2007-07-02 金三角 読んだ本 【金三角】モーリス・ルブラン 石川湧訳 創元推理文庫 ★★★ 2007.6.8 アルセーヌ・リュパンシリーズ 情熱的な人々の躍動。リュパンの情熱は既読の先行作品にて知るところだけれど、今作のリュパン以前のヒーロ・ヒロインのそれも大層なもので、前半部、こちらの目を吸い付ける魅力に満ちていた。なかなか姿を現さぬ敵役も、遂には素敵に残忍さを見せつけ、痛快な劇を仕立てるに足っていた。 「813」を先に読むべきだったらしい。