yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1950円。

 

a)古本陽気にゆこうにて。→初入店。

1・バロン吉元『黒い鷲 愛蔵版 全1巻』中央公論社 ¥100

2・井上ひさし『言語小説集』新潮文庫 ¥250

 

b)本屋PLUGにて。→移転前セールで¥800以下の古本半額セールをやっていた。

3・加賀乙彦『頭医者事始』講談社文庫 ¥50

4・チェーホフ・作、神西清訳『シベリヤの旅 他三篇』岩波文庫 ¥50

5・マリヴォー・作、進藤誠一訳『愛と偶然との戯れ』岩波文庫 ¥50

6・コンラート・フェルディナント・マイヤァ、高安国世訳『マイヤァ抒情詩集』岩波文庫 ¥50

7・小池和夫『異体字の世界 最新版 旧字・俗字・略字の漢字百科』河出文庫 ¥262.5

8・斎藤君子編訳『シベリア民話集』岩波文庫 ¥262.5

9・ブライアン・ワイルドスミス・作/絵、すぎやまじゅんこ訳『へびくんはらぺこ』らくだ出版 ¥350

10・吉田定一・編、篠原良隆・絵『あそびえかきうた ぼうが一ぽんあったとさ 伝承編』らくだ出版 ¥262.5

11・マインダート=ディヤング・作、ジム=マクマラン・画、中村妙子訳『びりっかすの子ねこ』偕成社 ¥262.5

 

***

 

 連休で丸一日自由な時間が作れたので、日帰りで和歌山市に行ってきた。b)での古本半額セールが主目的である。まず、b)より開店時刻の早いa)へ初入店。それから、Taplows(タプロース)という軽食屋でカツカレーのセット昼食。このお店がとても良かったので、再訪したいところ。樽ウイスキーを置いてあったので、ちょっと尋ねたところ、店内にある樽はもう全て空になってしまっているとのこと。さて、今帰宅して調べてみたら、Taplowsとはスウェーデン王室御用達の「樽売り」ブレンデッドウイスキーのことらしく、もう終売だということだ。ボトリングされないというのも面白い。このウイスキーに惚れた店主が、店名に拝借したのだろう。いつかどこかで出会えるかどうか。それからb)へ。5ヶ月前にも行って、それなりに欲しい本を買ったので、どれだけ買えるかなと思いつつ、棚を見る。岩波文庫の珍しいタイトルのものがいくつか目につき購入できた。

 1:ジョジョの奇妙な冒険の第二部(1987~1989年連載)っぽいノリが感じられる(ハッピーうれピーよろピくねみたいな)。田舎少年がフランスの航空学校で学び、空軍入り、ドイツ空軍と空中戦を戦うなどする話。1973~1974年にかけて連載していた漫画。時々、横溝正史を読んでいる時のように今ではあまり使われないような格言など出てきて、そんなところは私の好み(梅酸、渇を休む(バイサン カツヲヤスム=喉の渇きは梅干しのことを思え、p.237)とか)。ところで、エレカシの「ガストロンジャー」で、"そして我々が受け継いだのは豊かさとどっちらけだ"という歌詞があって、「どっちらけ」って、何となく、どっちがどっちかわからない・どっちもどっち・とっちらかっている、あたりをまぜこぜにしたような意味だろうと漠然と思っていたが、本作のp.359で、すごく白けた、という意味だと不意に分かり、20数年来のぼんやりした疑問が解けた。

 2:

 3:装画が佐々木マキで、一瞬村上春樹本かと思った。ただし本書は黒背。

 4:リンク先は改版になっているが、昭和10年5月30日第2刷発行のものを入手。表紙の横書きが右から左に読む文字並びになっている。「加田蔵書」の蔵書印や書き込み有。「グーセフ」「追放されて」「女房ども」そして「シベリヤの旅」を収録。改版も出ていて、1986年頃にも改版の第何刷かが出ているので、その辺りのもっと状態の良いものを再入手しても良さそう。

 5:1730年1月23日、フランス王室づきイタリア人劇団により初演、扉に記載。今回入手は1977年に第29刷で改版されたもので、1982年5月10日第33刷のもの。

 6:高安國世譯、と旧字体

 7:2015年出版の本だが、2007年に同文庫から、「最新版」の語がついていない版が出版されていたようだ。

 8:

 9:

 10:

 11 :改訂版を入手したが、この後まもなく再改訂された2訂という版があるようだ。