yh氏の日記

主に買った本を、メモがてら、ずらずら書いていきます。他に言葉集めなど。過去記事鋭意編集作業中。

今日買った本

■今日買った本。計1980円。

 

a)ブックオフ徳島住吉店にて。

1・神沢利子・文、徳田秀雄・絵『ぷぷぷうプウタは一ねんせい』講談社 ¥110

2・Ezra Jack Keats『Clementina's Cactus』ほるぷ出版 ¥110

3・フィオナ・ロビンソン・作、せなあいこ訳『世界でさいしょのプログラマー エイダ・ラブレスのものがたり』評論社 ¥110

4・浜野卓也、杉浦範茂・絵『ふしぎなてるてるぼうず』金の星社 ¥110

5・新美南吉・文、箕田源二郎・絵『ごんぎつね』ポプラ社 ¥110

6・平野直・再話、太田大八・画『やまなしもぎ』福音館書店 ¥110

7・ドナルド・ビセット・作、木島始訳『こんどまたものがたり』岩波書店 ¥110

8・中野理枝・文、豊田直之・写真『ウミウシ』福音館書店 ¥110

9・飯原一夫・絵/文『シロのないた海 改訂版 南海地震津波の絵本』徳島出版株式会社 ¥110

10・レイモンド・ブリッグズ・作、林望訳『おぢさん』小学館 ¥110

11・山下明生・作、杉浦範茂・絵『まつげの海のひこうせん』偕成社 ¥110

12・堀内誠一・作『ほね』福音館書店 ¥110

13・毛利子来・文、なかのひろたか・絵『ゲーとピー たぬきせんせいのびょうきのほん』福音館書店 ¥110

14・毛利子来・文、なかのひろたか・絵『カユイカユイ たぬきせんせいのびょうきのほん』福音館書店 ¥110

15・民話の研究会編『オールカラー版 日本の民話4 東北地方3 たわらやくし ほか』世界文化社 ¥110

16・民話の研究会編『オールカラー版 日本の民話11 中国地方1 うしかたとやまんば ほか』世界文化社 ¥110

17・民話の研究会編『オールカラー版 日本の民話16 沖縄 月にのぼったアカナー ほか』世界文化社 ¥110

18・トーマス・ティードホルム、アンナ-クララ・ティードホルム・絵、外山真理訳『おじいちゃんをさがしに』ほるぷ出版 ¥110

 

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 某氏が友人宅にお泊まりするというので、夜ご飯を外食することにし、回らないお寿司を食べた後、その店のすぐ近所にあるa)へ寄ってみたら、絵本・児童書棚で大当たり。

 1:あまり取り柄のない子ぶたの小学一年生プウタが、クラスメイトに受け入れられていくまでの話。取り柄がないと言いながら、女の子の前ではカッコつけたい男の子らしさもあり、ちょっとくらい冷やかされても負けない強さもある。おしゃべりが上手でなくても、日々の学校生活で、周囲に人物が理解されてくると、誰かが声をかけてくれるものだ。

 2:題名は訳すなら『クレメンティナのサボテン』。文字無し絵本。砂漠のサボテンが気になるクレメンティナ。嵐の翌朝に、サボテンが花を咲かせているのを発見するまで。幼な子が、何か気に入ったものに強く執着する様子がよく描けている。

 3:

 4:日本で最後の忍者だというおじいちゃんとぼくのふしぎな童話。おじいちゃんの魔法なのか忍術なのか、催眠術なのか、ここぞという僕のピンチを助けてくれる。おじいちゃん、最後亡くなってしまうのだけど、それまでも神出鬼没感出していたし、優しさに溢れた表情しているから、読後もあんまり悲しくはならない。歳をとっていったら、こんなふんわりした存在になっていきたくもあるなあ。

