2007-10-23 青い蛇 読んだ本 【青い蛇 十六の不気味な物語】トーマス・オーウェン 加藤尚宏訳 創元推理文庫 ★★★★ 2007.10.21 対となるもう一冊に比べて、もう少し恐くて、動物性脂肪を思わせる嫌な粘り気をまとう。導入で常に集中力を要求してくるが、そこを読み超えると、感心させられるばかりの不気味の側(そば)まで確実にご案内。粒よりの幻想小説であるだろう。 引用元の多様さからベルギーの小説事情も相当に豊かなのだろうと想像される。