yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計2500円。

 

a)第43回金沢一箱古本市@金澤町家 2日目にて。

1・テネシイ・ウィリアムズ、鳴海四郎・中田耕治・倉橋健・内村直也/木村優訳『テネシイ・ウィリアムズ一幕劇集』早川書房 ¥300

2・山川直人『道草日和』小学館 ¥300

3・ダフネ・デュ・モオリア、大久保康雄訳『世界大ロマン全集2 情炎の海』東京創元社 ¥600 aun

4・ピエール・ルイス、中村真一郎訳『世界大ロマン全集23 ポーゾール王の冒険』東京創元社 ¥600 aun

5・島田荘司『夏、19歳の肖像』文春文庫 ¥100 knzwmysteryc

 

b)ヤフオクにて。

6・佐々木マキ『ゾウのこどもとおとうさん』婦人生活社 ¥200 kokoe
7・ノーマ・ファーバー、バーバラ・クーニー・絵、おおたあいと訳『どうぶつたちのクリスマス』佑学社 ¥200 kokoe
8・ピート・シーガー、マイケル・ヘイズ・絵、木島始訳『ひとくい巨人 アビヨーヨー』岩波書店 ¥200 kokoe

 

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 二日間開催のa)のイベントに、昨日は友人知人が来宅したので行けなかったが、今日は何とか時間ができたので、車を飛ばして急いで行ってきた。店仕舞いも迫ってきた時刻ではあったが、まだ良い本は残っていて、数冊を買えた。b)は、3/13に届いたもの。

 1:福岡の某ブックイベントのスタッフが、テネシー・ウィリアムズを推していたのが妙に印象に残っていて、一幕ものの劇なら、簡単に読み進められそうだと思って購入。函入のしっかりした本で、装幀は洋画家の勝呂忠。

 2:山川直人氏の未読漫画。隔月連載で5年分を単行本化したものだそうだけれど、さすがに絵柄はもう安定したもの。群像劇のような作品になっていて、さすがの味わい。細部まで、具体的には本棚に挿さっている本のタイトルやお店の名前など、楽しめる。メルヴィルの『バートルビー』を読んでみたい。

 3:創元推理文庫の「鳥」が収録された短篇集を読んで以来、未読作品には期待しないわけにはいかないデュ・モーリアの未読作品。文庫化していなそうと思って購入。この全集は箱絵がそれぞれ異なる作家によるようだ。こちらの箱絵は森田元子による。

 4:『妖精たちの黄昏』を少し前に読んだりして、興味が引いている作家。これも文庫化していなそうと思って購入。箱絵は斎藤愛子。

 5:売っている方が言うには、中国で映画化された作品らしい。猛プッシュをされたので、この文春文庫から初めて出版された島田荘司作品を購入。単行本は1985年に、この文庫第一刷は1988年に出た作品で、作品中当時19歳だった少年が、ある女性を覗き見しているのだが、おむつを干すところを見たことがないので子どもはいないと思っていたが、その女性に今は紙おむつというものがあるのよと教えられる場面がある。紙おむつはそれほど最近になって普及したものだったのだろうか。少年が女性を神格化する感じは、私にも覚えがあって切なくなった。

 6:表題作のほかに2話「イヌのこどもとおとうさん」「カバのこどもとおかあさん」を収録。とぼけた味わい。

 7:2006年に別のところから復刊されたらしい。A5くらいの本で、これまで入手してきた佑学社絵本の中で最小のサイズ。キリストが生まれたときに、冬眠するタイプの動物たちが、星に起こされて、お祝いに駆けつけるという話。場面はずっと夜の画面で、グラデーションある青色が印象的。

 8:南アフリカの昔話を詩人でもある著者が脚色したもの。煙たがられていた父子が、その原因であったものを消す魔法の杖と、大きな音を出すウクレレで、巨人を退治して、また皆の仲間に迎え入れられる。アビヨーヨーの歌が、物語中に楽譜付きで載っている。