yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計3120円。

 

a)ヤフオクにて。

1・タチアーナ・アレクセーブナ・マブリナ・文/絵、宮川やすえ訳『おかしのくに』福音館書店 ¥300

2・ナンシー・ガーニー・作、エリック・ガーニー・絵、渡辺茂男訳『王さまとチーズとねずみ』ペンギン社 ¥200

3・サムイル・マルシャーク・うた、レーベジェフ・さし絵、北畑静子訳、小宮山量平・制作『ねずみのぼうや』理論社 ¥200

4・ささきあずさ、長新太・絵『コロスケのぼうけん』さ・え・ら書房 ¥240

5・セルジオ・カバグリオ・台本、トニー・ウルフ・絵、まえのみきお訳『ピエロ・ダミのかがくえほん いえをたてる』大日本絵画 ¥300

6・オトフリート=プロイスラー・作、ゲンナージー=スピーリン・絵、高橋洋子訳『ユニコーン伝説』偕成社 ¥250

 

b)1003通販にて。

7・大阿久佳乃『のどがかわいた』岬書店 ¥1630

8・なかむらあきこ『COVID-19後の社会とフェミニズムを考えるZINE vol.1』 ¥0

 

c)品品堂通販にて。

9・ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ・文、ベニ・モントレソール・絵、渡辺茂男訳『ともだちつれてよろしいですか』童話館出版 ¥0

 

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 a)で落札した商品が本日届いた。b)もa)と前後して届いたもの。8が欲しかったのもあって、b)で注文した。c)はCDを買ったおまけで、絵本をいただいてしまった。

 1:ねこがこねこにビスケットを焼いてあげようとしていると、ペチカの中のビスケットが熱さのあまり飛び出してくる。その、さまざまな形に型抜きされたビスケットの登場人物たちが物語を繰り広げる。奥付ページの解説文を読んでいると、ソビエトの古いビスケット用の型押し板にあった柄(がら)を絵本に応用したようだ(もしかすると、実際にビスケットを焼いてそれを並べるなどしてこの絵本を作った?)。マブリナは民芸品に想を得て絵本を作る作家だそうで、本作もそういう文化的背景を十分に活用した絵本というわけだ。日本でも古いお菓子の型が古道具屋などでよく見かけるが、この型を使って同じように物語を作ってみれないだろうか。おんどりの鳴き声が「クーカーレークー」というのは、日本語のコケコッコーみたいにロシア語では典型的なおんどりの鳴き声の擬音語なのかな。調べてみたらやはりそのようだった。めうしのムームームー」も「モーモーモー」に、うまの「イゴー」は「ヒヒーン」に、相当するようだ。やぎの「メーメーケークス」だけは、よく分からなかった。

 2:王さまがチーズ好きなので、匂いを嗅ぎつけてねずみが集まり、ねずみを退治するのに猫が集められ、猫を退治するのに犬が集められ、といった風にエスカレートしていく話。アニメっぽい絵。チーズの本を集めているので、探していた本書が入手できて嬉しい。ペンギン社の「はじめてひとりでよむ本」というシリーズの1冊だけど、このシリーズは他にどんな作品がラインナップされているのだろう、と思って後日調べたら、既に知っている『あたまのうえにりんごがいくつ?』の他に、『ゆき、ゆき』(これだけはどこかで見かけたことがある)、『ハリーのだいかつやく』、『きょうりゅうくんとさんぽ』があることがわかった)。

 3:ソビエト絵本傑作シリーズ2。詩(うた)ものがたりを2篇収録。「ねずみのぼうやとこもりうた(原題はばかなこねずみ)」は、子ねずみと寝かしつけようとする母ねずみの話。いろんな動物にこもりうたを聞かせてやってくださいと頼んでうたってもらうが、子ねずみは反抗的でてんで眠らない。最後は悲劇で終わる。一方「ねずみのぼうやの大ぼうけん(原題はかしこいねずみ)」では、子ねずみは賢く、自身をさまざまな手口で狙う動物たちを華麗にかわしていって、無事家族の元に帰る話。はりねずみの絵で、あの『しずかなおはなし』のレーベジェフ(レーベデフ)だと思い出した。

 4:

 5:ピエロ・ダミについていろいろ調べてみたら次のことが分かった。ピエロ・ダミ(Piero Dami)、イタリア人男性で出版社Dami Editoreを1972年に設立した。この本については、プロデュースをした、ということ。娘のElisabetta Damiは有名な絵本作家。このピエロ・ダミのかがくえほんシリーズは全4冊で、箱入りだったようだ。オリジナルは1974年に出て、日本版は1979年出版。さて内容は、三人姉弟のお家を建て替える筋で、その脇道に生き物の家(すみか)や世界の人々の家についての小学生向けの科学的な知識などが紹介されるといった内容。三人姉弟の元の家は、セントラルヒーティングがなく、その代わりに石炭ストーブを家の中で使っているということで、みんな真っ黒になってしまうそう。そもそも電気がきていないので、明かりは石油ランプで、悪天候の日は家の中が真っ暗。水道もきていないので、「とおいところ」(屋外の井戸か?)からバケツで汲んでくるそう。ということで、新築の家を建てて一気に文化住宅となる。『化学の学校』を読んだ時の衝撃を思い出させる。

 6:

 7:

 8:日記、おすすめ本の紹介、簡単料理のレシピ紹介、から成るZINE。橋本治『たとえ世界が終わっても』集英社新書が紹介されている。このかたの書く日記は結構赤裸々で、そこが引き込まれる、読んでみたくなるところ。続巻がきっと出るはずなので、追いかけていく。

 9:日曜日から土曜日まで毎日王さまとお妃さまから食事のお誘いを受ける子ども。題名の通り、ともだちつれてよろしいですか、を繰り返して、いつも友だちの動物たちを連れて行く。最後の土曜日になってついに、逆に子どもが王さまとお妃さまを招待して、友だちたちが普段どこにいるのかが判明する。調子のいい本文が味わいどころ。