yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1188円。

 

a)ゲオ小松島店にて。→初入店。

1・奥山多恵子・作/絵『ふくろうのそめや』福音館書店 ¥216

2・アルフレッド・スメードベルイ・作、垂石眞子・絵、菱木晃子訳『月へミルクをとりにいったねこ』福音館書店 ¥324

3・ハンス・リマー・文、レナート・オスベック・写真、松岡享子訳『わたしのろばベンジャミン』こぐま社 ¥324

4・長崎源之助・作、鈴木義治・絵『にげだした学者犬』岩崎書店 ¥108

5・いぬいとみこ・文、津田櫓冬・絵『ちいさなちいさな駅長さんの話』新日本出版社 ¥108

6・乾千恵・文、秋野亥左牟・絵『たいようまでのぼったコンドル』福音館書店 ¥108

 

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 外食して帰ろうと思ったところ、ちょっと本屋の品揃えでも見ていくかとa)へ寄ったら、なんと古本を扱っていた。今までノーマークだったので嬉しい驚き。1~5の5冊で¥1080という扱いをしていただけた。文庫や新書ではそのようなイベントをしているのは、店内の掲示で理解していたが、児童書も対象だったとは。

 1:このような昔話があったとは知らなかった。鳥がもともとは皆真っ白で、今のようにそれぞれの色の羽を持つようになったのは、ふくろうの染め屋さんのおかげだということ。カラスだけなぜ真っ黒で、ふくろうはなぜ昼に活動しないのかということ。これらのことを説明する由来譚。カラスの絶妙な配色は、注目どころ。

 2:作者はスウェーデンの児童文学者で作家のかた。月の中に牛乳桶を持った夫婦が映っているように見えるとするのは、スウェーデンでは一般的なことだろうか。道中、ねこと一緒に月を目指すロバやにわとりやらが、なにやら言い訳したりして離脱していく。やっぱりねこの母さんの目的意識だけは本物。

 3:写真絵本。地中海の島で暮らす女の子と拾ってきたロバの子と、女の子のお父さんお母さんの話。オリジナルが出版されたのはスイスらしい。ずっと気になるのは、家の床に海岸で拾えるものだろうか、丸い小石がびっしりと固定され敷き詰められている庭。家の中の一部の床もそうなっているようだ。そこは裸足でもまあまあ快適そう(というのは大人は裸足ではなく靴を履いているから)で、日本とは異なる暮らし方が垣間見える。

 4:どこから逃げ出すかというとサーカスから。異性の前でかっこつけていたかったり、自分の行動が周りから違う理由で解釈されたり、ストーリーは単純だが世間によくありがちな場面や心理をうまく捉えている。

 5:ちいさなちいさなをキーワードに語られる、ほんわかした丹後半島かと思われる駅の物語。各絵は、よれよれとした手書きのまるい枠の中に描いてあることで、遠くそんな土地でそんな物語があったんだなあと思いをはるかにさせる効果がある。

 6:2010年12月1日発行のこどものとものペラペラ版。以前から秋野亥左牟氏の絵は独自のものがあって素晴らしいと思っていたが、本作では更に期待を上回る素晴らしさで身震いがするほどだった。地面、雪、山や岩、ベッドの布、太陽の光、太陽の神様の表現、どれも力強く湧き上がるような生命力を感じさせる。裏表紙の花は、いのちのはなだろうけれど、実際にモデルとなる実在の花があるのかも。