yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計0円。

 

a)why?にて。

1・デーヴィッド・マクフェイル・作/絵、三木卓訳『ぼくのきしゃ』佑学社 ¥0

2・寮美千子・編/訳、篠崎正喜・画『父は空 母は大地 インディアンからの手紙』パロル舎 ¥0

 

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 某温泉へ日帰り湯に行くことにし、ついでに道中のa)へ。好きな出版社の絵本が2冊も入手できた。

 1:この本の裏に、"読んであげるなら4歳から(男の子なら3歳から)"と書いてあって、男の子なら!?!?と驚いた。性別で読み聞かせ年齢を別指定している本は初めて見た。きしゃ好きのマシューという男の子が主人公。自分のおもちゃの汽車で遊ぶのが好きで、ある夜、弟にきしゃの運転をさせてやったところ、スピードの出し過ぎで机上のレイアウトから脱線してしまい、きしゃが床に墜落してしまう(その際、どうやら車輪のネジが緩んだのと、車体に凹みと引っかき傷がついてしまったらしい)。その時の、悲しさや怒り、少し経って弟を慰める寛容なお兄さん的振る舞いだったり、夜遅いのに今すぐに直してしまいたい気持ちや、わがまま言わずに父母の言う通りにベッドに入るマシューのいちいちの気持ちや行動が胸を打つ。後半は、夢の中で機関士となったマシューの、それこそ夢のような体験が綴られる。訳者の言葉で、"アメリカの開拓時代の有名な鉄道機関士ケーシー・ジョーンズ(1863-1900年)の肖像画"が部屋の中に掛けてあることを知ることができた。人物について調べてみると、彼の最期は、列車の衝突事故での自己犠牲による大勢の乗客の命を救ったという壮絶なもので、『塩狩峠』を彷彿させるものであった。

 2:シアトル首長(Chief SeattleまたはChief Sealth)の言葉を編訳した絵本。『Brother Eagle, Sister Sky』という絵本を以前持っていたが、それと内容の差異を比べてみたいところ。本書を読んだところ、「Brother Eagle, Sister Sky」という語が文中に見当たらない気がする。解説を読むと、このテキストはさまざまなバリエーションが存在するようで、オリジナルの言語からの翻訳行為、時間経過、もしかしたらそもそも伝聞的な記録だったりして、変化しているのかもしれない。子どもの頃の朧げな記憶で、いつどこで誰から教えてもらったのだったかさっぱり思い出せないのだが、地面をお金で買うということを大人がしていることを初めて知ったとき、そんなことできるの?といったものすごい違和を感じたことがあって、その感覚をこのシアトル首長もしくはネイティブアメリカンの人々は、白い人たちに先祖代々の土地を退くように持ちかけられたときまで、ずっと抱き続けていたということ。私は大人になって、違和感を感じなくなっていたが、やっぱりこれは感覚の麻痺で、本書のようなテキストに触れると、全く目を覚まさせられる思いがする。

今日買った本

■今日買った本。計220円。

 

a)ushiwaka書店にて。

1・『週刊ダイヤモンド 2021/8/7・14合併特大号』ダイヤモンド社 ¥780

 

b)ブックオフ阿南店にて。

2・倉橋由美子『わたしのなかのかれへ(下)』講談社文庫 ¥110

3・東雅夫・編『少女怪談』学研M文庫 ¥110

 

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 一日ほとんど家にいて何だか虚しい日になりそうだと思い、夕方から少し出かけて、a)で注文していた週刊誌を回収し、b)にも寄ってみた。b)では、お盆期間ということで、本全品20%オフセールをしているのはしているのだが、スマホ用のブックオフアプリを入れていてその会員番号のバーコードを提示しないと割引の恩恵を受けられないとのこと。今回は、割引なしで購入。本の他に、ナンニ・モレッティ監督の『息子の部屋』というDVDを¥110で購入した。

 1:読書猿氏が厳選した『大人のためのBESTマンガ 人間を理解し、人間らしく生きるための36冊』という付録が目当てで購入。全1巻で完結のマンガで気になるものから、手始めに取り寄せて読んでみようかと。

 2:上巻は未入手。この下巻は1966年から1969年の4年間分を収めたエッセイ集。

 3:大槻ケンヂ森村誠一村田基高橋克彦岡本綺堂石原慎太郎生島治郎松浦寿輝山尾悠子大原まり子小池真理子による少女をテーマにした怪談集。

今日買った本

■今日買った本。計2199円。

 

