yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計388円。

 

a)ブックオフ阿南店にて。

1・御厨さと美『ノーラの箱船』奇想天外社 ¥110

2・トシ・マサヒロ・作/絵『ゆめのきかんしゃおいかけろ』PHP研究所  ¥110

 

b)マヤルカ古書店通販にて。

3・なかむらあきこ『COVID-19後の社会とフェミニズムを考えるZINE vol.3』 ¥168

 

***

 

 T氏の送迎の間の暇つぶしに、a)へ行ってみた。石ノ森章太郎の『老子道』や『沙流譚』といった見慣れない作品も置いてあったが、決め手がなくて今回は見送り。b)は、7/14に届いたもの。

 1:「デコンポーザー」(分解者の意)という作品が印象的。石油のような油脂性物質を基底とする金属を強力に腐食するカビが、全世界に蔓延する話で、タンカーや飛行機が使えなくなり、世界全体への石油の供給が途絶えてしまう。最後は、都会の人々が、自給率の高い生活をしている田舎へ移住(疎開といった方が良いかも)するシーンで終わる。現在の新型コロナウイルスが蔓延する世界を、ある種予見するような物語。移住先では、都会の人々への差別や偏見は免れないものとなるだろう。

 2:空やら海やらを縦横無尽に駆け回る、ゆめに出てきたきかんしゃを追いかけるファンタジックな絵本。色鮮やかで、こまごまとした絵に細部まで目を惹きつけられる。今回2005年5月2日新装版第1刷を入手。この本は、1982年4月7日第1刷のときは、とし・たかひろ名義で出版(旧装版とする)され、その後に改名している。新旧の差を確認した。奥付で、著者紹介文が異なる。旧装版の方が、主な作品の紹介冊数が多く、探求本を増やすのに役立つ。新装版で主な作品紹介冊数が減ったのは、出版当時には既に旧装版で紹介された作品の新刊での入手ができなくなったためと思われる。サイズ定義が違う。旧装版は、32p, 23.1cm。新装版は31p, 24cm。旧装版時代は、奥付ページまでページ数に加えていたらしい。cmは本の高さのことだと思うが、現物の両者のサイズはぴったり同じなので、新装版時代にはcm未満の端数は繰り上げてしまうことにしたようだ。ページ数や高さの定義の変更は、この時期のPHP研究所内だけのことなのか、業界規模?の変更なのか不明。そして最大の差だなと思ったのが、一箇所だけあった絵のトリミングの違い。肝心の最終見開きのページで、月の位置が旧装版では、のど(綴じ部)に重なっていて、極めて残念なことになっている。これを新装版では、絵の右辺の5mm程度のトリミングによって位置調整してある(ちなみに左辺も4mm程度トリミングしてある)。これは一読者としては、良い仕事してくださったなあと思う。最後の違いは、紙質の違い。旧装版は吸水しやすそうなざらつきのある紙で、新装版は水に強そうな光沢のある紙で、色も明るく鮮やか、絵の具の厚みもところどころ見て取れるほど印刷が良くなっている。

 3:今回は一緒に通販で買いたい本が見当たらなかったため、封筒に返信用封筒を仕込んで送ってもらった。ZINEそのものは無料だけど、ここでの価格は通信料を入れている。