yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計5220円。

 

a)suruga屋にて。

1・森雅之『ペッパーミント物語』ホーム社 ¥610

2・ちばあきお『キャプテン 4』集英社文庫 ¥50

3・近藤ようこ『悲しき街角』河出書房新社 ¥510

4・山本おさむ『オーロラの街 2』小学館 ¥270

5・山本おさむ『ペンだこパラダイス 漫画少年青春グラフティ 5』双葉社 ¥380

6~7・上田としこ『フイチンさん 復刻愛蔵版  全2巻』小学館 ¥3400

 

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 a)にて、6~7の漫画全巻セットがセール価格だったのをたまたま見かけてしまい、それなら¥5000以上の買い物で、ネット通販手数料も無料になるから、あとちょっと買えば良いぞと思い、何やかや漫画ばかり注文したのが、7/16のこと。それから1週間経った本日、商品が届いた。

 1:ホーム社は発行元。発売は集英社。この単行本と、ふゅーじょんぷろだくとの『ペッパーミント物語(上・下)』は、収録作品に違いがあるのだろうか。1995年に出版された今回入手した本には、月刊『Duet』で99話連載されたものに、100話目に相当する1話を描きおろして(あとちょっと一部のタイトルを変更して)出版した、とのことが巻末に書いてある。ずーっと読んでいくと、一年が巡っていっているのがわかり、12話でまた正月がやってきて、みたいなことから、月刊誌連載作品だな、みたいなことが見えてくる。全100話で8年以上はかけているな、この感性を保ちながらこの年月を超えたのか、というところにも感心する。題名の通り爽やかな青春のコマ漫画。どの一話も見開きで完結する。

 2:収集中の漫画。

 3:カワデ・パーソナル・コミックス8。このシリーズの全貌を知りたいところ。漫画サンデーに掲載されていた作品のほかに、描き下ろし短篇漫画一篇と、書き下ろしエッセイ3本を追加してある。漫画サンデーの作品群は、見晴らしが丘もの、ともいうべきさまざまな人々の生活を描いた作品。このシリーズが気になって、ちょっと調べたら、『見晴らしガ丘にて』という題で、完全版や上下分冊版やらが出てまとまっているようだ。シリーズ全貌に触れてみないと分からないが、薄味だなあという印象。寝る前の布団の上で、さらさらとあっという間に読み終えてしまった。

 4:収集開始した漫画。

 5:収集開始した漫画。

 6~7:ハルピン(哈爾濱)一の大金持ちのリュウタイ家の門番の娘フイチンを主人公にした漫画。滑らかな描線で、それで描かれる人物たちの動きも元気いっぱい、何かアニメーションのような動きを感じさせて、週刊少年漫画のノリでスイスイ読める。るきさんとか、やっぱりこの作品の影響を受けているのだろうなと思わせる。フイチンさんは漢字で書くとどう書くのかなと思って、少しウェブを調べたら、同じ疑問を持った人たちが結構いるようだった。下巻のp.249にHUITIN SANと振り仮名?が書いてあって、単にローマ字表記しただけかもしれないけどピンイン表記になっているかも?で、少し漢字表記のヒントにならないかな。時事的な固有名詞など出てくるところも面白く、いちいち調べると勉強になる。ハルピン中心部を流れる川は松花江(しょうかこう。アムール川の支流の一つ。地元ではスンガリーとも呼ばれる)(上巻p.56)。ゴジラが登場するが、実際には1954年に映画で初登場したらしく、一方でフイチンさんの連載は1957年1月から1962年3月にかけてだそうだから、読者にはゴジラはそれなりに浸透している名詞だったんだろう(上巻p.119)。塩と砂糖は、中国語でイェンとタン、と発音するので、イエンタウンバンドのイエンタウンはこれからきているのかなと思ったけれど、YEN TOWN=円都のことらしく予想は外れた(上巻p.419)。トニー・ザイラーは、世界的スキー選手で、俳優業もこなした(下巻p.)。邦画でも活躍。ゲーテの名言「人間がほんとにわるくなると人をきずつけてよろこぶこといがいにきょうみをもたなくなる」(下巻p.185)。ぷりぷりに怒った支配人に料理長が最敬礼しながら渡しているアトラキシンとは、当時流行った精神安定剤。乱用や依存性のため販売禁止になった(下巻p.240)。「へいいっ あら その しゅんかんよ だったなあ!」とあるのは、1930年公開の長篇の邦画「あら!その瞬間よ」のタイトル(もしくは内容なりセリフ)から来ている。ちなみに主題歌は「アラその瞬間よ」(下巻p.386)。さて、ということで、村上もとかの漫画『フイチン再見!』を読まなくては。