yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計7356円。

 

a)泉堂書店にて。→初入店、本購入無し。

 

b)K文庫にて。

1・高田桂子・作、木曽秀夫・絵『あれからそれから』文研出版 ¥400

2・たかどのほうこ・作、杉田比呂美・絵『おとなりさんのひみつ』世界文化社 ¥67

3・遊子・文/絵『だんまりくらべ』すずき出版 ¥66

4・ワンダ・ガァグ・作/絵、むらなかりえ訳『なんにもないない』ブック・グローブ社 ¥400

5・中島宏章・文/写真『コテングコウモリを紹介します』福音館書店 ¥300

6・シャルル・ヴィルドラック・作、小沢正・文、北田卓史・絵『ライオンのめがね』チャイルド本社 ¥200

7・なかのひろたか・作/絵『おばあさんのいないまに』福音館書店 ¥500

8・ジェリー・アンダーソン・原作、柿沼秀樹・文『サンダーバードアニメ絵本1 国際救助隊出動』竹書房 ¥300

9・白石清春・作、いまきみち/西村繁男・絵『おとうさんといっしょに』福音館書店 ¥300

10・渡辺茂男・作、堀内誠一・絵『てつたくんのじどうしゃ』福音館書店 ¥300

11・寺村輝夫・文、梅田俊作・絵『どうぶつこうえんパトロール』偕成社 ¥67

12・石井桃子・文、中谷千代子・絵『くいしんぼうのはなこさん』福音館書店 ¥300

13・沢木耕太郎・文、内藤利朗・写真『ハチヤさんの旅』福音館書店 ¥300

14・北畠八穂・文、丸木俊・絵『明りになったかたつむり』岩波書店 ¥800

15・与田準一・作、安泰・画『ねことごむまり』童心社 ¥500

16・弓場紀知『海の正倉院 宗像沖ノ島 古代の旅3』平凡社カラー新書 ¥300

17・宮谷一彦『俺たちの季節』三崎書房 ¥500

18・木村嵐『ああ酒徒帰らず』大陸書房 ¥400

 

c)ブックオフ徳島川内店にて。→¥200以上の文庫3冊で半額セールをやっていた。

19・増田純子『かあーかあーからすさん』福音館書店 ¥108

20・廣野研一『かえるさんくわっくわっ』福音館書店 ¥108

21・原民喜『原民喜戦後全小説』講談社文芸文庫 ¥630

22・サキャ・パンディタ、今枝由郎訳『サキャ格言集』岩波文庫 ¥180

23・熊谷達也『いつかX橋で』新潮文庫 ¥130

24・野坂昭如編『けむりの居場所』幻戯書房 ¥200

 

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 書きかけ。

 1:みるみる絵本という文研出版のシリーズ。この著者と絵描きのコンビでは、シリーズ内でもう1作品ある。ナンセンス昔話といった風。絵のなかに仕掛けがあったり、シュールだったり画面の使い方が自由だったりして、アグレッシブな作品で大変気に入った。表紙絵でピンときたが、当たりだった。

 2:本好きのブックさんというのが登場するので、面白そうだと思って選んだ。おはなしワンダー第344号(2009年11月1日発行)のペラペラの本。お騒がせなお隣さんにあれこれ邪魔されて、本が読めないブックさん。可愛らしい絵ながら、ホラーなおはなし。

 3:リンク先はハードカバー版になっているが、実際購入したのは、こどものくにチューリップ版2月号第12巻第11号(1985年2月1日発行)の、ペラペラ版。作者名は「ゆうし」と読む。挟んであった付録のチューリップ通信という紙によれば、遊子はシュールリアリズム画家で、60歳にして初めてこの絵本作品を作ったということだ。水墨画風の絵で、昔話の世界にぴったり。木の板目の表現や、柔らかな着物の表現など目をみはるものがある。

 4:なんにもないないという名前の犬の話。作者は、芸術一家に生まれ、六人兄弟の長女だったそう。この作品を発表して4年後の1942年に亡くなった。なんにもないないが走り回ったときの破線で示される軌跡で、作者は結構遊んでいるなあと思う。

 5:月刊たくさんのふしぎ2012年3月号のペラペラ版。キクガシラコウモリ以外のコウモリの生物学的絵本というのは珍しいと思う。コテングコウモリに限らず、北海道に住むコウモリの写真を惜しげも無く見せてくれる本。北海道ではすでに18種類ものコウモリがいることが確認されているとか。そんなにいたのかという感じなのだが、実はコウモリは哺乳類中ではネズミに次いで種類が多く、世界で1150種いる言われているそうだ。p.22,23の藪の中の写真は、最近知って見分けがつくようになったばかりのイタドリの写真だとすぐ分かって、そんなタイミングの良さも嬉しかった。

 6:北田卓史の絵の未所有作品ということで購入。王様のライオンが生活に支障が出るほど目が悪くなったところに、たまたまめがねを手に入れて事なきを得たと思ったら、めがねを無くしてしまい、国中で探し回るという話。めがね紛失の辛さは身に沁みているので、かなり引き込まれてしまった。例えば表紙を見るとわかるが、めがねのつるに紐をつけてから耳に掛けている。普通の絵描きなら、直接つるを耳に掛けたライオンを描くのではないだろうか。この辺りの絵としての処理に感心する。

