【ポセイドン変幻】赤江瀑 集英社文庫 ★★★★ 2010.2.11
今回の短篇集は特別強烈なエロスが匂う一冊だった。
京都、筑豊やなど、自分に少しばかり縁のある土地を舞台としたものが多かったので、その度に湧く作品への親しみを楽しんだが、よく考えてみると、単純には歳をとるほど色んな土地に縁ができるだろうから、このような楽しみは今後益々得られやすくなっていくだろう。ありがたい話。
石灯籠の職工の話など、NHKの「美の壺」なんかでありそうな、普段なかなか知れない世界の知識を得ることができるところ、相変わらずだ。