■今日買った本。計4600円。
a)デフォーにて。
1・ジャニナ・ドマンスカ、わたりまりこ訳『はるなつあきふゆ』アリス館 ¥500
b)ブックendsにて。
2・高信太郎『まんが日本むつかし話』奇想天外社 ¥100
3・ヴィンセント・ハッドゥルセイ・絵、キャロリン・シルバー・文、山口勝弘訳『追想のギャロップ』CBSソニー出版 ¥500
4・清水たま子、竹田鎮三郎・絵『カエルのおよめさん メキシコ・ミヘ族の民話』福音館書店 ¥200
5・デイビッド=マッキー、中村浩三訳『六にんの男たち』偕成社 ¥400
6・エリザベス・ロバーツ、灰島かり訳、殿内真帆・絵『とけいのあおくん』福音館書店 ¥500
7・町田紀久子、津田櫓冬・絵『おばけのぶるぶる』銀河社 ¥100
8・種村季弘『偽書作家列伝』学研M文庫 ¥400
9・関川夏央/谷口ジロー『西風は白い』双葉社 ¥500
10・真崎守『死春記』朝日ソノラマ ¥300
11・ルネ・クルヴェル、三好郁郎訳『ぼくの肉体とぼく』雪華社 ¥900
12・加古里子『かこさとしあそびの大宇宙3 しかくまぶたちゃんのあそび 遊びのどうぶつ大行進』農山漁村文化協会 ¥0
13・加古里子『かこさとしあそびの大宇宙7 きものきてべにつけてのあそび 遊びの仮装たまてばこ』農山漁村文化協会 ¥100
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●書きかけ。
どうしても行っておきたいそこそこ行きつけのカレー屋に夕食で行くことにし、夕方から家を出た。a),b)で、駆け込みの買い物を済ませようと考えていたら、思った以上に買えて、良い気分でカレー屋に向かった。
1:幾何学的で独特の絵が素晴らしいドマンスカの未読絵本。これが収穫だった。巻末作者紹介を読むと、ポーランドのワルシャワ生まれで1952年にアメリカに渡ったという。本書はオリジナルが1976年の作品。四季の移り変わりが、可愛らしい線と抑えた色付けによって愉快に描いていく。犬と鳥とかたつむりがレギュラー出演するのも誰でもが思いつかないような面白い取り合わせ。よく絵を読むとドラマがあって、鳥はつがいになり小鳥を生んで、秋になって去っていく。その際、かたつむりも鳥の背中に乗せていってもらって、冬には登場しない。しかしどうやら2羽の小鳥は冬も犬と一緒に過ごしているみたい。冬にだけ登場するうさぎは7匹。白いのと薄灰のと灰色のとがいて、各ページで匹数をつい数えてしまう。もっと邦訳が進んで欲しい作家。
2:奇想天外社のB6版の漫画は珍しいのですぐ買ってしまう。昔話を換骨奪胎した短編漫画がたくさん入っている。つげ義春の漫画の名セリフである「いかようにもがけどもせんなかるまいに われの寿命じゃ死ね」というセリフがこの一冊の中で2度も出てきて、このセリフのことは、巻末収録の座談会でも指摘されている。昭和54年9月25日初版の本で、装幀は平野甲賀。
3:●
4:こどものとも世界昔ばなしの旅に収録されていそうだが、どうやら未収録らしい作品。ミヘ族の王様の3人の息子の話。例によって、末っ子が幸せを掴む。よりによってカエルのおよめさんをもらってくる末っ子だが、カエルの不思議な力で、王様の繰り返される要望を十分に満たし続ける。最後は女性の姿になって、めでたしという話。末っ子だけ、ふんどしをしていないところも、どうしたって目がいってしまう。
5:財産ができると保守的になり、疑心暗鬼が始まる。欲が欲を呼び、歯止めが利かなくなり、戦争に至る。軽い線画なのに、戦争のシーンは想定外におぞましく感じられ、ぞっとした。
6:青くて小さな目覚まし時計のあおくんの話。フォントと使い方と限られた選択をされた色が素晴らしい。26,27ページの見開きのあふれんばかりの力を感じる画面は特に圧倒された。アスタリスクで音を表すというのも斬新。
7:奥付が剥がれていて、1977年版か1989年版かが判らないが、たぶん剥がれるような奥付であることから1977年版と思う。背の上部6cmほど剥がれてしまっている。ぶるぶるは怖がりで引っ込み思案のおばけの子。クレヨンで描いたぶるぶるの別人格に勇気をもらって、おばけ界に革命を起こす話。
8:学研M文庫の種村季弘作品は、いくつあるのだろう。
9:B6のアクションコミックス。ジュール・ベルヌ、ホイットマン、ネルヴァル、ジョセフ・ヒコ、福沢諭吉など、文学好きには堪らない登場人物を織り込んだ短篇漫画集。自然への畏怖や人間の愚かさを各篇で形を変えながらしつこく描いていく。両作家のエッセイが収録されているのも珍しく、こういうのは嬉しい。
10:おそらくビニルカバー無しが理由でこの価格。二部構成になっているが、第一部の方が面白い。面白いけれど、難解というか理解が遠く及ばないような、こちらにブンと投げつけられたような劇画。イメージを畳み掛けたり不意打ちのような繰り返しを用いたり、切り刻まれた物語の時間のシャッフルやサンドイッチに、ぐるぐる頭になってしまう。作者が、飛騨高山出身というのは初めて知った。
11:シュルレアリスム系の作家ということで気になっていた。
12:あそびの大宇宙の未所有巻。そろそろどの巻が未所有なのか分からなくなってきたので、リストを作った。図書館の除籍本ということで安く買えた。へんなどうぶつおかしななまえのページで、パンの顔をしたチンパンジーには思わず吹き出して笑ってしまった。碁石をつかった遊びで、格子状(斜めの線があるものもある)の盤面で互いの石を取り合うなどするどうぶつゲームは面白そう。誰かとやってみたい。
13:これも12同様、あそびの大宇宙の未所有巻で、図書館の除籍本。