 7:1975年5月1日発行のこどものとものペラペラ版。おばあさんに飼われている白猫が、おばあさんのいないまに、あれこれ遊ぶ話。高いところから飛び降りて、宙返りして着地するのをカラスが感心して、それを猫にやって見せてと頻りに言う。それに応えるまでじらされる2場面分と実際に応える場面の流れが、猫とカラスのそれぞれの心情の味わいどころと思う。なかのひろたか作品は、もっともっと読んでみたい。

 8:結構古い本だと思っていたけれど、1992年7月20日発行で、それほどでもない感じ。図書館に架蔵があって、欲しく思っていた本。全3巻あって、まず1巻目を入手できた。国際救助隊が出来て初めての出動となった事件が、本書の内容で、今回の救助活動は、国際救助隊の持つマシンの技術力でぎりぎり事故を回避できるほどの難しい案件だった。思ったよりハラハラさせられて楽しめた。初回から法力を使う悪役フッドが登場し、長い戦いが予想される。

 9:1987年11月1日発行のこどものとものペラペラ版。1993年に特製版が出ていて、そちらをより入手したい。電動車椅子を使うお父さんの膝の上に乗って、保育園に行くまでのお話。お家の中の本棚に絵本がたくさん詰まっている。細部まですっきりしていながらもはっきりとした判りやすい絵で、いつも期待通りに楽しく読める、いまきみちさんの絵の絵本。

 10:1974年9月1日第2刷発行(初版は1969年10月1日発行)の普及版のこどものとも。特装版は、2004年に出ているみたい。自動車の部品が少しずつ集まってきて、最後にてつたくんの持っていたハンドルで、自動車が完成するという話。未だに、車軸の上に車体をどうやって乗せているのか、分からないでいる。

 11:のりもの絵どうわの8巻に相当。おそらくケニアの動物公園をパトロールするトヨタランドクルーザーが主人公。思慮の浅い観光ハイヤーが、動物公園内でしてはいけないことをいろいろ行動で示してくれる。どちらの車もフレームがヨレヨレなのだが、大丈夫なんだろうか。

 12:食べ過ぎによるガタイの良さでガキ大将的な地位に登り詰めるはなこさんだが、度を越した食べ過ぎによりピンチを迎える。中谷千代子さんの絵はどこまでも優しいが、話は童話ならではの過剰さがあって、本文と絵の距離感が良い。

 13:たまたま先日、細川剛・写真/文『ハチ屋さん ミツバチを飼う』あすなろ書房を借りて読んだばかりで、養蜂家のことであるハチヤさんとミツバチについて、詳しくなった。細川剛作品のほうでは、青森のハチヤさんが紹介されていたが、本書では鹿児島のハチヤさんが登場、真夏は北海道まで移動するというから驚く。ミツバチは暑さに弱く、トラックでの輸送中に蒸死といって、蒸し焼き状態で全滅することもあるとかで、気温の低い時間帯や都合の良い天候(雨の日や風のある日など)のときに移動する。ドライバーのハチヤさんにしてみれば、負担の大きい危険な状況下での運転になる。仕事はまず体力的に過酷で、自然相手の収入の不安定だけれども、各地を短期滞在しながら暮らす生き方は、憧れるものがある。蜜のとれる花として、レンゲやアカシアなどは知っていたが、みかんもそうであるというのは初めて知った。

 14:混沌から生を享ける際に、何に生まれようか悩み、明りになることを目指す(あえて言えば)魂。転生する際に、前世で失った体の一部が欠けた状態で引き継がれる。身を尽くしのど真ん中をいく物語。

 15:紙芝居。函欠だったので、安かった。表紙見ただけで一目惚れ。

 16:

 17:『夏の花』など収録。リンクを張ろうとしたが、NDLに所蔵がないらしい。バイクとジャズとボクシングが、しばしば登場する。写真を使うところは、1歳年下の石井隆と同じだと思った。真崎守よりももう少し分かり易い印象だけれど、この初期短篇の時代の後に、どのような変貌を遂げたのか、今後入手して読んでいくのが楽しみ。

 18:久しぶりに入手した酔っ払い関係本。新聞記者だった著者が出会った有名人であり酒徒である人々の人物伝。

 19:くっきりした絵に惹かれて購入。境界をよくよく見ると、この絵は切り絵だと思われた。リズムのある展開で、読み聞かせに良さそう。廃棄済。

 20:葉っぱの上で寝ていたかえるが目覚めて、一跳ねして水に飛び込み、這い上がって一鳴きするまで。かえるの仕草がリアルに描かれている。2024/3/31売却済。

 21:

 22:サキャはオー・ヘンリーみたいに短篇の名手と言われるサキのことだと勘違いしていた。表紙の著者紹介の一文を読んで、チベットの人ということを知り、俄然興味が湧いてきた。

 23:X橋は仙台で何度か見たことがあり、そこでこの小説を紹介する石碑も置いてあった。再訪する前に読んでおきたい。2024/3/E売却済。

 24:週刊文春の連載エッセイ「喫煙室」のアンソロジー