a)ブックオフ徳島川内店にて。

1・井上ひさし『井上ひさし笑劇全集(上)』講談社文庫 ¥110

2・新田次郎『つぶやき岩の秘密』新潮社 ¥210

3・伊藤智機・作、森田信吾・画『栄光なき天才たち 3』集英社 ¥110

4・伊藤智機・作、森田信吾・画『栄光なき天才たち 4』集英社 ¥110

5・森田信吾『栄光なき天才たち 5』集英社 ¥110

6・伊藤智機・作、森田信吾・画『栄光なき天才たち 6』集英社 ¥110

7・伊藤智機・作、森田信吾・画『栄光なき天才たち 8』集英社 ¥110

8・森田信吾『栄光なき天才たち 9』集英社 ¥110

9・アリス・プロベンセン/マーティン・プロベンセン・作/絵、乾侑美子訳『動物げきじょう 21幕』童話館出版 ¥370

10・中村妙子・文、チェレスティーノ・ピアッティ・絵『きよしこのよる』日本基督教団出版局 ¥220

11・さねとうあきら・文、井上洋介・絵『きばのあるヒツジ』サンリード ¥209

12・田中角栄『自伝 わたくしの少年時代』講談社 ¥110

13・アネット・チゾン/タラス・テイラー・作、ふしみみさを訳『バーバパパのコミックえほん1 バーバママ火山へいく』講談社 ¥62

14・アネット・チゾン/タラス・テイラー・作、ふしみみさを訳『バーバパパのコミックえほん2 バーバピカリと小さくなる薬』講談社 ¥62

15・アネット・チゾン/タラス・テイラー・作、ふしみみさを訳『バーバパパのコミックえほん3 バーバパパとまぼろしのピラミッド』講談社 ¥62

16・アネット・チゾン/タラス・テイラー・作、ふしみみさを訳『バーバパパのコミックえほん4 バーバブラボーは名探偵』講談社 ¥62

17・アネット・チゾン/タラス・テイラー・作、ふしみみさを訳『バーバパパのコミックえほん6 バーバパパと恐竜』講談社 ¥62

 

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 散髪に行った帰りに、何となくa)へ寄り道してみたところ、相当久しぶりだったからか、私的な掘り出し物がたくさん見つかった。上記以外にも、次のLPやEPを購入。Manhattan Transfer『アメリカン・ポップ』ワーナー・パイオニア株式会社、高中正義『虹伝説』キティレコード、中小企業楽団バラクーダー『日本全国酒飲み音頭』キャニオン・レコード。『虹伝説』は同題の絵本をテーマに作曲した作品らしく、聴くのが楽しみ。ただし、自宅には視聴環境がないので、いつ聴けるのか……。

 1:253ページの文庫本に37編の笑劇を収める。

 2:新潮少年文庫6、函入。文庫で読んだことがあるものの、単行本は珍しいように思ってつい購入。司修・插画、となっている。文庫本にも、插画は収録されていただろうか。巻末の新潮少年文庫のリストを見たところ、最終的には全10巻になったようだが、ここには6巻まで作品名と著者のリストがある。第3巻の吉村昭『めっちゃ医者伝』というのが、気になって軽く調べたところ、『雪の花』と改題・改稿されて新潮文庫で読めるようだ。天然痘と戦った医者の話だそうで、COVID-19の世界となった今、タイムリーな読み物かもしれない。

 3:鈴木商店、東大野球部、リッチー・バレンス、ヘンリー・グエン・ジェフリーズ・モーズリー、ロバート・ファルコン・スコット、を採り上げている。リッチー・バレンスは17歳で夭逝したロックンローラー鈴木商店は、今はなき総合商社。モーズリー原子番号の意義を確立した科学者。

 4:北里柴三郎、山極勝三郎、野口英世、プレストン・トーマス・タッカー。タッカーの作ったタッカー・トーペッドという車は、今は世界に数台しか残らない名車だという。山極氏は、人工的にうさぎにガンを発生させた科学者なのだが、珍しい姓なのでもしやと思ったらその通り、山極寿一氏は遠縁にあたるようだ。北里柴三郎野口英世の各物語は、ちょうどCOVID-19にあえぐ世界で読むのにタイムリーだった。野口英世は、細菌学者で、ウイルス研究の始まりの頃合いに病に倒れたのだなあ。このシリーズはカバー袖で他の漫画家なり作家が推薦文を寄せているのだが、この巻は荒木飛呂彦の推薦文が拝める。

 5:アベベ・ビキラ、円谷幸吉。1960年のローマオリンピックで裸足でマラソン1位を獲得したアベベ。1964年の東京オリンピックでも優勝。円谷(つぶらや、ではなく、つむらやが正しい)は、東京オリンピック3位。両者が似ているところは、アベベは軍人で、円谷は陸上自衛官、という点。円谷は、東京オリンピック後に結婚の予定があったのだが、トレーニング第一にせよという教官(コーチ)らの反対にあい、破談となり、そのことがおそらく大きな原因となって、自殺する。今回入手した『栄光なき天才たち』のなかで、最も壮絶な死に方をした人物と思う。国内トップのスポーツマンは、一個人としてのスポーツマンではいられない面があるのだろう。国家を負わせるオリンピックやサッカーなどのワールドカップのありかたに、もう随分と違和感を感じ続けているが、その感をまた強くした。p.153にある「スパイクされ」というのは、「(シューズの)スパイクで負傷させられ」という意味らしく、「スパイクする」という言い方があることを知った。

