yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

現代詩文庫182 友部正人詩集

【現代詩文庫182 友部正人詩集】友部正人 現代詩文庫 ★★★ 2009.5.31 「あれからどのくらい」というライブアルバム(CD)を姉が貸してくれて、それが(特にDisc1が)、こりゃ良いや、という具合に気に入った。確か1年前の今頃のこと。それから半年くらいして…

最後の物たちの国で

【最後の物たちの国で】ポール・オースター 柴田元幸訳 白水Uブックス ★★★★ 2009.5.30 この手紙文の物語は、“私はここにいて、あなたはそこにいる。”の一言に尽きると思う。手紙(や電子メールや電話といった間接的連絡手段)は、あなたと私のそれぞれの世界…

サバイバル!

【サバイバル!––人はズルなしで生きられるのか】服部文祥 ちくま新書 ★★★ 2009.5.21 独りで山に入ると、いろんなことを––特に山に絡んだこと(選りすぐりの装備について、ルート採りについて、各種判断について、他の登山者について、自然破壊について……)…

魂の形について

【魂の形について】多田知満子 白水Uブックス ★★★ 2009.5.14 近頃の新古書店巡りにおいては、ノベルス・新書の棚を検めるのが面白い。狙うは、ほとんどお目にかかれない白水Uブックスや中公クラシックス。白水Uブックスについては、海外小説ばかり狙っていて…

バーのある人生

【バーのある人生】枝川公一 中公新書 ★★★★ 2009.5.10 こういう本を読み始めたら、(何かが)"終わりだ"という気もしないではないが、読んでみればやはり興味ある話がてんこ盛りで、人に勧める気には全くならないが、瞬く間に栞でいっぱいになった。あとで、…

蚊トンボ白鬚の冒険(下)

【蚊トンボ白鬚の冒険(下)】藤原伊織 講談社文庫 ★★★★ 2009.5.8 登場人物のほとんどについて、次第次第に関係が整理されてきて、いざクライマックスに迎える。アクションシーンの勢いは、同じ乱歩賞作家である首藤瓜於「脳男」を思い出させた。主人公の達…

蚊トンボ白鬚の冒険(上)

【蚊トンボ白鬚の冒険(上)】藤原伊織 講談社文庫 ★★★ 2009.5.5 続けてハードボイルドいってみるか、ということで藤原伊織。 経済・金融に関連した事件の背景、半知半解のまま、週刊少年漫画雑誌さながらの速度で読み進む。

シティ・オブ・グラス

【シティ・オブ・グラス】ポール・オースター 山本楡美子・郷原宏訳 角川文庫 ★★★ 2009.4.24 ニューヨーク三部作の一 三部作のうち最後に読んだのが本書(二作目/三作目)。連続した話ではない(二作目と三作目はやや関係ありだが連続はしていない)から、…