yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計4800円。

 

a)第2回和田岬一箱古本市にて。

1~5・坂口尚『石の花 全5巻』講談社漫画文庫 各¥200 nagatafolio

6・ウィリアム・コツウィンクル、高木国寿訳『ファタ・モルガーナ 幻影の王国』福武書店 ¥100 full horn

7・大島弓子『四月怪談』主婦の友社 ¥200 riversbook

8・舩大工安行『おでん屋さんが書いたおでんの本』三水社 ¥300 mazaki

9・宮崎駿・原案/脚本、高畑勲・演出『新装版 パンダコパンダ』小学館 ¥600 mazaki

10・住井すゑ/ハタオ・作『空になったかがみ』河出書房新社 ¥1000 tsundoku

11・ジョン・バーニンガム・作、長田弘訳『いっしょにきしゃにのせてって!』ほるぷ出版 ¥700 tsundoku

12・峠兵太・文、太田大八・絵『そらをとぶこめだわら』佼成出版社 ¥500 tsundoku

13・紀田順一郎『夢の中の本』三一書房 ¥400 フラヌール

 

 

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 第2回開催のa)へ。会場の和田岬には、前回の来訪で知った気に入りのパン屋、駄菓子屋、家具屋、銭湯があり、今回は同行者にそれらを紹介するのも目的だった。銭湯以外は行けた。朝、同行者らを兵庫駅発のJR和田岬線にも乗れるよう送ってあげたのだが、ひとり車を運転して和田岬入りした私は、この日が近くのスタジアムでサッカーJ1の試合があってコインパーキングの駐車料金が特定日ということで跳ね上がる日だったことを、しっかりと確認しなかったがために、清算で¥6050(¥550/30分を5.5時間駐車)も支払うはめになってしまった。これほどの失敗はなかなかない。同様に、高額清算が予想される顔なじみの出店者さんがいたので、この事実を教えてあげ、もしかしたら減額できそうな裏技のような情報も伝えておいた。その裏技がうまく機能したら良いのだが、結果どうなったのかは分からない。パン屋で買ったもののなかでは、お土産として買ったラスクが実に計算されたラスクで感動した。駄菓子屋では、中古のダッチオーブンがあったので買った。家具屋では2Fのカフェ部門でランチをし、1Fで椅子とダイニングテーブルを組み合わせて、購入見積もりをしてもらったのだが、結局帰宅して2,3日して、よくよく考えたあとで、ダイニングテーブルはメンテナンス性の悪さや家庭のタイミングの問題で購入を見送ることにし、椅子だけ買うことに決めた。

 1~5:米原万里氏だか佐藤亜紀氏がどこかでおすすめしているのを見かけて以来、何となく探していた漫画。相当、重量級の作品のようだ。

 6:幻想小説らしい。表紙のマイケル・パークス(Michael Parkes)の絵も、妖しげな魅力を醸し出していて、つい手が伸びた。

 7:世田谷ピンポンズ氏が好きで、"大島弓子"が歌の中に出てくることから、彼女の作品をいろいろ読んでみたいと思っているところに、出会った一冊。『GALZ LIFE(ギャルズライフ)』という漫画雑誌に掲載されていた作品を単行本化したらしく、GLコミックスというレーベル?で出ている。冒頭から前半三篇は、登場人物たちの間の恋愛や血縁関係の矢印が過剰で、いつも終わり方が無理矢理の予定調和的で、いまいちな印象だったが、最終篇の「四月怪談」はそうではなく良かった。時限設定によるクライマックスの盛り上がりと意外な解決策が、ドキドキハラハラを大いに催した。p.172の失われていく思い入れのある場所についての会話は、世田谷ピンポンズの「名画座」という曲で歌われているものと同じで、この作品にインスパイアされてできた歌詞なのかなと勝手に想像している。

 8:

 9:同行者が泣いてねだった本。

 10:ブッキングから復刊されているらしいが、今回入手はオリジナル版。住井すゑとの絵本集の第5巻に相当。古代エジプトみたいな雰囲気の仮想の土地を舞台にした物語。アーボ王国という国があって、そこに双子の兄弟王子が生まれた。分け隔てをしない王は、彼らに右のアーボ王国と左のアーボ王国をそれぞれやるが、王が亡くなると双子の王子は互いにいがみ合うようになり、終いには武力衝突に至る。右の王は右のページに描かれ、左の王は左のページに描かれるなど、わかりやすい構図が効いている。両者の剣がぶつかり合うシーンの絵は、よく見ると絵を描いた紙が引き裂かれている。王さまというのは身勝手なもの、というのが教訓。

 11:寝ようとしている子どもが、夢の中で汽車に乗る。すみかを人間に追われた動物たちが、汽車に一緒に乗せてってとせがむ。人間たちがしてきて、今もなおしている環境破壊という事実が盛り込まれている。北極熊を乗せた後に雪が降ってきたのは、白熊(のぬいぐるみだと思う)が冷蔵庫の前に落ちていたから、というところなど、夢が覚めて、何となく謎が解けているような仕掛けが、くすっと笑える。

 12:新潟県の伝説だそう。たいちょう(泰澄)としゃみ(沙弥、これは仏門の修行僧の呼び名)ん二人が、よねやま(米山)の山頂に薬師堂を建てようとする。泰澄は、薬師様を木彫りする。寄付を集めるのが沙弥の担当で、沙弥は米山山頂から術を使ってお鉢を飛ばし、海をゆく船から寄進を募るのだが、寄進をしないと罰を与えるという、ちょっと脅迫的な寄進集めになっているところが面白い。寄進を拒否した海賊が、お鉢の術に負けて、しまいには海賊の長が改心して建立したお寺で寺男をするというハッピーエンドな話。

 13:紀田順一郎が「半生の読書歴を整理しようと試みた」回顧的なフィクションみたいで、面白そうに思ったので購入。