yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1977円。

 

a)日本市羽田空港店にて。→初入店、books+コトバノイエの古本が置いてある、本購入無し。

 

b)ブックオフ草加新田駅西口店にて。→本全品20%OFFセールをやっていた。

1・馬場のぼる『ぶどう畑のアオさん』こぐま社 ¥568

2・ゼリーナ・ヘンツ・文、アロワ・カリジェ『フルリーナと山の鳥』岩波書店 ¥384

3・バーナード・ロッジ・文、モーリーン・ロッフィ・絵、前沢明枝訳『しかけえほん あそびにきてね』文化出版局 ¥304

4・アネット・チゾンとタラス・テイラー・作/絵、武鹿悦子訳『バーバパパたんけんんシリーズ2 こおりのはらっぱ』ひかりのくに ¥204

5・瀬名恵子『めがねうさぎ』ポプラ社 ¥86

6・ヤン・ヴァイス、深見弾訳『迷宮1000』創元推理文庫 ¥86

7・太田和彦編『今宵もウイスキー』新潮文庫 ¥86

8・佐々木マキ『ぼくがとぶ』福音館書店 ¥87

9・三田村信行・作、佐々木マキ・画『とけないゆきだるま』小学館 ¥86

10・中川正文・文、清水耕蔵・画『22ひきのかにのはなし』小学館 ¥86

 

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 書きかけ。

 1:この本は、元々婦人之友社から出ていて、シリーズ3作あるのだが、こぐま社で出たのはこれだけで、婦人之友社版よりも判型も大きくなっている。青い馬のアオさん。のんびり屋風だけど芯がしっかりしていて、友達になりたい性格をしている。11匹のねこのうちの1匹みたいなねこも登場。

 2:新しい版だと、アロイス・カリジェ表記になっているが、今回入手の1989年11月6日発行第3刷だと、アロワ・カリジェ表記になっている。岩波こどもの本で、読んだはずの内容だがすっかり忘れていた。水晶の採れるその名も水晶山に登ったことを思い出す。カラーの右側の絵ももちろん素晴らしいが、本文のある左側の小さなカットも、見逃すにはあまりにもったいない絵。右側の絵に至るまでの助走のような役割を担っている。

 3:12軒のおうちの中が覗けるしかけ絵本。ページをめくると、時間帯や季節も変化するので、おうちのなかの様子も、パーティ中だったり出勤のタイミングだったりで場面のバリエーションが豊か。同じ登場人物を違うページで探しはじめるとより楽しめるが、根気がいる。

 4:バーバパパもので、たんけんとくれば買わずにはいられない。厚紙の絵本。シリーズは全4巻あるようだ。北極の氷原へ探検に行く話で、ダルメシアン犬?のロリータが、シロクマと一緒になって遭難騒ぎになったり、スノーモービルが壊れたりする。

 5:めがねうさぎの小さな絵本の1巻目なので、小さな判型のもの。めがねを紛失しためがねうさぎは目が悪いので、拾ってもらうのを手伝ってもらうおばけの怖さが分からない。怖さを分かってもらうおうとめがね探しを手伝うおばけは頑張り屋さん。

 6:行商用。2016年9月9日に出た再刊版なのだが、この値段ということは、古い定価と出版年を基準に値付けをしているとしか思えないこの店舗にしては珍しい例。古い名作絵本で現在も入手可能な本については、よく定価以上の中古価格が付いているのを見かけるのだが、その反対の例だ。

 7:ウイスキーにまつわる随筆と短篇小説を収めたアンソロジー。

 8:行商用。

 9:小学校2・3年生向としてある小学生の創作童話<上級版>のうちの7番目に相当する一冊で、佐々木マキ・画のこのような作品があるとは全く知らず、今日一番の掘り出し物。真っ黒の目をした表紙の雪だるまが何だか怖いなあと感じたのだが、内容的にもスリラー風。生を享けた雪だるまが、溶けてなくなりたくない一心から、ヒマラヤを目指すのだが、それがどこか分からないために、人々を脅してしまう話。その動機を知れば、同情者も出てくる。

 10:表2の作者よりママへの言葉が良いので、引用しておく。"わたしたちは、自分の仕事につい夢中になって、ほかのこともひとのことも、すっかり忘れてしまっていることがあります。じぶんの仕事だけが「世界のすべて」であるかのように思いこんでしまいます。わたしは人間のこういう傾向を、かならずしも否定はいたしませんが、それが、かにたちの世界になると……というのが、この物語なのです。" 子どもが20匹生まれた蟹夫婦が、これでは遊んでいられないと運送屋を開く。運送や引っ越しの仕事のお礼に、22個ずつものをもらって家に溜め込んでいるうちに、自分たちがだんだん家の中に住めなくなって、引越しを考えるが、それを引き受けてくれる別の運送業者が出てこない。なぜなら、真面目に働いた蟹の運送屋のおかげで、同業者がみんな潰れてしまったからというもの。この話を古本に置き換えると、たくさん自分では価値ある思う本を買い込んできて家族の空間を脅かすほどになる。いざ買取をお願いしようと業者を呼んでも、自分が思うほど値段がつかない、みたいな話になるだろうか。他にも、独占企業がその仕事を辞めるとき/経営破綻したときに、社会のどこに代替者を求めれば良いだろうか、といったことも想像を及ばせられる話。思いがけず風刺が利いた物語でためになった。