yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計0円。

 

a)上勝クリスマスマーケットにて。

1・ヴェンセスラオ・デ・モラエス、花野富蔵訳『日本精神』講談社学術文庫 ¥0

2・寺田寅彦、小宮豊隆編『寺田寅彦随筆集 第五巻』岩波文庫 ¥0

3・若松英輔『悲しみの秘義』文春文庫 ¥0

 

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 a)のイベントにて、くるくるマーケットという名称で、不要品の持ち寄りと持ち帰り自由なブースがあった。そこにて3冊の文庫本を入手。私自身も、家から不要な本や紙ものを持ち込んだ。誰か興味を感じて貰ってくれる人が現れたら良いのだが。

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 3:2024/1/31読了。最初タイトルを『悲しみの秘儀』だと勘違いしていたが、一章を読んで"秘義"だとようやく気付いた。ちなみに、秘義の語を追究?していて、なんと(というのもヘンな話だが)『秘儀と秘儀』だと思っていた本が、正しくは『秘儀と秘義』だということを知った。『秘儀と秘義』の原題は『DAS CHRISTLICHE KULT MYSTERIUM』だから、邦訳側の遊び心を感じる。二章見えないことの確かさ、に書いてあった、私にとっての良い「事件」が、他の人にも起こって欲しい、という願いは、例えば本との出会いでの良い「事件」を経験した本好きが、懸命の説明を添えて、または、黙って他の人に本を贈ることをする、というようなことに、私も身に覚えがあって、このページは忘れ難いなと思って栞をした。全体に言葉の選びようが丁寧で、上善水の如しという感じで、類を見ないような清らかなエッセイ。後半の一篇で悲しみを生きた著者自身のために、読者は胸を詰まらせるだろう。本書の校正担当は、牟田都子さんとのこと。