yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計5049円。

 

a)suruga屋にて。

1・島田荘司『吉敷竹史シリーズ11 奇想、天を動かす』光文社文庫 ¥147

2・藤子不二雄A『まんが道 5』中公文庫 ¥184

3・辰巳ヨシヒロ『てっぺん〇次 1』秋田漫画文庫 ¥506

4・田岡りき『吾輩の部屋である 6』小学館 ¥184

5・手塚治虫『空気の底』大都社 ¥230

6・山本おさむ『どんぐりの家 5』小学館文庫 ¥368

7~12・山本おさむ、藤村和夫・監修『そばもん ニッポン蕎麦行脚 4~9』小学館 各¥147

13・山本おさむ、藤村和夫・監修『そばもん ニッポン蕎麦行脚 10』小学館 ¥276

14・山本おさむ、藤村和夫・監修『そばもん ニッポン蕎麦行脚 15』小学館 ¥230

15・山本おさむ、藤村和夫・監修『そばもん ニッポン蕎麦行脚 17』小学館 ¥368

16・山本おさむ、藤村和夫・監修『そばもん ニッポン蕎麦行脚 18』小学館 ¥313

17・井上ひさし『井上ひさし笑劇全集 下』講談社文庫 ¥276

18・石森章太郎『赤いトナカイ 石森章太郎選集』虫プロ商事 ¥506

19・児島なおみ『聖マグダレナ・ソフィア・バラ』偕成社 ¥193

20・佐伯俊男・作『てじなでだましっこ』福音館書店 ¥193

21・村上義人・作、古川日出夫・絵『0011(ゼロゼロワンワン)ほらふき探偵団 2 合ことばはパピプ、ペポ』太平出版社 ¥193

 

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 1/16に注文した本が本日届いた。

 1:

 2:

 3:収集中の漫画。これで全2巻が揃った。2022/5月頭に全2巻読了。日本一の金持ちの御曹司の天辺○次(てっぺん・まるじ、が姓名)が主人公。妾が3人いて、性的な描写を多く取り入れてあり、見た目の冴えない主人公といい、『おぼっちゃまくん』はこの作品の血筋だったのだなと思わせる。連載していたという漫画雑誌『トップコミック』は、青年漫画誌かな。同時期に連載していた漫画作品を知りたいが、分からない。ヤフオクで漫画雑誌『漫画ホット』にも「てっぺん○次」が掲載されていたのが確認できたが、途中で発表媒体が変わったということかな。『漫画ホット』はエロ要素多そうで、青年漫画誌と言えそう。

 4:収集中の漫画。これで全6巻が揃った。全巻読了。結局元の部屋に引っ越し直して来たり、就活でホテルの部屋の回があったり。部屋の変化はあれど、閉空間舞台という点では変わらず、好みのままに物語は完結。計画性がない主人公は、結婚相手としては、あまりおすすめできないなと思う。

 5:「ながい窖」読みたくて買ったつもりが、なんとこの大都社版『空気の底』には収録されておらず。初版でない朝日ソノラマ版『空気の底(下)』を以前同目的で買って目的を果たせなかったのに続いて、2度目の失敗であった。ただし、今回は全1巻の『空気の底』なので、朝日ソノラマ版の上巻に収録されているのだろう未読作品が幾つか読めたのは不幸中の幸いか。「ジョーを訪ねた男」の黒人差別であったり、「うろこが崎」の公害病だったり、「ふたりは空気の底に」の放射能汚染だったり、社会問題を果敢に取り込んだ作品に特に読み応えを感じる。昨今、こういったテーマについて公に語ることすらタブーのような雰囲気が蔓延しているように感じられ、今ももっと手塚治虫作品が読まれなければならないように思う。