 6:理化学研究所平賀譲、立松和博。理研篇には、寺田寅彦中谷宇吉郎も登場。平賀譲は、戦艦大和の設計者で、東大総長(東大大学の学長のこと)在任中に亡くなっている。戦後最大最強の記者、との冠された立松和博は、読売新聞の記者。この篇の、最後のコマにある、「風雲児の生きる混乱期は終わり−−管理されたものだけが生きのびる時代が始まっていたのである」が、現在の新聞やTVなどのマスメディアが政権に対して追従的であることを思えば、意味深長である。風雲児とは、混乱期にこそ真価を発揮する男、と冒頭に説明がある。

 7:コンスタンチン・エドアルドビッチ・ツィオルコフスキー、ロバート・ハッチングス・ゴダード、ヘルマン・オーベルト、V2号、アポロ。「宇宙を夢みた男たち」の巻。純粋な科学者の夢であったロケット開発は、軍事目的として、爆弾や核を搭載したミサイル開発に向かわせられていく。オーベルトを含めて設立された世界初の宇宙旅行協会に、「メトロポリス」の映画監督フリッツ・ラングが、次回作「月世界の女」で使える映像欲しさに出資していたらしく、そんな事実があったとはと「メトロポリス」をかつてある上映会で大スクリーンで見たことを思い出し感慨深いものがあった。V2号は、ドイツ製のミサイルで大陸間弾道ミサイルICBM)の元祖。巡航ミサイルV1号と共に、ロンドンの都市を襲った。V1号は原理的に戦闘機並みの速度だったので、73%はイギリス空軍によって撃墜されていたというから、それはそれで撃墜能力の高さに驚かされる。オーベルトを師とするフォン・ブラウンのロケットを戦争をも利用して何が何でも開発して宇宙に飛ばす野心が、アポロ計画で遂に実現される。この一巻は、放心状態になるような読後感を味わった。

 8:スウェン・ヘディン、澤村栄治。ヘディンや、スコットなど探検家が採り上げられていたのが、この漫画を端本だけども買った大きな理由。未入手の巻に、他にも探検家がいるだろうか。

 9:長短篇、詩やちょっとした笑い話風なものなど、よりどりみどりな動物譚を21篇収録。作者紹介のところで、マーティン・プロペンセンは、1938年、ウォルト・ディズニー・スタジオで働き始める、と書いてある。なるほど、漫画やアニメチックな絵で展開する物語が豊富にあるのは、そのためか、なんて思わせる。本作は1952年に夫妻で初めて製作した絵本だそう。

 10:改訂新版の再版。どこか畦地梅太郎っぽい、力強い太線が特徴が好きなセレスティーノ・ピアッティの絵の、キリスト生誕を描くクリスマス絵本。ヨセフが登場するシーンの、石畳や石造りの家の外壁の描き方が特に好み。人物や一部のアイテムのみ太い黒線の輪郭線でぐいぐい浮かび上がらせた背景に、幻想的でな石、石、石。この石の描き方は、ちょっとめまいがするような迫力がある。もう一つ、表紙にもなっている絵もさすがに良くて、青色のバリエーションの豊かさと、ぼてぼてとした遠近法的な構図が、静けさと清さをよく滲ませて味わい深いものになっている。

 11:虎の威を借る狐のようなヒツジの話。牙は武器の一例で、使いこなしているうちに、羊は暴力を有効な手段と学習してしまう。最後は、同様の学習をしてきたカモシカの一群との衝突で終わる。殲滅戦になったのではないかと思わせる恐ろしい話。

 12:函入というのが豪華な児童向けの自伝で、末尾をちらっと読んだところ、55歳で執筆された作品のようだ。柳瀬茂・絵、となっている。写真も多数。

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今日買った本

■今日買った本。計1579円。

 

a)dmm通販にて。→初利用。

1・佐久間薫『カバーいらないですよね』双葉社 ¥850

2・小坂俊史『モノローグ書店街』竹書房 ¥729

 

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 期間限定のポイントが付与されるという情報を得て、a)のサイトを見にいくと確かにその通りになっていた。これはチャンスと思い、少し前に気になってメモしていた本屋さん漫画2作品を買うことにした。注文は2日前くらいだったか。商品受け取りは今日で、対応が早いなと思った。

