【スタア・バーへ、ようこそ】岸久 文春文庫PLUS ★★★ 2007.11.26
謙虚な成功者の話は耳に優しい(目か)。
食べ物屋に今でも憧れがあって、昔から定食屋なんかになって(名物はかつ丼が望ましい)タクシーの運転手に通われたりしてみたいもんだと思っていた。けれど、接客はどうも苦手なので、バーなんかはとても無理だと思う。特に、カクテルこそはお客さんとのやりとりからその場その場のこの一杯を決めるドリンクで、あまりにも"具体"的な接客行為となる。難しさを強く認識した。カクテルに注力したバーテンダーのエッセイなので、普段一切呑まないカクテルについて、さり気なく勉強させられた。
鮨と酒の類似点に言及されている。近いことを考えている方を思わず発見し、共感抱く。