 全5巻』集英社 ¥360

17・山上たつひこ『続・喜劇新思想大系』秋田書店 ¥190

18・山上たつひこ『続々・喜劇新思想大系』秋田書店 ¥200

19・山岸凉子『時じくの香の木の実』角川書店 ¥380

20・阿久悠・作、上村一夫・画『男と女の部屋』双葉社 ¥800

21・『マンガ少年 1979年4月号』朝日ソノラマ ¥270

 

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 5000円以上で通信販売手数料無料というa)で、欲しい本の合計が5000円近くになってきたので、合計価格を調整して注文してみたものが、本日届いた。

 1:押印有。「絵本・ほんとうにあった動物のおはなし」という実話ベースの絵本のシリーズの1冊。動物病院で飼い始めた犬の親子。子犬が手術を受けてその看病を親犬がして、という経験から、犬の親子が動物病院がどういう場所かを理解して、その後病院にやってくる病気や怪我した動物たちに対して看護婦的なふるまいをするようになったという話。人も例えば、若いときに大病を患い、病院で直してもらった経験があったりすると、医療の世界を目指すことがあるけれど、犬にもそんな道をたどった例があったとはなあ。

 2:上野から札幌までを走る寝台列車北斗星。現在は基本的には運行無しになってしまって、特定のシーズンだけ運行しているみたい。主人公の家族と同乗する、鉄道マニアの中学一年生のいとこのたくちゃんが出てくるが、彼が車内放送を録音したり、あれこれ写真を撮ったり、しまいには終点の札幌まで行かず苫小牧で別れて、電車(汽車?)を乗り継ぎ稚内まで別行動するというから、中一でそこまで自由に好きなことにまっすぐ行動できるのはすごいなと思う。巻末の「しんだいしゃの子守唄」という歌は、ネットでボーカロイドが歌うものが上がっていたので一度聞いておいた。便利な世の中だ。

 3:シジュウカラの生活を追いながら、さまざまな鳥たちを比べながら紹介もするという科学絵本。オスとメスの見た目の違い、鳥によって模様や形のちがう卵、餌の違いなど、ついでにいろいろ知識を増やせるつくりになっている。

 4:お腹を押すとクイクイという音が鳴る人形のクイクイちゃんの話。たこと買い物に行くのだが、たこが靴下を履くのに時間がかかって、その間クイクイちゃんがピンチになる。なんだかこの話、「むかでのおつかい」という話に似ているなあ(むかでがおつかいに行くのに、靴を履くのに時間がかかって、結局行けなかったみたいな話)。

 5:絵を描いているトニー・チェンの色彩感覚が素晴らしく、一目で気に入った。夢の汽車が世界中を走って、それに乗った私が各地の動物たちと触れ合うお話。動物の絵柄には、いかにもな中国っぽさがあるのだけど、汽車や家屋などの人工物の描写になると一転古き良きアメリカンな感じがほとばしり、この妙なギャップがこれまで触れた他の作家にはないもの。

 6:太平出版社ではなく太平社が正しい。ねむれない王女さまを寝かしたものには、王女さまと結婚できる、というわけで、町はずれに住むとある3兄弟が挑む話。羊飼いの末っ子が、王女さまに羊を追わせて体力的に疲れさせ、遂に眠らせることに成功する。ジタ・ユッカーの絵は、モニカ・レイムグルーバーにちょっと通じるものがあるが、もう少し闇を感じさせる。眠れない王女さまの病んでる目元の表現が見どころ。

 7:7~10は帯付きなのが嬉しい。まんが入門に最適の、昔話まんが。4篇収録中「旅人馬(たびにんうま)」が怖くて良かった。妖女?が家に泊めた旅人を騙して小人や馬に変えて、奴隷的に必要時に働かせるという話。ジョジョ第4部のテレンス・T・ダービーというTVゲームで戦って負けると相手を人形にするキャラクターがいたことを連想させた。