 1:新人書店員の女性が主人公の本屋の現場を舞台にした漫画。気軽に読める感じは良いが、再読はそれほどしそうにない。尻切れとんぼなので、続巻が出るだろう。

 2:めちゃくちゃ気に入った4コマや8コマのコマ漫画。登場人物名などの固有名詞のもじりに仕掛けが多くて、全部解読してみようと思ったけれど、いくつかわからないものがある。喫茶店で読んでいたので、どんなもじりかを紙ナプキンに書き付けていったのだけど、この時間がとにかく楽しかった。読了した本に、その紙ナプキンを挟んでおいた。p14. 目 角造、p.15. 陰森 夕月、p48. 重岡 宗太郎、p48. 上岡 直美、p73. 安井 るい、p73. 矢方 友郎、p73. 八尾 カドマ、がどんなもじりになっているのか、特に何かを狙ってはいないのか、判らない名前。twitterで作者のアカウント見にいったら、名前マニアみたいで、似たものを感じる。

今日買った本

■今日買った本。計32648円。

 

a)楽天ブックスにて。

1・竹本健治『闇に用いる力学 豪華特装版』光文社 ¥32648

 

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 光文社の特設サイトを見て知って以来、待望の新刊が届いた。注文したのは約2ヶ月前。セット買いとしてではあるが、過去最高額の本の買い物。

 1:赤気篇、黄禍篇、青嵐篇の三部作がそれぞれ1冊ずつ、および、特別小冊子、を含めた、梱包箱も含めて特装版。さらに、電子書籍版もダウンロードでき、また、オンライン・イベント参加権限までを含めたこの価格。ネタバレありのオンラインイベントは、2021/9/25に開催なので、2ヶ月近くの余裕のある中でこの三部作を読了しておかないといけないのだが、こういう締め切りの力が読破に少なからず役立った。

今日買った本

■今日買った本。計1978円。

 

a)ヤフオクにて。

1・水上悦乃・染、宮地敏子・詩『かぜのこ』かど創房 ¥240 kanro書房
2・水上悦乃・染、宮地敏子・詩『はなともだち』かど創房 ¥240 kanro書房
3・大川悦生・文、赤羽末吉・絵『きんいろのきつね』ポプラ社 ¥240 kanro書房
4・大川悦生・文、井出文蔵・絵『やまなしもぎ』メイト保育事業部 ¥240 kanro書房

 

b)ブックオフonlineにて。

5・エム・ナマエ・作、太田大八・絵『ナクーラ伝説の森』教育画劇 ¥484

6・わたべ淳『遺跡の人』双葉社 ¥534

 

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 先日a)で落札した商品が本日届いた。1~4は、いずれも甘露書房のアカウントからの購入で、2度目である。b)は、実際には7/30に届いたもの。

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 3:

 4:

 5:奥付ページを見ると、エム・ナマエさんは、1986年に(38歳かな)完全失明したらしい。私は、氏を文章作家というよりもイラストレーターとして認知していたから、そのことを知って驚いた。絵を描き始めるきっかけは、30歳年上の太田大八氏の勧めらしく、エム・ナマエ氏が失明したのちにその二人のコンビで、制作された童話ということで、感じるものがある。物語は、物質的幸せを追い求める人々に自然(超自然?)がしっぺ返しを食らわせるというもの。反省した人々は、真に豊かな国をつくって、幸せ暮らしたとしておしまいになるが、現実もそうあって欲しいという作者の願いをひしと感じる。預言者イムラルトスとかナクーラといった造語の語源なりがあるならば知りたいところ。ちょっと調べてみたところ、ナクーラはレバノンの南端の町の名前と同じということがわかった。レバノンは国旗にもあるレバノン杉で有名なので、森も豊富にあるのかな。ナクーラ伝説のような森にまつわる伝説も少なからずありそう。

 6:遺跡発掘のアルバイトをする、漫画一本で暮らせていない漫画家の話。というか、その当時の漫画に打ち込めないでいることやプライベートに関しての悩みや苦しさを自伝的に記録した私的漫画という感じ。遺跡発掘アルバイトに集まる人々の背景がさまざまなところ、移住者や農業系の渡り鳥のような季節労働者たちと似たようなものを感じた。遺跡発掘に付随するロマン的で博打的な魅力が、一風変わった人々を呼び寄せるのだろうか。

今日買った本

■今日買った本。計2029円。

 

a)ヤフオクにて。

1・谷川俊太郎、長新太/山口はるみ/大橋歩・絵、和田誠・構成『由利の歌』すばる書房 ¥1109

 

b)マヤルカ古書店通販にて。

2・佐藤ジュンコ『栗尾根マロン彦のたらちねロマン飛行』ボタン ¥920
3・なかむらあきこ『COVID-19後の社会とフェミニズムを考えるZINE vol.4』 ¥0

 

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 a)で落札、b)で注文していた本が、それぞれ届いた。b)での買い物はPayPalの¥1000分のクーポンを使った。PayPalはこれまでに4度¥1000分のクーポンを発行してくれたのだが、1~3度目までのクーポンは、もたもたしているうちに使用期限が過ぎていたり、利用者が多過ぎてクーポン有効期限が早期終了してしまったり、アカウント上のエラーで無効になったりと、何かと問題があって利用できずにいた。4度目の正直で使用できて、ちょっとした感激があった。

