yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計7361円。

 

a)ジュンク堂書店高松店にて。→初入店。

1・織田作之助/藤沢桓夫/村松梢風『王将・坂田三吉』中公文庫 ¥902

2・吉村昭『雪の花』新潮文庫 ¥539

3・『私が選ぶ国書刊行会の3冊 国書刊行会創業50周年記念小冊子』国書刊行会 ¥0

4・『国書刊行会50年の歩み 国書刊行会創業50周年記念小冊子』国書刊行会 ¥0

 

b)ミニマム書店にて。→初入店、本購入無し。

 

c)古本の店ギルドにて。→初入店、本購入無し。

 

d)YOMSにて。

5・津村節子/高村規『智恵子から光太郎へ』講談社文庫 ¥100

6・中野重治『歌のわかれ』河出文庫特装版 ¥100

7・宮川やすえ・再話、田島征彦・絵『ごちそうのでるテーブルかけ』新興出版社啓林館 ¥400

8・長谷川四郎、安野光雅・絵『九つの物語』青土社 ¥700

9・加古里子・文/絵『かこ・さとしかがくの本8 よわいかみつよいかたち』童心社 ¥450

10,11・アルフレート・デーブリーン、早崎守俊訳『ベルリン・アレクサンダー広場(上・下)』河出書房新社 上下で¥1800

12・山口雅也『落語魅捨理全集 坊主の愉しみ』講談社文庫 ¥300

13・ニコラーイ・ワスィーリエウィッチ・ゴーゴリ、原久一郎訳『イワーン・イワーノウィッチとイワーン・ニキーフォロウィッチとが喧嘩をした話』岩波文庫 ¥200

 

e)本屋ルヌガンガにて。

14・堀辰雄、山本善行撰『木の十字架』灯光舎 ¥1870

 

f)珈琲と本と音楽半空(なかぞら)にて。→初入店、本購入無し。

 

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 四国県内で3,4の冊子を入手できる新刊書店がa)だけだと知って、またこの冊子に関連したそもそものフェアが昨日までだったのだが、冊子の在庫ありを電話で確認できたこともあり、昼過ぎより弾丸日帰りツアーをした。思い立って連絡してみた友人夫妻と3人での旅。友人夫妻の行きたい店としてe)があったので、a)の店舗に寄った後、西に歩いていたら、b)のある通りをたまたま通ったので、この店舗の存在を思い出し初入店が叶った。doron堂さんの香水に関するフリーペーパーを入手。サンリオSF文庫ばかりの棚があって、何か書いたかったが、高価で手が出なかった。c)は、地図上で古本屋検索したら出てきたので寄った店だが、同人誌関係に力を入れている古本屋で、それ以外の商品に買えるものがないかとよく探してみたが、買えず。e)の前に、当然のようにd)には寄る。今日はここでたくさん買えて嬉しい。e)では、ややd)で集中力を使い果たした感があり、目があまり利かなかったが、先日ラジカセ内でテープが絡まり、切れてしまった世田谷ピンポンズのテープ『S・N・S・N・S』¥1320があり、またも買ってしまった。テープを絡ませたラジカセでは再生しないぞと心に固く誓っている。ラーメンで軽く夕食にしたあと、『ヒトハコ』の雑誌に登場した店のf)へ。この日この時間帯は店主さんは不在だった。カウンターの背中側が一面本棚になっていて、面白いラインナップ。買える本もあるらしいが見つけられず。上村一夫漫画がいくつか、そして私が今も探している『上村一夫 愛の世界』という冊子があったので羨ましく思う。富山妙子『解放の美学 二〇世紀の画家は何を目ざしたか』未来社などがあって、おっとなった。

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 3:2023/4/5読了。p.60~の小金沢智(こがねざわさとし)氏の文章が個人と国書刊行会の関係を最も切に綴ってあるように思われ、深く響くものを感じた。氏が紹介している、針生一郎ほか編『改訂版 戦争と美術 1937-1945』国書刊行会 を見てみたい。しかし、近隣の図書館には所蔵なく、簡単に閲覧の機会が得られない。¥15000+税で、新品の在庫有だが。10年前の小冊子には、『バルトルシャイティス著作集』が何回も登場したが、今回は、2名が挙げているにとどまっている。

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 5:2023/4/6読了。文学夫婦の津村節子(夫は吉村昭)が、芸術夫婦の高村光太郎と智恵子のことを書いている点が、面白い(p.53、同じ屋根の下に同じ道を志す者同志が棲んでいる息苦しさは、わかりすぎるほどわかっているつもりだ。)。智恵子が次第に狂っていく原因に、そのような苦しみがないとはいえなさそうだ。狂いながらも次第に紙絵に没頭していく。カラーでその作品の一部が収録されている。智恵子のファッションセンスは、当時到底世間受けしないものだったとのこと。講談社文庫ATという黄背のシリーズ。ATはアートのことだろう。

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 7:クリエートジョイフルえほんNo.23、と書いてある昭和51年2月1日発行のペラペラ版。ハードカバー版もあるようだ。再話とあるが、どこの民話なのか明記されていない。宮川やすえさんの再話なので、多分ロシアだろうけれど。実った麦の穂をすっかり打ち落としたいたずらな風をばあさんにどやされたじいさんが追いかける。じいさんはその風のところにたどり着き、詫びの品として、ごちそうの出るテーブルかけをもらう。しかし、帰りがけの宿屋で盗まれる。また風に代わりの品をねだって、またそれを宿屋で盗まれる。さらにもう一度、風にこれっきりだよと言われてもらったのが、2人の大男が出てくる袋で、これを盗んだ宿屋は出てきた大男に懲らしめられる。じいさんは、魔法の3品を持って家に戻り、ごうつくばりの地主までやっつけて、人々の暮らしが豊かになり、幸せになりましたという話。型染めの絵。今作は黒が多くて、人物の顔がはっきりせず、影絵のような仕上がりになっている。いたずらをした風は兄弟で、よあけのかぜ、まひるのかぜ、ひぐれのかぜ、よなかのかぜ、の4兄弟らしい。何か良いな、この4兄弟。いたずらをしたのは、よなかのかぜ。

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 13:1993年秋のリクエスト復刊。既に所有している本であった。

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