 6:収集中の漫画。カバーが本体にセロハンテープ留めされていたのでがっかり。

 7~17:収集中の漫画。6巻,10巻,17巻の背が焼けてる。4巻、p.160、「通」には三種類ある。すなわち、「通」る人、「通」う人、「通」じてる人、ということだ。おかめそば、聞いたことも食べたこともなかったが、かけそばの上に具材でおかめの顔を作るというおかしみのあるそばで、機会があったらどこかで注文してみたい。5巻、p.14、"昔は出前職人てのはそれ専門の独立した職人だったんだ"、そば打ちが「板前」、茹でが「釜前」、調理は「中台」、出前持ちは「外番」。外番は嫌な客も捌けてこそ一人前、という言葉、一人前になるには争いを避けて通れないということを最近じわじわとそう感じているので、重く受け止めた。6巻、p.170、"糊化の条件はそば粉ひと粒ひと粒が水と結びついてなければならない"。かたい蕎麦は、茹でても糊化できなかった生粉のままのそばである(木鉢での水回しの技術が甘い)ということがあるとは。これを踏まえてラーメンのばりかたや粉落としについて考えてみると、それらは糊化できていないだけのかた麺だと捉えれば良さそうだ(私はかた麺派だが、ばりかたや粉落としは頼んだことがない。単に「かた」と頼むだけにしてきた)。7巻、p.208、海苔の養殖法は2つあり、支柱式と浮き流し式がある。支柱式は干潮時に海苔が海上に出るが、浮き流し式は海苔は常に海中にある。そのため、浮き流し式のほうが水にほどけにくい海苔になる。現在海苔養殖で主流なのは、浮き流し式。8巻、p.77、魚の鮮度とうま味はイコールではなく、魚の死後2時間後くらいが自己消化が進み、うま味成分であるイノシン酸が最大となる頃合いとなるが、さらに放っておくとただのイノシンになってしまう。イノシン酸最大の状態で固定化する方法に、そのタイミングでの煮熟(煮詰め)するというものがある。p.139、イノシン酸を含むかつお出汁がよく引けているかを確認するには、グルタミン酸を豊富に含む醤油を垂らして、味をみると良い。p.142、関西は北前船の影響で、グルタミン酸の昆布出汁が主流で、これにかつお節のイノシン酸を加えて、塩で味を整える。醤油を使う場合も、塩分の多い薄口醤油となる。関東は、カビ付けしたかつお節が多く流通したので、これが出汁の主流となり、地元の濃口醤油を合わせるので、昆布出汁はあまり使われない。9巻、p.155、真鴨はフランス語でカナール・ソバージュ、アヒルと真鴨の掛け合わせである合鴨は、カナール・ドメスティック。ソバージュは、野生の、という意味で、髪型のソバージュもその意味からつけられているということを調べて知った。10巻、p.107~108、戦後、アメリカからの食料援助された小麦粉を国が委託加工ということで飲食店にうどんなどへの加工を委託させたが、小麦粉一袋で何食作るかが決められており報告義務もあった。また際に手捏ねが不衛生だということで混合機の導入しないと営業許可が下りにくかったそうだ。p.131、小麦粉は吸収した水分を他に分け与える性質を持っているので、その状態でねかせておけば、自然に全体が同じ湿り気になるが、そば粉は吸収した水を抱え込み、回りに分け与えてくれない。

 18:函入。「赤いトナカイ」と「タカの羽根」の2篇を収録。表題作について、竹本健治氏が幼少時に読んだ(影響を受けた?)作品という情報を得て、購入したもの。「赤いトナカイ」は、世界の終末を描く。怪しい予言者、浮かれたり惑わされたりする市井の人々、第三次世界大戦と天変地異、エイリアン、暴徒の台頭……。『闇に用いる力学』との類似点が多くあり、これが確かにプロトタイプの一つなのだろうなと思わせた。「タカの羽根」は、第二次世界大戦下の青年たちを描いたもの。本当の勇気、本当の友情の一つの形を、主人公の一の瀬は示した。五十嵐幸吉というキャラクター名だが、石ノ森氏とそう年の違わない同名の漫画家がいて、彼をゲスト出演させたものなのかな。

 19:200年程前に実在した修道女、聖マグダレナ・ソフィア・バラについてのお話。

 20:折り紙や紐、輪ゴムやトランプなどで手品のようなだましっこ遊びを紹介する絵本。以前読んだ『だましっこ』という絵本に比べると、騙し合う2人の表情やら態度やらにムカムカする感じが和らいでいるような。マーブルチョコレートの筒型のケースを2つ使ってやるだましっこ、今度お菓子を入手して子どもに試してみようかな。

 21:小口の具合からすると、どうやら図書館除籍本のようだ。