 1:1977年発行。帯に"愛・の・詩・画・集"とある。「生きるうた」「由利の歌」「気違い女の唄」という詩に、それぞれ長新太山口はるみ大橋歩が順にイラストを描く。最長の「由利の歌」は、一月から十二月までの12篇から成る。山口はるみの絵は、宇野亜喜良っぽさがあって、簡単にプロフィールをWeb検索して調べたら、同時代のイラストレーターのようで、どこか納得した。「生きるうた」に、他人の夢の話を聞くつまらなさが詠まれていて、埴谷雄高もどこかでそんなことを書いていたが、共感するところ。扉の一篇が一番良かった。"空に憧れるものが/ひとつもなくなったとき/私に初めて一人のひとが帰ってくる/街に欲しいものがひとつもなくなったとき/私は初めて一人のひとを愛せるのだ"

 2:価格が定価と異なるのはクーポンやら送料やらが加味されているため。栗尾根マロン彦なる栗みたいな形の頭をした少年の、一コマイラスト集。五十音や、アルファベットのかるた風になっているものと、その絵の題がしりとりのように連なっているものとで、だいたい100枚の絵が拝める。帯の色が複数あって、入手した個体の帯は黄色。

 3:vol.3まで入手済の、b)の店主発行のZINE。このvol.4は、2021年1月発行。届いたその日の夜中に読了。読むと公憤を覚え、現日本社会に対して負けん気を起こすZINE。

今日買った本

■今日買った本。計0円。

 

a)余白文庫にて。

1・岡野薫子『ボクはのら犬』講談社文庫 ¥0

2・飯田中央農協広報課・文、熊谷元一・絵『ふるさと見直す絵本 7 いろり 農家のくらし1』農山漁村文化協会 ¥0

 

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 10ヶ月ほど前に発見した、持ち込んだ本と同冊数を持ち帰ることのできるa)へ。今回、ようやく本を2冊持って行くことができ、無事2冊を無料で頂戴した(だから正確には"買った本"ではない)。それぞれ探していた本なので、状態はそこそこだが嬉しい収穫。また、複数冊不要な本を持って再訪したいと考えている。

 1:カバー装画およびカットが東君平さんということで探していた本。のら犬のクロが主人公の児童文学。

 2:1986年の改装版。どうやら2000年には新装版が出たようで、そちらの場合、著者が、みなみ信州農業協同組合・文/企画編集、となっているようだ。既に入手済の、シリーズ第8巻は、新装版だったようで、揃っても背が美しくないことになりそう。

今日買った本

■今日買った本。計6858円。

 

a)ヤフオクにて。

1・福島誠一・著、大野隆司・画『野草を食べてサバイバル』くるみ書房 ¥450
2,3・C.R.マチューリン、富山太佳夫訳『世界幻想文学大系 放浪者メルモス(上・下)』国書刊行会 各¥1100
4,5・アルジャナン・ブラックウッド、高橋邦彦訳『妖精郷の囚れ人(上・下)』月刊ペン社 各¥1000
6・今野裕一 『ペヨトル興亡史 ボクが出版をやめたわけ』冬弓舎 ¥1100
7・川崎ゆきお『猟奇王』プレイガイドジャーナル社 ¥500

8・川崎ゆきお『天地無用』プレイガイドジャーナル社 ¥608 

 

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 ヤフオクで落札した商品が本日届いた。いずれも甘露書房のアカウントからの初めての購入である。一度実店舗へ行ってみたいものだ。相当の冊数の買える本があるはずだ。

 1:限定250部 木版画4葉入

 2,3:

 4,5:妖精文庫

 6:

 7:乱歩的世界の再興というか、現実化を画策する猟奇王を名乗る(自認する?)男が主人公。雰囲気ありありだが、ずっこけてばかりのギャグ漫画といった感じ。川崎氏には他作品にも猟奇の文字がよく見られるが、大体こんな作風なのかな。p.99に小松左京の小説の題名である"日本アパッチ族"の簡単な解説があるのでここに書き写す。"終戦直後の話でここ杉山町にあったアジア最大の軍事工場跡におびただしい鉄が埋め込まれていた。それに目をつけたのがアパッチ族大阪城北東直下にて大重量なるをモノとセズ神風の如く盗み走った盗み走ったツワモノどもをそういった。"、アパッチとは要はくず鉄泥棒のことを指す様だ。

 8:

今日買った本

■今日買った本。計1300円。

 

a)ブックオフ国府店にて。

1・藤子・F・不二雄『藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1』小学館 ¥980

2・船戸与一・作、柳澤一明・画『山猫の夏』集英社 ¥100

3・加古里子・作/絵『だるまちゃんとうさぎちゃん』福音館書店 ¥220

 

