yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計2600円。

 

a)楽天ブックスにて。
1・Pippo・編著『人間に生れてしまったけれど 新美南吉の詩を歩く』かもがわ出版 ¥1050
2・ウラジール・ナボコフ、若島正訳『ディフェンス』河出文庫 ¥1650

 

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 3/31にa)に注文していた本が、本日届いた。3000円以上で使える300円引クーポンとポイント利用で、少し安く購入できた。

 1:装画・挿画・地図は、カイズケンさん。

 2:チェス小説ということで入手。2024/2/3読了。ナボコフ作品との自身初接触。チェスが出てこない1,2章には入り組み凝りに凝った叙情・叙景の文章に脳がついていけず、読破を果たせないような気もしていたが、チェスが出てきた3章からはしばらくはすいすい読めるようになった。文体に慣れてきたのもあるのかも。でも半ば過ぎて、主人公ルージンがノイローゼになってチェスから離れてから、またしばらくしんどい読書だった。チェスゲームのように、人の人生もこの世を司る神によって盤上にしばられている、そこからの脱出は、放棄の方法は、自殺しかないという最終結論。メタ小説だとして、著者の思惑から脱出を試みて見せたとも思われて、そう考えると日本の新本格とかアンチミステリのような作品に先行する、この小説(1930年に初の単行本が出た)の新しさに驚かされる。以前の職場で、趣味が将棋の先輩がいて、会社で起こる状況をやはり将棋のように状況分析して、いかに駒を配するか/退けるかといった風に対応する方がいた。その方を久しぶりに連想させてくれた。