yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計3574円。

 

a)えんぱーくクリスマス2016ヒトハコ古本市にて。→初会場入り。

1・山極寿一、阿部知暁・絵『ゴリラが胸をたたくわけ』福音館書店 ¥100

2・君島久子、丸木俊・絵『ふえをふく岩』ポプラ社 ¥100

3・大塚勇三・再話、秋野亥左牟・画『ネパール民話 プンク・マインチャ』福音館書店 ¥100

4・小口明、二木六徳・絵『そしえて民話絵本 にじいろのマガタマ』そしえて ¥100

5~10・舟崎克彦、赤羽末吉・絵『日本の神話 全六巻』あかね書房 各¥100*6 bababahchan

11・ゲルダ・マリー・シャイドル、アントニー・ボラチンスキー・絵、神品友子訳『お月さまのかお』ほるぷ出版 ¥500 読み聞かせサークル

12・●『OFF SEASON ISSUE NO.03』 ¥100 mountain book ca

 

b)ブックオフ塩尻店にて。

13・加古里子『あかですよあおですよ』福音館書店 ¥200

14・赤塚不二夫『名人』曙文庫 ¥108

15・倉金章介『あんみつ姫 全一冊』サラ文庫 ¥108

16・倉金章介『てんてん娘 全一冊』サラ文庫 ¥108

 

c)大福屋にて。→初入店。

17・谷川晃一・作/絵『おんどりボルケ』福音館書店 ¥250 kamaneko

18・和田誠・文/絵『ポケットに砂と雪』フェリシモ出版 ¥400 kamaneko

19・横山隆一『隆一コーナー』六興出版 ¥300 amenomi

 

d)北島書店にて。→店舗営業しておらず。

 

e)スワロー亭にて。→初入店。

20・田河水泡『少年漫画詩集』桜華書林 ¥500

 

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 ●のところ書きかけ。

 たまの遠出でもしたくてa)を主目的に、ドライブに。子どもを連れての長距離ドライブがどこまで可能かを試す意味もあった。a)では、6人くらいの出店者がいて、その他にもクリスマス関連の雑貨の出店やワークショップがあれこれあって、若い家族で賑わっていた。それほど時間をかけずに見終わってしまったので、今度は開店したばかりのc)を目指すことにした。途中のb)では、絶版漫画が妙に充実していて、少し買えるものがあった。c)は、ナビの住所指定地点と実際の位置が異なっていて、店の近くで右往左往したが何とか到着。駐車場はなさそう。貸し棚に、数名のかたが古本を並べておられ、そこから3冊購入。そのうちゲストハウスをするものと思っていたら、学生をターゲットに下宿を始めるそうだ。d)は、c)の近くにあり、店舗前を通りかかったけれど、ぱっと見たところ、普段からやっている雰囲気がない。子どもの機嫌も良いので、さらに未踏のe)を目指して、小布施まで行って、目的を果たし帰宅。

 1:キングコングの影響で、攻撃的なシグナルと思われてしまっているドラミングが、そうではない叩く理由があるということを、どうやって知り得たじゃということを、体験的に描いた絵本。著者は、京大学長。

 2:作家紹介のところで知ったのだが、君島久子氏は、国立民族博物館の名誉教授。神の娘も魅了する笛を吹く笛吹きが、神の怒りを買い、村に訪れた危機を自己を犠牲に村を救う話。海南島が舞台なので、登場人物が頭にかぶっているもののデザインが、日本とはまた違った東洋的な感じ。

 3:リンク先は特製版になっているが、実際に購入したのは、1968年2月1日発行、おそらく第1刷のこどものとも143号のペラペラ版。賢く正直なプンクは宝物を手に入れ、そうでない継母とその娘チャンパは、しっぺ返しを喰らう。双頭の獣ドーン・チョーレチャの、お礼の方法もずいぶん間接的だなあ。ヤモリーという名のまんじゅうが気になる(家守と音が同じだから。木に生るからではない、念のため)。

 4:諏訪を舞台にした創作民話絵本。絵のかたの読みは、ふたつぎむつのり。諏訪湖のほとり、今の岡谷と思われる土地が舞台。村に白ギツネを連れたシロツネヒコという勾玉の首飾りをした若者が現れ、稲作などあれこれ異文化を持ち込む。村の娘ユキは彼を慕うが、村のカシラは結婚を許さない。あるとき八ヶ岳が噴火して、溶岩が流入して、諏訪湖の水が溢れ出し、そこに住んでいた大鯰が暴れ出す。村人は村を捨てて逃げようとするが、シロツネヒコが命を賭して退治に行き、そのまま帰らぬ人となる。ユキもあとを追って行方知れずに。といった話。岡谷には勾玉が出土した遺跡が実際にあるそうだ。