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 何の用事だったか、どこかに出かけたついでにa)へ寄った。同行者に絶えず邪魔されながら棚を検分していくのはしんどい。終いには1冊買わされてしまった。

 1:同行者にねだられて買った本。さすが全集だけあって、掲載雑誌別の第一話がいくつか載っている。それぞれ少しずつ違いがあり、そういう発見はあるのだが、そこまでドラえもんマニアでもなくそうなりたい欲求もない私には、ちょっと贅沢な買い物だった。

 2:原作の長編は読むことはなかろうと思っていたところに、見かけたことのない漫画化された全1巻本が目に留まったので購入。この漫画家は『猛き箱舟』も漫画化しているようで、そちらも入手したいところ。ヒロインのカロリーナの扱いが酷くて、やっぱりどこか予想した通り、この時代のハードボイルドは今の私の感覚では創作だからといって気楽に楽しめなくなっている。

 3:以前入手していたのだが、放出してしまったので、また購入。

今日買った本

■今日買った本。計80円。

 

a)ヤフオクにて。

1・東君平『おめめはどーこ』瑞雲舎 ¥80 てらす

2・『モノランモノランかくれんぼ』講談社 ¥0 てらす

 

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 a)で注文していた本が本日届いた。就労支援団体が出品していた商品。

 1:瑞雲舎から復刊したくんぺいあかちゃんえほんは3冊あるが、これで3冊とも揃った。あかちゃんに読み聞かせながら、遊べる本。おめめはどーこ、と言いながら、目を指差して、これだね、と確認しながら遊ぶ。

 2:NHKで放送していた人形のキャラクターのボール紙の絵本。1とセットで出品されていたので、入手してしまったが、これは不要なので廃品回収に即回す。

今日買った本

■今日買った本。計1485円。

 

a)ブックオフonlineにて。

1・佐藤義美・作、北田卓史・絵『ちいさいちいさいひこうき』チャイルド本社 ¥360

2・ニコラ・デイビス・文、エミリー・サットン・絵、越智典子訳、出川洋介・監修『ちいさなちいさな めにみえないびせいぶつのせかい』ゴブリン書房 ¥180

3・ジョン・グレイ、大島渚訳『ベスト・パートナーになるために』三笠書房知的生きかた文庫 ¥180

4・水木しげる『水木しげる貸本怪奇サスペンス 墓をほる男』太田出版 ¥180

5・吉田秋生『夢の園-カリフォルニア物語番外編-』小学館PFC ¥180

6・山川直人『夜の太鼓』KADOKAWA ¥180

7・吉本浩二『淋しいのはアンタだけじゃない 1』小学館 ¥225

 

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 先日a)へ注文していた本が本日届いた。

 1:「いぬのおまわりさん」の歌詞の作者である佐藤義美の童話に、のりもの絵本の絵を多く描いていることで知られる北田卓史が絵をつけたもの。おもちゃの飛行機に乗ると、主人公の男の子の体が自然と小さくなって、乗れてしまった。それで、蜜蜂くらいの大きさになって空中散歩を楽しむお話。つくしの林を飛んで抜けていくシーンの、つくしとすぎなの描きぶりが良かった。

 2:微生物の入門絵的絵本。微生物のことを小学校だか中学校の理科の時間に勉強するけれど、姿・形や、体の作りなんかばかり習った気がする。本書では微生物が例えば、山をすり減らしたり(風化だけでなく微生物の分泌物によって岩石を溶解させたり、岩石を食べたりする)、崖を作り上げたり(微生物の死骸が石灰岩となったのちに隆起して、雨で溶解して、崖ができるなど)、といったことにまで関係している話なんか習ってこなかったように思う。小さいところから、こんな壮大なところまで一息に知ることができる。やっぱり、まずこういう本が入門にもってこいだなと思う。

 3:諸事情により、この本で自分の態度を是正しようと思って購入。

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 7:難聴者が出てくる漫画だとどこかで聞き知って、気になっていた漫画。収集を開始。

今日買った本

■今日買った本。計7020円。

 

a)ミニマム書店。→初入店狙うも、店舗位置確認できず。 

 

b)本屋ルヌガンガにて。→初入店。

1・寺田寅彦・中谷宇吉郎、山本善行・撰『どんぐり』灯光舎 ¥1650

2・江口宏志『ぼくは蒸留家になることにした』世界文化社 ¥1760

3・湯川秀樹・梅棹忠夫『人間にとって科学とはなにか』中公クラシックス ¥1760

 

c)YOMSにて。→初入店。

4・おのきがく・えと文『さよならチフロ』こぐま社 ¥1000

5・きむやんき・再話、呉炳学・画『トケビにかったバウイ』福音館書店 ¥250

6・田川律・文、勝山泰佑・写真『おじいさんおばあさん』ほるぷ出版 ¥600

 

