2007-02-13 サマー・アポカリプス 読んだ本 【サマー・アポカリプス】笠井潔 創元推理文庫 ★★★★★ 2007.1.4 矢吹駈シリーズ 小説である必要のないくらいの情報が詰め込まれている(少なくとも学術書が書けるだけの知と取材のバックボーンがありありと感じられる)。それに著者の思想上の試みと、ミステリ的醍醐味(謎掛けと謎解き)までもが融合。贅を尽くした大作。 寡黙なときのカケルは、「男の子は片言隻語が面白い」と言った田辺聖子を思い出させる。