 5:小学校の教科書で読んだことがあると思うのだが、再読してもあまり当時読んだ時の記憶が蘇ってこなかった。いたずらなごんぎつねが、へいじゅうという村人が、病気の母に食べさせようと捕まえておいたうなぎを、川にリリースしてしまう。母は死に、事情を知って申し訳なく思ったごんぎつねは、こっそりへいじゅうの家に食べ物を毎日運ぶようになるのだが、ごんぎつねの姿を見つけたへいじゅうが、うなぎの時の恨みとて、ごんぎつねを殺してしまう。ごんぎつねは、罪滅ぼしに食べ物を届けているのを、死に際になってへいじゅうに理解される。解説では、そこに救いがあるとしている。新美南吉が17歳で物した作品だそう。

 6:なんか最近読んだような気がする話だなと思ったら、1年ほど前に大川悦生・文の『やまなしもぎ』を買っていたのを、最近読んだようだ。病気の母に食べさせようと、やまなしを求めて3人の息子たちが奥山へ繰り出す。たろう、じろうが失敗し、さぶろうがそれを成功させる。山のふもとにいる意味深なおばあさんが、いかにも映画ラビリンスにでも登場しそうな妖しさを醸し出している。昔話では、飲み込まれた登場人物は、結構な確率で生きたまま、腹の中から救出・脱出するなあと思う。

 7:2022/8/13読了。短篇童話集。最初の一篇「ことばの川」からぞっこんになるような空想力爆発の素晴らしい短篇集だった。言葉は流れて海でたくさんの物語になる……とは、なんと美しい空想。結構教訓的ななものを感じる作品も見られるが、何だろう、押し付けがましくないというか。例えば30cmぴったりしか跳べない/跳ばないバッタも、経験で学び、短い距離の跳躍を練習する必要性を納得する。差し迫っているようないないような辺り微妙な具合の、理由や根拠の選び方・書きぶりが良いのだと思う。電話線の中で、言葉が混線する話も、子どもには真実味を感じさせそう。是非読み聞かせしてみたい。訳者の木島始氏の童話作品『やせたぶた』と類似している(訳者自身もあとがきでそんなふうに触れている)「空をとぼうとしたブタ」は、その名がイカルスとあって、恐ろしい結末をすぐに予想したが、ほっとした。生きていると、ときに身の程を思い知らされる哀しさを背負わされ、それでも生きていかなければならない。

 8:たくさんのふしぎ傑作集。

 9:太平洋戦争が終わった翌年の昭和21年12月21日の午前4時19分に、大きな地震、南海地震が発生し、現在の徳島県の南にある海陽町浅川という場所を津波が襲い、85人が亡くなった。その史実を元に、防災意識の啓発を目的に制作された絵本。オリジナル版は、海陽町が発行したもので、今回入手は、その改訂版。飯原一夫氏の絵は、絵の具の水っ気が少なくべたべたとしていながらも、筆の当て方が細かいので、食傷しない濃さがある。津波の飛沫、河原の石、着物の柄など、蜿蜒と筆を当てていかないといけないような部分の仕事に目を奪われる。読み聞かせしたところ「これって本当の話かな」というので、「本当の話だよ」「津波避難訓練してるけど、しっかり走って逃げる練習しようね」というやりとりをした。

 10:

 11:第6回絵本にっぽん大賞受賞作との帯付。男子小学生が主人公。けんかして、涙して、運動場にひっくり返っていながら見た幻想。想像のなかで、けんか相手をこらしめたり。主人公のTシャツの魚が、虹色のさかなにそっくりのかたち。

 12:

 13:

 14:

 15:赤羽末吉・絵の作品が2話収録されているの目当てで購入。

 16:瀬川康男・絵の作品と、朝倉摂・絵の作品が、それぞれ1話と2話収録されているの目当てで購入。

 17:儀間比呂志・絵の作品が1話収録されているの目当てで購入。

 18:かつて所有していて、古本屋さんに売却した本だったが、間違ってまた買ってしまった。