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 BIBLIOという施設内にa)という古本販売スペースができたとの情報を得て、居ても立ってもいられず、高松へ日帰りで行ってきた。ところが、休業日なのか、店舗を見つけられず、がっくり肩を落とす。その代わり、b)とc)への初入店を果たした。b)は、新刊書店。子連れで行くと、子どもをおもちゃコーナーに誘導してくれて、ゆっくり棚を見ることができた。このような差配を本屋でうけるのは初めてで感動した。そんなこともあり、¥5000くらい購入。SNSで見て気になっていたような本がありこちの棚に挿さっているので、あれもこれも欲しくなる。すぐそばのc)は移転前にも行ったことがなかったので、ようやく行けた古本屋。海の見える一箱古本市などで高松に行った際に、寄りたいなと思っていたのだけど、イベント中は店売りをしていなかったりして、なかなか行けずにいたのだった。絵本の中から何とか気になる作品を買うことができた。

 1:

 2:

 3:2021/8/20読了。表題の対話は、中公新書で出ていたものらしい。これに増補として、「現代を生きること 古都に住みついて」「科学の世界と非科学の世界」「科学と文化」を読める。2点、特に印象的な箇所を記録しておく。1つ目、p.199の人間ぎらいということ。湯川・梅棹両氏は人間ぎらいでシャイ、つまりインヒューマン(非人間的)と言っている。梅棹は、ただそれでも普通の社会生活を何とか営んでいけているのは、マナーあるいはカルチュア(文化)のおかげだと言っている。両者ともインヒューマンで、非政治的である、政治的なことに無感動であるとも言っている。それで梅棹は、「もし政治に対して何か発言せよといわれれば、わたしのようなインヒューマンな者でも、どこかで生きさせてくれということだけなんですがね」と。国内の政治が腐敗して、俗な感情にばかり支配されている昨今の自分と重ね合わせて、すごくよくわかる感覚。2つ目、p.262あたりからの文化は蓄積するという話。文化としての科学の発達は、科学の喜びを奪う面があり、既知の情報が多過ぎて、発見の喜びを奪っている。梅棹の発言「今までの一切の蓄積を忘れて、これはおれが発見したと思ってもかまへんやないですか」だが、在野、アマチュアが例えばユーチューブやSNSで個人としての極めた特技や知識で注目を浴び、そのことが収入に繋がったりして生きていける人が生まれていることは、現代の喜ばしいことかもしれない。今までの蓄積を"パァー"にして、例えばニュートンの法則をまた発見する人類を想像するなど、全く愉快な想像だ。

 4:チフロという名の少年が主人公。チフロには両親がいないのか、ひとりぼっちで浜辺で砂の家を作って遊んでいる。そこにやってきたおじいさんとの交流が始まる。偶然が重なって、チフロは白い物が空を飛べるのだと理解する。それで、黒いこうもりがさをうどん粉で白くして、空を飛ぶ。このあたり、チフロの想像なのか作品の中の現実なのか曖昧だが、子どもが読んだら、そのような疑問を感じることなく、想像の世界でぐんぐんと本当のこととして遊べるのだろう。おしまいも、チフロは死んだのか消えたのか、それとも……という風に、どうも切ない結末に私などは想像が働いてしまうのだけど。どうだろう、子どもは不思議なおわりかたは不思議なままに素直に納得するのだろうか。読み聞かせたら「ふしぎなはなしだった」とのコメントが返ってきた。

 5:月刊予約絵本《こどものとも》225号のペラペラ版。朝鮮民話。画のかたは、おー・びょんはく、と読む。力も強いが賢さも持ち合わせた少年バウイが、トケビ(トッケビ)に相撲を持ちかけられる。バウイがトケビの顔を見上げるとトケビは大きくなり、トケビの足を見るとトケビは小さくなるので、足を見続けてトケビを消し去った。その後、また、トケビがバウイを脅しにくるが、トケビが機転を利かせて、"まんじゅうこわい"風に、"おかねがこわい"といってトケビにお金を持って来させ、負けたふりして逆にお金持ちになるという話。怖いと思えば怖くなり、怖くないと思えば怖くなくなる、など、子どもが自分の想像で恐怖を膨らましてしまうときに実際的な対処方法としても役立ちそうな話。子どもがネガティブな感情に支配されてしまいそうなときに、この手を使って安心させてあげよう。

 6:ほるぷノンフィクション絵本の一冊。

今日買った本

■今日買った本。計1200円。

 

a)トンガ坂文庫通販にて。

1・大阿久佳乃『パンの耳 vol.3』 ¥650

2・渡辺有一・さく『はしれ、きたかぜ号』童心社 ¥550

 

b)某所にて。

3・谷川俊太郎・文、和田誠・絵『けんはへっちゃら』あかね書房 ¥0

4・五味太郎・作/絵『くじらだ!』岩崎書店 ¥0

5・五味太郎・作/絵『きみはしっている』岩崎書店 ¥0

6・森山京・作、小沢良吉・絵『クマコフさん、もういちど』教育画劇 ¥0

 

