yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計4002円。

 

a)長崎書店にて。→初入店、本購入無し。

 

b)舒文堂河島書店にて。→定休日で入店できず。

 

c)マイチェアブックスにて。→定休日で入店できず。

 

d)古書汽水社にて。→初入店。

1・ソニア・レヴィティン、ジョン・ラレック・絵、清水真砂子訳『三人のおひゃくしょうのはなし2 ふうがわりなたまご』佑学社 ¥540

2・クリスティーナ・ビヨルク、レーナ・アンダーソン・絵、野花かほる訳『フィフィのみぎひだり』文化出版局 ¥324

3・クルト・バウマン、ジタ・ユッカー・絵、ウィルヘルム・きくえ訳『キビタン かくれんぼ絵本』太平社 ¥432

 

e)ポアンカレ書店にて。→初入店。

 

f)天野屋書店にて。→定休日で入店できず。

 

g)古本タケシマ文庫にて。→初入店。

4・大江ちさと、太田大八・絵『さるのよめ』トモ企画 ¥300

 

h)橙書店にて。→営業時間外なのか入店できず。

 

i)長崎次郎書店にて。→初入店、本購入無し、2Fの喫茶利用。

 

j)ブックオフSUPPER BAZAARノース天神にて。

5・ドロシー・マリノ・文/絵、石井桃子訳『ふわふわくんとアルフレッド』岩波書店 ¥108

6・ジョン・シャロン、こだまともこ訳『みどりいろのバス』ほるぷ出版 ¥108

7・ライヤ・シエッキネン、ハンヌ・タイナ・絵、坂井玲子訳『ちいさなおうさま』冨山房 ¥108

8・谷川俊太郎、和田誠・絵『とぶ』福音館書店 ¥108

9・グリム、リスベート・ツヴェルガー・画、池田香代子訳『七わのからす』冨山房 ¥108

10・津原泰水『少年トレチア』集英社文庫 ¥108

11・ロラン・ド・ブリュノフ、矢川澄子訳『ババールといたずらアルチュール』評論社 ¥108

12・マーガレット・ブロイ・グレアム・作/絵、友野冬彦訳『ヘレン、ようこそどうぶつえんへ』キッズメイト ¥300

13・ハンス・クリスチャン・アンデルセン原作、ジャン・ウォール、レイ・クルツ・絵、友近百合枝訳『おおきなおとしもの』ほるぷ出版 ¥300

14・土方久功・再話/画『サトワヌ島民話 おによりつよいおれまーい』福音館書店 ¥350

15・かの、米倉斉加年・絵『トトとタロー』アートン ¥700

 

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 さて、滞在先から日帰りで熊本古本屋巡りをしてきた。a)は、有名な新刊書店。b)は店内の本がガラス越しによく見えたのだが、定休日ということで入店叶わず。c)は、リトルプレス等取扱いの店で、こちらも定休日。本日のメインと思っていたd)は、何とか営業していて、いい絵本が買えたのが嬉しかった。e)は、どうやらガソリンスタンド跡地を利用した店舗で、本は買えなかったものの、野田ちか子『幻燈小品』というCDアルバムを¥1700で購入。f)は定休日で入れず。ついに、火曜日に熊本にきてはダメだなと思うに至る。g)は、壁に面陳されていた民話集が気になったもの、状態が自分には難で買えなかったが、トモ企画の未知の本が買えた。h)が営業していなかった理由は不明。これまでの収穫を振り返りがてら、i)で喫茶。高速バス移動して、物足りなさをj)で癒した。

 1:なんでもないことをネガティブに捉えてぐずぐずする三人のおひゃくしょうの話。ダメな男性の典型という感じ。面白いけれども身につまされる、だからこそ良い絵本と思う。このシリーズの1作目も読んでみたい。