 5~10:ばらばらで集めていた絵本が箱入り完結セットで出されていたので、喜んで購入。どれだけ嬉しい買い物だったか、出店者さんに語っていい買い物になったと思う。

 11:どこかWebで中の絵を見て気になって探していた作品。ボラチンスキーはドイツの作家。濃密な絵で、チェコの絵本みたい。

 12:●

 13:たこ絵本の傑作。たこの子どもたちそれぞれの個性が、絵の時間に何を描くかでだんだんと見えてくる。開放的な教室で、生徒以外の生きものが出入りできるのも楽しい。ランドセルの背中の目印も良いし、とにかく随所に工夫と遊びがあって、深く長く楽しめる絵本となっている。

 14:4ページくらいの読み切りの、「名人」シリーズと「ニャロメ」シリーズを収める。ワカサダヨヤマチャン、など当時のCMのフレーズをはじめ、時事ネタが結構あるので、わからないところを調べて見ると面白い発見がある。巻末に曙文庫のリストが載っていたのでメモしておいた。『侵略円盤キノコンガ』は、曙文庫に入っていたとはなあ。

 15:サラ文庫の10番目。昭和漫画傑作集と表紙の隅に書いてある。16も同様。古き良き少女漫画という感じで、軽快に読み進められる。小さい頃に、アニメをちらと見た記憶があるのだが、再放送だったのだろうか。田河水泡のお弟子だったらしく、どおりでのらくろそっくりの熊が出てきたわけだった。茂林寺(もりんじ)が分福茶釜の話に出てくるお寺だということを知った。解説は、清水昶(あきら)で、三歳年上だという兄の清水哲男あんみつ姫のことを詠んだ詩が紹介されている。また以前の所有者の痕跡として、「コカコーラ」の文字が丸く囲まれていたが、確かに連載当時にどのくらいコカコーラが一般に知られていたか、興味が出てきたのでウィキペディアにより少し調べてみた。連載は1949~55年。一方、1920年にコカコーラが日本で初めて輸入販売され、1945年には進駐軍供給目的でに6つのボトリング工場が日本に設立されたとのこと。日本初のボトラーが設立されたのが1956年だから、進駐軍向けのコカコーラが、一般にそれなりに流出して知名度を上げていたと思われるがどうだろうか。

 16:サラ文庫の11番目。今でいうハローワークにお世話になり続ける娘てんてんの話。こちらも15同様、時事ネタ満載。流行語になった「書きますわよ」、ベストセラーとなった『孤獨の人』、ボナンザグラムという穴埋めパズルも1950年代に流行ったらしい。また、ミーハーは元々ミーちゃんハーちゃんだったということも知ることができた。「忍術道場」という話は、あんみつ姫で使われた忍術ネタがそっくり使われている。「み空すずめちゃん」という話では、竹庵先生という人物が登場するが、これがヤブ医者(の異名)であることをてんてんは知っていて賢いなあと思った。「山敬ちゃん」の山敬(やまけい)というのが、なんだか分からない。

 17:同じにわとりでもあるので、『パンをたべるのはだれですか?』を思わせるアートな絵。話も村山夫妻の絵本のようなテキトーな感じのノリで、面白い。全く知らない作家だったが、少し気にしておきたい。

 18:砂漠や山で探検する人が出てくるお話で、探検ものということで購入。

 19:毎日新聞での週一回のコラム連載をまとめたもの。著者は、漫画だけでなく切り絵も得意としていて、幻影城で24ページに渡って当時にして40年前の作品がまとめて掲載されたとかで、一度見てみたいものだ。また、『新青年』の挿絵の仕事などもしていた時期があるそうで、横溝正史氏の人柄が垣間見える「幸運」という回は特に読み応えがあった。

 20:冨岳書房から昭和二十二年に発行されたという同書の復刻版。制作は桜華書林だが、発行所は「村のホテル住吉屋」という野沢温泉のホテルになっているのが面白い。田河水泡とゆかりのあるホテルなのだろうか。また、限定880部上梓のうち○部のところ、数字が抜けているのが、何となく残念。