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 a)は、本日届いたもの。b)は翌日に某所で譲り受けた本たちで、これら3~6の本はもともとは除籍本であり、ビニルカバーや押印を削り取った跡があるなど、状態は悪いが廃棄されるには忍びなく、譲り受けたわけだった。

 1:

 2:1985年の第8回絵本にっぽん賞受賞作(大賞ではない)。

 3:小学生かな、主人公のけんちゃんが、わらしべ長者的に無理やりだったり偶然だったり意図的だったりに物々交換をしていきながら、物語がぽんぽんと進んでいく。物語と関係のなく遊んでいる文章もあって、そんなところも、読み手にウケるポイントと思う。もうどのページも和田誠氏の絵(絵そのものや配置や色使い、一冊の本にわたる雰囲気の一貫性など)が文句なしに素晴らしく、一人で快哉を叫びたくなる。ぜひともこの谷川俊太郎氏とのコンビでの一人の男の子や女の子を主人公にしたシリーズの残りの作品を入手したいものだ。

 4:全く驚いたことに、6年ほど前に入手済かつ入手後2ヶ月ほどして放出済みの絵本だった。ミステリ的な要素と、群盲象を評す的な風刺的な味わいを感じさせて、素晴らしい絵本だと思う。平面暮らしの人間たちには、渡り鳥の目を持つのは難しい。

 5:4と同じで、ただ少し手法は別の、ミステリ的な要素を含むところがとても気に入っている作品。私のなかで、中山千夏の『どんなかんじかなあ』という絵本作品と、今のところ2大ミステリ絵本だと位置付けている。4は初版1978年で、これは初版1979年ということで、この時期の五味太郎作品は、ミステリ的な趣向に凝っていたのかも。発表時期に着目しながら、絵本作家を追いかけてみても面白そうだ。

 6:サーカスで活躍していた老いた熊のクマコフさん。引退して森で静かに住んでいたのだが、こっそり玉乗りの練習をしていたところを他所の子ぐまのククシに見られてから、2人は仲良くなる。ある日、かつて所属していたサーカスの団長がやってきて、サーカスの(一時的な)危機をクマコフさんに登場してもらうことで救ってもらいたいと言われ、期待以上に舞台で応えるという話。一芸を成した人が引退して独居しているとして、それぞれどんな風に暮らしているのかな、なんてことを想像させられる。

今日買った本

■今日買った本。計1600円。

 

a)why?にて。

1・小堀正路『オリーブの山から イエスの生涯 小堀正路切り絵集』いのちのことば社 ¥0

 

b)ブックオフonlineにて。

2・鈴木清子・作、小沢良吉・絵『こおろぎとおばあさん』佼成出版社 ¥400

3,4・こうの史代『さんさん録 全2巻』双葉社 各¥200

5・宮沢賢治『日本の文学 36 ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』金の星社 ¥350

6・新井英樹『宮本から君へ 5』講談社 ¥250

7・おおひなたごう『目玉焼きの黄身いつつぶす? 6』エンターブレイン ¥200

8・加藤信吉『惑星スタコラ 1』講談社 ¥0

 

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 GWの最終日に、昨日行ったイベント会場へ行くついでにa)へ寄り道。イベント会場へは、徴収されなかった金額を納めに行った。こういうことはスーパー正直に対応しておく方が、気分が良い。b)は5/7に届いたもの。

 1:作者は、こぼりまさみち、と読む。

 2:奥付ページにマジックペンで"三戸"と記名?があった。おばあさんの姿が絵に出てこない! 日本的な美学を感じさせる小沢良吉氏の絵と、その手法である。表紙と裏表紙は、千代紙のような細かな草木の刺繍(の写真)で覆われたいて、凛とした一冊となっている。

 3,4:奥さんが亡くなり独り身になった男が、息子一家の家に同居することになる。さんさん録とは、亡くなった奥さんの家事やら何やらの日記であり備忘録で、これをバイブル?にして、男は、専業主夫として暮らす。畳の部屋に使い終わったお茶っ葉を撒いてから、掃き掃除をするという家事のやり方が出てくる。私はそれを知らなかったが、そこそこ知られた生活の知恵らしく、子どもの通う幼稚園でも同じ様にしていたことに気づいた。登場人物が、さまざまな感情を抱きつつも、口から出てくる言葉は、実に選ばれていて、相手のいる場面での人間の振る舞いをしっかり描いているのには、毎度感心する。言葉以外のもの、つまり間合いや、動作、モノなど、目を走らせて絵で読む娯しみを堪能した。

 5:表題作のへんてこりんな題名が気になって読んでみたく思っていたもの。

 6:収集中の漫画。これで全12巻が揃った。

 7:収集中の漫画。

 8:収集中の漫画。