yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計4050円。

 

a)ヤフオクにて。

1・内藤初穂・文、谷内こうた・絵『つきとあそぼう』至光社 ¥725

2・王敏・文、李暁軍・絵『モンゴルの白い馬』小峰書店 ¥585

 

b)ブックオフonlineにて。

3・コルネイ・チュコフスキー、樹下節訳『普及版 2歳から5歳まで』理論社 ¥108

4・イソップ、ポール・ガルドン・絵、木島始訳『まちのねずみといなかのねずみ イソップ寓話より』佑学社 ¥498

5~7・真樹日佐夫・原作、上村一夫・画『ゆーとぴあ 7~9』小学館 各¥398

8・ジーニー・ベイカー、百々佑利子訳『森と海のであうところ』佑学社 ¥598

9・藤野邦康『青空の帆影』構想社 ¥348

 

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 注文していた本が、a),b)から届いた。

 1:言葉少なに、雲から生まれたこびとが月と遊ぶ絵本。夜の真っ黒い背景がだんだん朝を迎えるに連れ、色が薄くなっていく。「あっ おおきなくも」「くもがわく ひろがるひろがる」などという言葉を追いながら、『よあけ』という絵本に似ているものを感じるが、こちらは月が主役なので、フェードアウトしていくような終わりかたが、『よあけ』の日の出の広がりや始まりを強く感じさせる終わりかたとは対照的。

 2:赤羽末吉・絵の「スーホの白い馬」と同じ民話の絵本。幾何学的で幻想的な絵が特長。スーホが白い馬から抜き取った矢のあとから出てくる血が、本物のように見える。

 3:2020.12.4読了。有名な絵本作家による2歳から5歳までの子どもについての考察的エッセイ。実子を見ていて納得することが多かった。例えば、ハッピーエンドを執拗に望むこと(バッドエンドや、言わばもやもやエンドを、無理矢理ハッピーエンドに読み換えること)。怖い話を嫌い、怖いページは読み飛ばそうとすること。子どもを脅かすのに大人が持ち出すオバケ(我が家では「早く寝ないと"ガオー"が来るよ」などと言っていた)の発語した時の音響そのものを怖がること。子どもの涙はいつでも無邪気かというと全くそんなことはないこと(人が見ていないところでは泣き止んだりする)。韻律が気に入るとその韻律にあった踊りを続けなから何度も何度もその節を口にすること。チュコフスキーが集めた子どもの面白発言集としても、大いに楽しめて、特に傑作ぞろいなのが、自分がどうして生まれたかを、親に、街なりお店で買ってきたんだよ、ごまかしの説明をされて一応納得している子どもの発言を集めた章。噴き出さずに入られない、一流の噺家に笑わされているかのようだった。p.41を読んでいてラードゥガ(радуга)が虹の意味だと知った(新読書社の本の奥付でよく目にするラードガ出版社というのは言わば虹出版社ということか)。

 4:ポール・ガルドン昔話シリーズの4巻に相当。

 5~7:行商用。

 8:鳥肌が立つようなリアリティを感じさせる素晴らしいコラージュによる絵本。レリーフ・コラージュといって、立体貼り絵と訳されるようだ。表紙から裏表紙にまたがる絵も見逃さずに注視すること。当然各絵に奥行きはあるにしても、限られた奥行きのなかでどこまでも吸い込まれるような奥行きを表現している。失われたり絶滅した生き物や想像のシーンを半透明に画面に埋め込む方法も、一体どうやって実現しているのか、見事としか言いようがない。"粘土、紙、絵の具、織り物、天然の味わいを保つように加工された草木"などを使っているそう。グレートバリアリーフに面するデインツリー熱帯雨林の様子を描き、この自然が壊されないようにというメッセージをはっきりと訴える。

 9:山高登装幀。帯、ビニカバ付というのが嬉しい。