yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計7590円。

 

a)みつづみ書房にて。→移転後初入店。

1・塚本邦雄『香氣への扉 芳香領へ』ポーラ文化研究所 ¥1500

2・加納一郎/泉靖一/梅棹忠夫/樋口敬二/本多勝一・編『探検と冒険8』朝日新聞社 ¥900

3・マリアンヌ・モネスティエ・作、塚原亮一訳、太田大八・装丁/さし絵『夜明けのハーモニカ』新日本出版社 ¥800

4・高玉宝・作、新島淳良訳、滝平二郎・装丁/さし絵『ま夜中にとりが鳴く』新日本出版社 ¥1000

5・中谷宇吉郎、樋口敬二/池内了・編『中谷宇吉郎集 第三巻』岩波書店 ¥1000

6・伏見康治/柳瀬睦男・編『時間とは何か』中央公論社 ¥500

7・レギーネ・シントラー・作、ヒルデ・ヘイドゥク-フート・絵、野本益世訳『かみさまがおつくりになったせかい』日本基督教団出版局 ¥300

8・フランツ・ブレンターノ、篠田英雄訳『天才・悪』岩波文庫 ¥150

9・松谷みよ子/瀬川拓男/辺見じゅん・再話『日本の民話10 残酷の悲劇』角川文庫 ¥100

10・トーマス・ヘルム、井上一夫訳『宝を探せ』角川文庫 ¥100

 

b)ブックオフ尼崎東難波店にて。→初入店。

11・リチャード・スキャリー・作、奥田継夫訳『せかいいちおいしいバナナ・スープ』ブックローン出版 ¥720

12・レミー・チャーリップ/バートン・サプリー・作、レミー・チャーリップ・絵、つぼいいくみ訳『ママ、ママ、おなかがいたいよ』福音館書店 ¥210

13・ロルフ・クレンツァー・作、ジタ・ユッカー・絵、ウィルヘルム菊栄訳『サンタをのせたクリスマス電車』太平社 ¥110

14・アイスランド民話、フリングル・ヨウハンネスソン・絵、菅原邦城訳『めうしのブーコトラ』ほるぷ出版 ¥200

 

***

 

 伊丹市立美術館での浅野竹二の版画展を観に行き、夕飯まで少し時間があったので、移転してから行けていなかったa)へ。本の量が増えているような気がする。思った以上に買えた。自然科学系の本があるのが嬉しい。その後、南下して尼崎のグリル一平で、ブラボーセットを食べて、その途中に見かけたb)の絵本と児童書の棚だけをチェック。

 1:

 2:

 3:

 4:

 5:

 6:自然選書のうちの一冊。2020/3/13読了。各識者が各々の学問分野・立場から時間について1章分を書き、最後に皆で座談会する構成。"時間はカントのいう先験的なものではなく、経験的に帰納された概念"、"(時間は)経験として、固定して客観化された"……私は時間についてなんとなく先験的なものだと思っていたので、人類があみ出した時間を決めるさまざまな原理を知るにつけ、考えが変わってきた。分野横断的な国際時間研究会の会長渡辺慧氏の幅広い知見に満ちた第1章と、巻末の座談会が面白い。座談会から2つ。TV画面は、"同時刻でない現象が同時に現れ"ている、とは目から鱗。だとすると、相撲とかで同時に土がついたかどうかなど映像判定する際に判定可能な最小時間が問題になってくるだろう。最も笑ったのは、会場入り最遅を指摘された伏見氏が「ぼくのΔtというのは大きいんだな」と言ったところ。

 7:全ての創造主であるかみさまへの感謝と、被造物のなかで唯一人間にだけ課された役割について伝えてくれる本。これを読んでまた、S先生のことを思い出した(前後して、尾崎俊介『S先生のこと』新宿書房という本を借りて読んだ)。

 8:1990年秋のリクエスト復刊版。

 9:

 10:

 11:

 12:2002年に増刷されたときには、レミー・シャーリップ表記に変更されたようだ。原題は『MOTHER MOTHER I FEEL SICK  SEND FOR THE DOCTOR QUICK QUICK QUICK』ということで、邦題からは「おいしゃさん よんで、はやく、はやく、はやく」は省かれている。表紙と見返しの悪夢を思わせるマーブリング模様が不穏だが、影絵絵本ということで納得。まるまる太った子どもの影のなかから、さまざまなものが取り出され、意外なものが次々と出てくるのを楽しむ絵本。取り出されたものが、左側のページにどんどん蓄積されていくのだが、良く見ると、それらのものの置き方がこまごまと変わっていて、母親の白いブーツはそれまで履いていたスリッパと履き替えられていたりする。

 13:クリスマス絵本というよりは、電車絵本色が強くて好み。大人を出し抜く子どもなりの知恵と、度を越してきたときの真っ当な大人の対応力と。そうあって欲しい優しい世界が描かれている。表表紙から裏表紙にかけての絵に、小さな天使は9人ぴったりいるけれど、小さなサンタは37人以上いるような気がする。

 14:訳者名は、すがわらくにしろ、と読む。なんとなく表紙のタイトル文字が、『風の谷のナウシカ』っぽい(が、ナウシカ発表より1年こちらの本の出版の方が先)。やまんばがトロールに、おふだがめうしのしっぽの毛に替わっている「さんまいのおふだ」だった。解説によると、こういう話は「障害物逃走」という昔話の一パターンに分類されるそうだ。使役されるばかりのちびトロルに主体性があれば、むすことブートコラは逃げきれていたかなと思う。