 2:本文は、おそらくスウェーデンの作家と思う。洗濯物の干す位置で、みぎひだりを学べる絵本。ビルエルという名の、梟らしき鳥が可愛らしい。

 3:見返しに「株式会社日本ユニ・エージェンシー」という判子跡があった。翻訳出版権を取り扱う会社のようだ。原題は『KIWITAN』。それぞれスイスの作家か。キビタンという鳥が、各見開き絵のなかに隠れている何かしらを見つける、それを読み手が一緒になって探して遊ぶ絵本。あまりストーリィ性はない。答えを知りたい人は、付属のハガキを送ると、答えを教えてもらえるのに加えて、キビタン・シールをプレゼント、とある。どんなシールだったのだろう。

 4:トモ企画の絵本にはすぐ飛びついてしまう。さるに貸しをつくってしまったがために、娘を嫁にやることになり、末の娘が嫁入りするが、機転を利かせ、さるから逃れて、よかったよかったといった話。

 5:くまのぬいぐるみのふわふわくん。アルフレッドと仲良しだったのに、次に来た、とらのしまくんに興味が移ってしまい、無視され続けて、さあふわふわくんがどうしたかという話。長い棒を工夫して作る両親にぐっとくる。

 6:ジョン・シャロナーというのが本名で、ジョン・シャロンペンネーム。氏の初めての絵本で、イギリスでは名作扱いされているみたい。用済みになったみどりいろの二階建てバスが、それを見つけたふたりの子どもがあれこれあった挙句、新たなバスの居場所を構えるまでの話。バスの色を目立たせるためか、表紙は真っ赤。

 7:玄関マットの「SALVE」は、ラテン語でサルウェーと読み、こんばんはの意のものと思われる。お城にひとりぼっちで住む背の低い王さまが、猫の訪問を受け、猫をそのまま家来にしようとあれこれ世話をして、王様的な振る舞いと家来の振る舞いがなんだか幸せな逆転を起こす話。でもだんだんと一人でいる時とは違って、王さまの考え方や人当たりが丸くなり、周りに街ができて友人も増えていく。BIB世界絵本原画展グランプリ受賞作品ということだ。BIBは、Bienále ilustrácií Bratislava(ブラティスラヴァ・イラストレーション・ビエンナーレ)で、スロバキア首都ブラティスラヴァ開催されるものということを調べて知った。ということで、ハンヌ・タイナ氏の水彩画は、さすがの美しさ。静謐な雰囲気を描き出すのにぴったりと思う。フィンランドの画家と思う。

 8:『あな』と同じコンビによる絵本。空を飛ぶ夢の話で、うまく飛べるような飛べないような感じが、私自身が実際見たことのあるそういった夢と同じで、共感した。主人公が、自分の名前の書いてある服を着ている。

 9:ツヴェルガーの絵本の未所有絵本。七羽のからすに変えられてしまった兄弟を取り戻す末の妹の話。巻末に冨山房から出ているツヴェルガーの絵本のリストがあって、早速メモした。

 10:行商用。

 11:●

 12:キッズメイトという出版社は、この本を買って初めてその存在を知った。どんな絵本を出している出版社なのだろう。昨日も買ったグレアムの別の絵本。クモのヘレンが、動物園にとって益虫であることが描かれる話。全体に愛らしい絵で親しみやすい。

 13:以前買った『ひよこのかずはかぞえるな』と同じネタだと思ったら、アンデルセン童話がベースになっていたのか、それ以前からの童話として口承があったのかもしれない。卵を売りに街へ行く間に、大金持ちになっていく夢を妄想して、売り物の卵を落として割ってしまう話。レイ・クルツの絵は、輪郭線で区切られた部分ごとに、鮮やかな単色で塗りつぶす絵になっている。白も上手く使ってある。印刷向きの絵だと思う。

 14:サトワヌ島は、ミクロネシア連邦という国の中の小さな島ということだが、ざっと調べた限りでは、どの島か、地図上に見出せなかった。今回入手した版が出て数年後、こどものとも世界昔ばなしの旅1の15巻セットのうちの1冊に組み込まれた。強すぎて疎んじられたおれまーいが、言わば鬼ヶ島に島流しにあった後、そこの鬼までやっつけて帰島して、ようやくみんなに謝ってもらい酋長になったという話。

 15:かの氏は、米倉斉加年の娘。トトは、魚のととから来ているようだ。