yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計3951円。

 

a)みつばち古書部にて。→初入店。

1・ヴィルドラック・作、内藤濯訳『ミシェル・オークレール』岩波文庫 ¥400 寸心堂書店

2・安藤亨『写真集 ガンガー生々 聖地を撮る』中公文庫 ¥100 雨包書林

3・福田隆義・画『画家から作家へ 絵の贈り物』角川文庫 ¥400 フォルモサ書院

4・ナメ川コーイチ・ネコマンガ、谷川俊太郎・ネコローグ『なにぬねこ』サンリード ¥600 リバーズブック

5・五味太郎『10月のあかちゃん』リブロポート ¥300 葉月と友だち文庫

 

b)ブックオフonlineにて。

6・Marshall Lee『ERTÉ AT NINETY-FIVE THE COMPLETE NEW GRAPHICS 1』トレヴィル ¥1451

7・山下夕美子・作、北田卓史・絵『わたしはおしゃれなぼうしやさん』教育画劇 ¥500

8・阿久悠『恋文』文化出版局 ¥200

 

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 和歌山市から日帰り的な感じで、ずっと行きたかったa)へ。連れがうろちょろするので、棚を見るに集中力を少々欠いたが堪能した。しかし、相当意識的に見ないと、本棚ひと枠ごとの個性を感じながら、屋号とともに記憶にとどめていくのは難しい。各棚の高さに制限があるので、版の大きな本は置けない(90度倒して置くなどの工夫は見られたが)のは、気になった。店番していたかたから、名古屋の喫茶店(喫茶ボンボン)のバッジを買った。b)は先日届いたもの。

 1:カバーのある新版が出ていなそうなので購入した岩波文庫赤帯。戯曲。

 2:2020/1/16読了。ガンガーはガンジス川の愛称のようなものか、長大かつ広大な川の岸には(本書を読んで初めて知ったが)聖地がたくさんあって、どこも巡礼者で賑わっている。ガンジス川で泳ぐならやっぱり少しでも衛生的な源流域でかなあと思う。

 3:紙風船のどこか空恐ろしさのある絵が印象的な画家の福田氏。各絵を贈られた作家が、その絵のイメージに基づいて文章を添えたカラー文庫。2020/1/28読了。作家の文章は、必ずしもフィクションではなくエッセイ風のものもある。私は、福田氏の思わせぶりな絵を見るとどうにもエロティシズムを感じずにはいられないが、柴田錬三郎氏などはそうではない受け取り方をしていて、意外な感じもあり、剣豪のような隙のなさを感じさせた。その柴田錬三郎氏についての逸話があとがきにあり、泣かせるものがある。

 4:ナメ川コーイチサイン入り。一つの絵に一言コメントを添えた絵本。60枚超のネコの一枚絵に、谷川俊太郎がネコのひとことをつけたもの。前半わずかにパリの名所?絵が続くが、後半は一コマ漫画風に落ち着いていく。水面に映った揺れる月を手にかけようとしている絵が一番好み。

 5:収穫の秋、赤ちゃんも収穫するように木に成っている。何月生まれのあかちゃんという意味の絵本ではなくて、何月の赤ちゃんのいる風景的な絵本シリーズなのかな。にわかに他の月の作品も読みたくなってきた。

 6:

 7:70歳になるぼうしやの主人であるおばあさんが、店じまいの最終セールをする日。次々にお客さんがきて、50個ほどの帽子が完売する。そこを狙ってかどうなのか、強盗が押し入るも、おばあさんは結び目をつけたタオルで強盗を頰を殴って返り討ちに。これがスカッとするシーン。最後に洋行していた息子が帰ってきて、今度は街で帽子屋を始めるから、おばあさんにも手伝ってねというところでおしまい。ほのぼのしたストーリー。そして、帽子の名前もたくさん出てきて、聞き慣れない言葉を覚えられるところなんか、読み聞かせたら背伸びして一生懸命覚えようとしてくれそう。おばあさんのパッチワークなのか、上下模様を揃えたの服が素敵です。

 8:上村一夫作品を追いかける中で気になったので探していたのだろう(そして購入したのであろう)一冊。あとがきに、近頃のテレビは下品だということが書いてある(1997年4月に書かれたあとがき)。それから23年、ええ、ひどいありさまですよ。