yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計3936円。

 

a)ヤフオクにて。

1・小沢良吉・作/絵『こけしとおじいさん』フレーベル館 ¥573 本道楽

2・『ヤングコミック 1970年7月22日号』少年画報社 ¥763 漫画人

 

b)善行堂通販にて。

3・岡田睦『岡田睦作品集』宮内書房 ¥2600

 

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 a)とb)から通販で計3冊購入。

 1:キンダーメルヘンの1978年11月号のペラペラ版。工作付録が挟まっており「こけしのわなげ」が作れる(付録の絵は、伊藤のぼる、と書いてある)。どうやら翌年にハードカバー版も出たようだ。買った古本屋は、愛知県西尾市にあるのだが、ネット通販だけの営業のようだ。こけし作りの名人のおじいさんが、風邪をひいて寝込んでしまったところを、おじいさんが作ったこけしたちがお医者さんを連れてきて、ことなきを得る、という筋。おじいさんが、就寝時にこけしたちもこけしたち用の布団に寝かせてあげるのが、何とも微笑ましい。無口な工人としんしんと雪降る季節、全体に静かなお話。

 2:これは浜松の漫画専門古書店から落札したもの。上村一夫の単行本未収録作品「くノ一異聞」の其ノ拾四「くノ一三度笠」を収録。

 3:2021/12/15読了。p.121に"子供の頃、寝ついてから何かで目が覚め、なぜだかいずれ死ぬことを感じる。そのときの無限の闇に落ちてゆく救いようのないこわさ"という記述があり、私とおんなじだ!と思った。神経症やらうつを患い通院していた頃の前半の作品群は、たどたどしくも必死な暮らしの中にぽつりぽつりとユーモアがあって、読んでいて辛いようで面白おかしいような、それはやはり人の生ってそんな按分になっているよなと思わせる感じがした。後半の老人ホームでの暮らしの作品群は、今終末医療を主とする職場で働いていることもあって、スタッフや同じ入所者からの暴力や権力の角突き合いの様子やそのとばっちりを受けるさまなど、いかにもリアル(そう)で、映像が浮かぶようであり、読んでいて眉根に皺が寄った。それでもやっぱりほっとして付き合えるような人がいるのが、救いであり、そんなところもやっぱり人生ってそうなんだろうな(楽あれば苦ありというか)、と思わせる。巻末の、岡田睦の弟子だという藤口稔氏と発行者との対談で、より岡田睦という人物を浮かび上がらせてくれるので、これがあって本当に良い本になっていると思う。