 8:4篇中2篇が気に入った。まず悟っている人でも不意を突かれてしまう瞬間があるのがこの世だよ、という「さとり」。もう一つが「猫岳の猫」で、猫岳は阿蘇にあるというから今の根子岳のことを言っているのかなと。だとすると、学生時代に特に好きだった山が舞台の話に偶然触れることができたわけで感慨深いものがある。話は長生きした猫が化け猫になりに行くのが猫岳で、そこで修行する三毛のもとに、元の飼い主が現れる。元の飼い主が猫たちに騙されて酷い目にあわされる前に、三毛は報恩の心から飼い主を帰らせるといったもの。

 9:3篇中の2篇「おむすびコロリン」と「納豆山姥(なっとうやまんば)」は知っている話だった。後者は「さんまいのおふだ」として知っていた。

 10:最終話の「ウンウンテテテ」がきのこの妖怪譚でめっけもんだった(いつでもきのこ関連作品を探している)。

 11:全5巻のじょうずになろうシリーズの5巻目。このシリーズ、第1巻のおよぐことは、そこそこ見かけるが、その他の巻についてはなかなか見つからない。10歳くらいまでは、直接的に走る練習をするのではなく、跳ぶことの繰り返しのある動きや遊びをしたほうが良いというのは目から鱗だった。

 12~16:Twitterで知り合った方がおすすめしていた作品。森の中で、高校生5人が共同生活する。学校や家庭でのどこか無理した人格で生きている各人が、森の生活で、本音や本心をどんどん出せるようになって、本当の仲間となっていく。抱えているものを吐き出すシーンや弱さを仲間が叱咤するシーンなど、どの巻も一箇所以上は目に涙が浮かぶような名シーンが含まれていた。2巻にゲーテの詩が引用されていてそこもぐっときたのだが、おすすめしてくれた方が確か『ゲーテ格言集』を読んでいたはここにきっかけがあったのではないかと思えて、私もそれを入手して読んでみようと思った次第。"空はどこへ行っても青いということを知るために世界をまわって見る必要はない/自分自身をなくしさえせねばどんな生活を送るもよい。すべてを失ってもいい/自分のあるところのものでいつもあれば。"

 17:藤本蒼の装画ということで収集中の本。この巻を読んでいるあたりから、どうも各話の題名が、当時流行っていた小説や歌や映画あたりのタイトルのもじりになっているような気がしてきた。「再会」の回で、春助のいとこの「与一」と、志麻さんのむすめ「めぐみ」が登場し、以後レギュラー的なキャラクターになる。

 18:18に同じで収集中の本。春助とめぐみは最後はくっつくのだろうか。

 19:同題名で竹本健治が短篇を書いている。竹本健治好きなので、そのつながりで購入してみた。「時じくの香の木の実」の「日影」と、「常世長鳴鳥」の「雪影」。影がつく名前の登場人物は、容姿が醜い。きれいな人物と醜い人物をはっきり描き分けて、物語まで残酷に仕上げてあるからぞっとする。

 20:小池書院から2007年に出た同題の本は持っている(それに付属していた山崎ハコのCDのイラストは、「舞い戻りの女」のラストのコマが使われていた)のだが、今回購入の最初の単行本には、「ジョンとヨーコ」という4話の話も収録されていて、それを読みたくて買った。ジョン・レノンオノ・ヨーコが主人公というわけでもなさそうだ。17歳のジョンと、16歳のヨーコの気ままな旅暮らし(フーテン暮らし)を描いた作品。2話目「とても悲しいフィッシング」では、水俣病のことが描いてある。

 21:読み切りで岡田史子「家出前夜」、藤子不二雄「マイロボット」が収録してあり、特に前者が購入の決め手。1979年の号なのに掲載された「家出前夜」の脱稿は1971年2月と書いてある。「家出前夜」の扉には作者名に幻の作家と冠されていて、もうこの時代にはそんな扱いだったのだなあと思う。作品内容に自宅の秘密の部屋に父親が殺した前妻の死体を隠していたというシーンがあって、最近並行して読んだ『喜劇新思想大系』の隅田川乱一が登場する回に重なるものがあり、そんな偶然が嬉しくなった。青色のインクは裏写りしやすいようで、読みにくかったのは残念。